◆ 手放したいと思うほど、手放せなくなる
もう終わりにしたい。この気持ちを、いい加減、手放したい。
そう思っているのに、気づけばまた同じことを考えている。手放そうと決めた数時間後には、元の場所に戻ってきている。
これまでのご相談の中にも、「手放し方が分からない」とおっしゃる方が、何人もいらっしゃいました。
◆ 満月は、折り返しの日
満月は、満ちたものが、そこから欠けはじめる折り返しの日です。昔から、手放しや区切りの日として、大切にされてきました。
今月の満月は、10月26日です。
もちろん、暦が何かを起こしてくれるわけではありません。ただ、「ここで一度、立ち止まって見直してみよう」と思うきっかけとして、満月はとても使いやすい日です。
◆ 手放せないのは、意志が弱いからではない
手放せない自分を、責めてしまう方がいます。もっと強ければ、もっと前向きなら、手放せるはずなのに、と。
けれど、手放せないのは、意志の弱さのせいではありません。
その反応は、かつてあなたを守るために必要だったからです。警戒すること、期待しすぎないこと、先回りして身構えること。それらを手放すことは、躰にとっては、守りを下ろすことと同じです。危険に近づく行為のように感じられて、躰が引き止めるのは、自然なことです。
◆ 手放すのは「人」でも「出来事」でもなく、反応
ここで、一度整理しておきたいことがあります。
手放したいのは、相手や出来事そのものでしょうか。それとも、それに触れたときに立ち上がる、自分の中の反応でしょうか。
多くの場合、苦しさの本体は後者です。連絡を待つときの警戒。離れていく気配に先に身構える癖。期待しては落ち込む繰り返し。
満月の夜には、一つだけ、言葉にしてみてください。「かつては必要だったけれど、今はもう要らない反応」を、一つ。
「相手の反応を先読みして、先に引いてしまうこと」「大丈夫なふりをして、頼るのをやめること」。具体的で構いません。
◆ 言葉にできても、動かない部分がある
言葉にできたこと自体に、大きな意味があります。それは、反応の輪郭が見えはじめたということだからです。
けれど、言葉にできた反応が、そのまま消えてくれるとは限りません。頭で「これはもう要らない」と分かっていても、躰の側は、次の場面で同じように動いてしまうことがあります。
これは、あなたの力が足りないからではなく、手放しの工程が、頭だけでは完結しないからです。
◆ 根のところから整えるという選び方
〖躰記憶・深層解縛〗は、鑑定で視えた反応を、今回の場面だけでなく、他の場面にも共通する根の部分まで含めて、遠隔で整えていく施術です。
かつて必要だった反応が、今の選択にまで必要以上に持ち越され続けない状態を目指します。手放そうとして手放せなかった反応を、意志の力に頼らず扱っていく、という考え方です。変化の表れ方や時期は、お一人おひとり違います。
◆ 満月の夜は、決めすぎない
満月の夜は、気持ちが振れやすい日でもあります。大きな決断や、相手へのまとまった言葉を、今夜のうちに出す必要はありません。
言葉にするだけ。それだけで、十分に、折り返しの夜になります。
◆ 結びに
もし、手放したいのに手放せないものがあるなら。
それは、あなたが弱いからではなく、かつて守ってくれた反応が、まだ手を離せずにいるからかもしれません。
その反応がどこから来ているのか、一緒に視てみませんか。