打ち合わせにパースを持っていくと話が早くなる理由|指さし・言葉・比較の3つの効果

打ち合わせにパースを持っていくと話が早くなる理由|指さし・言葉・比較の3つの効果

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間取りの打ち合わせで、話がなかなか前に進まないと感じたことはありませんか。何度説明しても設計者と思い描いているものが合わず、同じ話を繰り返してしまうこともあるでしょう。

その原因の多くは、それぞれが頭の中で違う絵を思い浮かべたまま話していることにあります。一枚のパースを机に置くだけで、話す前提がそろい、打ち合わせが進みやすくなります。一級建築士の立場から、その理由を順に見ていきます。

同じ絵を見ながら話すと前提がそろう

平面図は上から見下ろした図なので、読み慣れている人とそうでない人とで、受け取るイメージに差が出やすいものです。施主は「広いリビング」、設計者は「天井の低い落ち着いたリビング」を思い浮かべている、ということも起こります。

パースは、人の目の高さから見た絵です。誰が見てもほぼ同じ景色として受け取れるので、「この絵のこの部分について」という共通の土台ができます。

気になるところを指さしで伝えられる

言葉だけで「キッチンの横の、窓のあたりの壁」と伝えようとすると、相手がどこを思い浮かべたかを確かめるだけで時間がかかります。説明が長くなるほど、聞き違いも増えがちです。

パースがあれば、絵の上を指さして「ここ」と言うだけで伝わります。印刷して持っていき、気になる箇所に丸を付けておくと、当日の確認がさらにスムーズになります。

「なんとなく違う」を言葉にしやすい

打ち合わせで一番困るのは、「何かが違う気がするけれど、うまく説明できない」という状態ではないでしょうか。図面だけを見ていると、その違和感の正体がつかめないまま話が流れてしまうことがあります。

絵で見ると、「窓が思ったより小さい」「天井が重たく感じる」と、違和感の場所と中身を言葉にしやすくなります。言葉になれば、設計者も具体的な修正案を出しやすくなります。

変更の前と後を並べて比べられる

打ち合わせでは、窓の位置を動かす、壁をなくすといった変更がよく出てきます。図面上の線の違いだけでは、暮らしたときの見え方がどう変わるのかは分かりにくいものです。

変更前と変更後のパースを並べると、どちらが好みかを家族で選びやすくなります。決めた理由も絵と一緒に残るので、後から「なぜこうしたのか」を振り返るときにも役立ちます。

パースを持っていくときのちょっとしたコツ

パースはあくまで検討用のイメージで、色や素材の見え方は実物と異なる場合があります。最終的な寸法や仕様は図面と見積書で確かめる、という使い分けを意識しておくと安心です。

また、聞きたいことを絵の余白にメモしておくと、話がそれにくくなります。全部の部屋でなくても、迷っている場所だけを絵にしておくだけで十分に効果があります。

まとめ

打ち合わせにパースを持っていくと、同じ絵を前提に話せる、指さしで伝えられる、違和感を言葉にできる、変更を比べられる、という効果が生まれます。図面と絵を組み合わせて使うことで、家族と設計者の思い描く家を近づけやすくなります。

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