Facebookの友達申請から始まった「機密案件」

Facebookの友達申請から始まった「機密案件」

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コラム
Facebookに、大手金融グループの欧州幹部を名乗る人物から友達申請が届きました。

私はSNSでメディア関連の記事を発信しています。独立後は、こうした発信をきっかけに仕事の相談が届く可能性もあるため、知らない相手からの連絡にも適宜対応しています。

Messengerでは、最初に「一緒に仕事ができることを楽しみにしている」と伝えられ、その後、「重要かつ機密性の高い案件について、意見を聞きたい」という連絡が届きました。

コンサルティングに関係する相談かもしれないと思い、まずは話を聞いてみることにしました。

Messengerから外部メールに誘導


相手は、機密事項なので詳細はメールで説明したいと、Messengerから外部メールでのやり取りに誘導しました。

メールで持ちかけられたのは、仕事の話ではありませんでした。

「海外で管理されている、故人の未請求遺産を相続できる可能性がある」という話です。

最初のメールでは、故人の姓が私の姓とは異なっていました。私は、姓が違い、親族でもないと返信しました。すると、次のメールでは、故人の姓が私と同じものに変わっていました。

そのうえで、親族ではないことを承知しながら、私を故人の近親者として申請し、多額の資産を相手と折半しようと提案してきました。

手続きを進めるためとして、氏名、生年月日、職業、住所、電話番号、パスポートなどの身分証明書の写しも求められました。

そこで私は詐欺だと判断しました。私には相続の権利がなく、違法な提案には応じないと伝え、連絡を遮断しました。

調べてみると、これは英語圏で「inheritance scam」と呼ばれる、相続・未請求遺産詐欺の典型的な手口でした。

少しでも不自然さを感じたら立ち止まる


今回の連絡は、最初から遺産やお金の話を持ちかけてきたわけではありません。

入り口は、「一緒に仕事ができることを楽しみにしている」というメッセージでした。

YouTubeでも「案件詐欺」の報告がたくさんあります。支払い用プラットフォームに口座番号を入力させ、「番号間違いでアカウントが凍結された」とウソをつき、「解除のためにお金を振り込んで」と求める手口です。

少しでも不自然さを感じたらやり取りを止め、信頼できる人に相談することをおすすめします。

同じような連絡を受けた方の参考になればと思い、今回の経緯を紹介しました。
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