今回、ひとりの方を例に見てみます。
仕事は、フリーランスの海外旅行業50代。
会社には所属せず、自宅でひとりで仕事をしています。
一見すると、
「旅行に詳しい人だから、旅行の仕事をしている」
という話に見えます。
でも、見るのはそこではありません。
**この人は、何をカードとして持っていて、
それをどう財に変えてきたのか。**
ここを年代を追って見ていきます。
若い頃——まだ「財」ではなく、カードだった
若い頃のこの人を見ると、最初から「お金を生む仕事」が完成していたわけではありません。
むしろ、この頃から目立つのは、
**情報を集める。
知らないことを調べる。
自分で考える。
人や外の世界とつながる。
そして、それを自分なりに組み立てる。**
というカードです。
この段階では、
**情報=お金**
ではありません。
知識があっても、それだけでは収入にはならない。
興味があっても、それだけでは仕事にはならない。
つまり若い頃は、
**「財を持っていた」というより、
後から財に変えられるカードを持っていた」**
と見るほうが近い。
ここが重要です。
**カードを持っていることと、そのカードが財になっていることを同じにはしません。**
30代前後——カードが「仕事」に近づいてくる
その後、経験が増えてくると、
**知っている
↓
判断できる
↓
人に提供できる**
という変化が起こります。
若い頃は自分のためだった情報や知識が、
「これを知っていると便利」
「こう組み合わせれば使える」
「こうしたほうがいい」
という形に変わっていく。
ここで初めて、
**知識や情報が「仕事に使えるカード」になる。**
ただ知っているだけではなく、
**情報を編集する力**
が加わってくるわけです。
30代後半〜40代——「自分で生み出す力」が強くなる
さらにこの人は、
**自分で仕事を作る
↓
自分で成果を生み出す
↓
それを次の仕事につなげる**
という方向が強くなっていきます。
ここでは、単純に「働いて給料をもらう」というより、
**自分が持っているものを、仕事として形にする**
ことが重要になります。
この頃から、
**知識・経験
+
判断力
+
組み立てる力**
が、ひとつの仕事の材料になっていく。
そして、この段階で「財になるカード」がかなり具体的になってきます。
40代後半〜50代——カードが、はっきり「財」になる
ここが、この人の財の大きな転換点です。
それまで積み上げてきた、
* 情報
* 知識
* 経験
* 判断力
* 人に提供する力
が、実際の収入につながる形になっていきます。
つまり、
**カード → 仕事 → 収入**
という変換がはっきりしてくる。
この時期になると、
「何ができるか」
だけではなく、
**「何をすればお金になるのか」**
が見えやすくなってきます。
ここで初めて、
**持っていたカードが「財」として回収され始める。**
という見方ができます。
そして現在——「財を生む仕組み」ができている
実際にお金を生んでいるカードを分解すると、
**情報を集める
↓
情報を整理する
↓
自分で判断する
↓
相手に合わせて組み立てる
↓
サービスとして提供する
↓
収入になる**
という流れです。
つまり、この人が財に変えているのは、
**「旅行」そのものではない。**
その奥にある、
**情報を扱い、判断し、組み立てて、人が使える形にする力**
です。
そして、もう一つのカード
この人の場合、もう一つ重要なのが、
**「自分の拠点から、外の世界につながる」**
という働きです。
仕事をする場所は自宅。
しかし、仕事の対象は海外。
つまり、
**自分の場所を基地にして、外の世界から情報を取り込み、
それを再び外の世界にサービスとして返している。**
この循環があります。
だから、
「自宅でひとりで仕事をしている」
ことが、必ずしも閉じた働き方にはなりません。
むしろこの人の場合は、
**ひとりであることが、仕事を組み立てる自由度につながっている。**
ここも財の使い方の一部です。
若い頃の「カード」と、現在の「財」は同じものなのか?
面白いのはここです。
若い頃から現在まで、
**情報を集める
考える
判断する
組み立てる
外の世界とつながる**
という核は、大きく変わっていません。
変わったのは、
**その使い道です。**
若い頃
→ 興味・知識・経験
その後
→ 仕事に使える能力
さらに
→ 人に提供できるサービス
現在
→ 収入を生む財
というように、
**同じカードが、時間をかけて財化している。**
これが今回のケースの面白いところです。
この人の「財の現在地」
この人の財を一言で表すなら、
**「知っていること」がお金なのではなく、
「知っていることを使える形に変えること」がお金になっている。**
ということです。
つまり現在の財は、
**単発の収入ではなく、
「自分のカードを仕事に変える仕組み」**
そのものになっている。
MONEYの現在地で見るのは、ここ
同じ「知識が豊富な人」でも、
その知識がお金になる人と、ならない人がいます。
同じ「旅行が好き」でも、
旅行を趣味で終える人と、
それを仕事に変える人がいます。
同じ「ひとりで仕事がしたい」でも、
実際に収入までつなげられる人と、
そうでない人がいます。
だからMMSでは、
**「あなたには何の才能がありますか?」**
だけでは終わりません。
見るのは、
**そのカードは、いつから使われてきたのか。**
**どの段階で仕事になったのか。**
**いつ「財」に変わったのか。**
そして現在、
**その財を、どこまで回収できているのか。**
です。
**持っているだけでは、財にならない。
カードは、使って初めて財になる。**
あなたの「財の現在地」はどうですか。