今日の空模様をお届けするなかで、新月、満月という言葉をたびたび使います。同じ月のことなのに、占星術がこの二つをまったく別のものとして扱うのは、なぜなのでしょうか。今日はそのお話をしてみます。
■ 満ち欠けは、太陽との位置関係で決まる
月そのものが形を変えているわけではありません。月は太陽の光を受けて光っています。月が太陽と同じ方向にあるとき、光っている面は向こう側を向いていて、地球からは見えません。これが新月です。反対に、月が太陽と向かい合う位置まで来ると、光っている面がまるごとこちらを向きます。これが満月です。
つまり満ち欠けとは、太陽と月がどれだけ離れているかを、目に見える形にしたものです。占星術が新月と満月を分けて読むのは、この「重なっているか、向かい合っているか」という関係の違いを見ているからです。
■ 新月は、まだ何も見えていない
新月のころ、空に月はありません。何も起きていないように見えますが、ここは終わりではなく、始まりの手前です。
太陽が示すのは向かっていく方向、月が示すのは心の動きです。その二つが同じ場所で重なるのですから、意志と気持ちが同じほうを向きやすい時期だといえます。ただし、まだ光はありません。結果は何も見えていない時期です。
ですから新月は、決めることに向いた時期です。何を育てたいかを選び、小さく始めてみる。願いごとを書き留める習慣が広まっているのも、見えないところに種を置くという形が、新月の空に合っているからでしょう。
■ 満月は、両端が同時に見えるとき
満月のとき、太陽と月は空の反対側にいます。向かい合う二つのあいだに地球があり、この配置は二つのものを同時に照らし出します。
やりたいことと、やらなければならないこと。外へ向けている顔と、家に帰ってからの顔。ふだんは片方ずつ扱っているものが、満月のころには両方いちどに目に入ってきます。気持ちが濃く出やすいといわれるのは、そのためでしょう。
新月が「決める」なら、満月は「確かめる」時期です。二週間ほど前に決めたことが、いまどうなっているか。続けるのか、いったん手放すのか。満月は答え合わせの空だとお考えください。
■ どの星座で起きるかで、題材が変わる
新月も満月も、毎回ちがう星座で起こります。牡牛座で迎える新月と、水瓶座で迎える新月とでは、扱う題材が変わります。前者なら手にしているものや暮らしの土台、後者なら人とのつながりや、これまでのやり方を組み替えること。
さらに、それがご自分の出生図のどこに重なるかまで見ていくと、同じ満月でも受け取り方はその方ごとに違ってきます。
■ おわりに
新月は種を置くとき、満月は育ったものを確かめるとき。ひと月のなかにこの二つが一度ずつ巡ってくると思えば、暦の上に小さな区切りが生まれます。
もっとも、これも傾向の話です。新月に始めなければならない、というものではありません。ただ、迷っているなら、空が背中を押してくれそうな日を選んでみる。そんな使い方ができます。
ご自分の出生図と、これから巡ってくる新月・満月の重なりを読むこともできます。ご希望の方は、出品ページからお声がけください。