エクセルで請求書の消費税を税率ごとに計算する|8%と10%の端数処理

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8%と10%が混ざる請求書では、明細の1行ごとに消費税を出して足すと、合計が1円ずれることがあります。インボイス制度の請求書(適格請求書)では、税額は「税率ごとに合計した金額に対して、1回だけ端数を処理する」方法で出すのが基本です。エクセルで作る式をまとめます。

使う表の例です。A列に品名、B列に金額(税抜)、C列に税率(0.08か0.1)が、2行目から6行目まで5件入っています。

■ 税率ごとの合計(税抜)を出す
10%の対象:=SUMIF($C$2:$C$6,0.1,$B$2:$B$6)
試した結果:5801
8%の対象:=SUMIF($C$2:$C$6,0.08,$B$2:$B$6)
試した結果:2986

■ 税率ごとに消費税を1回だけ出す(切り捨ての場合)
10%:=ROUNDDOWN(G2*0.1,0)
試した結果:580
8%:=ROUNDDOWN(H2*0.08,0)
試した結果:238
G2とH2は、上で出した税率ごとの合計のセルです。切り捨てはROUNDDOWN、四捨五入はROUND、切り上げはROUNDUPに替えます。

■ 請求金額(税込)を出す
=G2+G3+H2+H3
試した結果:9605
(税抜の合計8,787円+消費税818円)

■ 行ごとに計算すると、なぜずれるのか
同じ表で、行ごとに =ROUNDDOWN(B2*C2,0) として消費税を出し、税率別に足してみます。
・10%:234円+345円=579円(税率ごとに1回なら580円)
・8%:98円+78円+61円=237円(税率ごとに1回なら238円)
どちらも1円ずれます。行ごとの端数が切り捨てられて、合計に積み重なるためです。請求書に書く税額は、税率ごとの合計から出した金額に合わせます。

■ 端数処理の方法は選べる
切り捨て・切り上げ・四捨五入のどれを使うかは、事業者が決められます。ただし、同じ請求書の中でも、ほかの請求書でも、同じ方法にそろえておくと分かりやすくなります。

■ つまずきやすい点
・税率の列を「8%」と見た目だけ入れていても、中身が0.08でなければSUMIFが合いません。セルの表示形式をパーセントにして、0.08や0.1を入れると確実です
・軽減税率と標準税率が混ざらない請求書なら、税率ごとの分けは要らず、合計に対してROUNDDOWNを1回かけるだけで足ります
・取引先との契約で端数処理が決まっている場合は、契約のほうを優先してください

まとめ:税率ごとの合計はSUMIF、消費税は合計に対してROUNDDOWN(またはROUND・ROUNDUP)を1回だけ。行ごとに出して足す方法は1円ずれる原因になります。
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