こんにちは、占い師の綾瀬陽菜(あやせ ひな)です。
前回は、私がタロットを始めた理由について書きました。
今回は、私がなぜ「インスピレーションだけ」で占わなくなったのか。
そして、今の『インスピレーション×タロット』という鑑定スタイルになった理由についてお話ししたいと思います。
実は、タロットを始める以前にも、占い師として鑑定をしていた時期があります。
当時は『霊視鑑定』として、ご相談内容を読んだときに浮かんでくる言葉や場面、イメージ、そしてご相談者さまから感じ取ったことをもとに鑑定していました。
カードなどの占術は使わず、そこで受け取ったものから読み解き、鑑定結果をお伝えしていました。
今、私が「インスピレーション」と呼んでいるものは、このころから私の鑑定の中心にあったものです。
ありがたいことに、当時も多くのご依頼をいただいていました。
だから、霊視鑑定ができなかったからタロットを始めたわけでも、そのころの鑑定を否定したくなったわけでもありません。
ただ、鑑定を続けていく中で、一つ困っていたことがありました。
ご相談者さまのことをもっと深く読み取ろうとすればするほど、相手の思いや気持ちまで強く受け取っているように感じ、鑑定が終わるころには、ひどい頭痛がしてしまうこともありました。
「もっと詳しく読み取りたい」
「せっかく相談してくださったのだから、もっと伝えたい」
そう思うほど、自分の感覚だけでさらに深く追いかけてしまう。
でも、この方法をずっと続けていくのは難しい。
そう感じるようになりました。
だからといって、もともと自分の中にある感覚を手放したいとは思いませんでした。
ご相談内容を読んだ瞬間に、ふっと言葉が浮かぶ。
何かの場面やイメージが浮かぶ。
「もしかしたら、本当に悩んでいるのはここなのかもしれない」と感じる。
今も、そうしたインスピレーションは私にとって大切なものです。
ただ、今はそこで終わりません。
最初に浮かんだ言葉やイメージを大切にしながら、タロットカードを展開します。
すると、最初に感じたことと驚くほど重なることがあります。
一方で、
『最初に感じたことと近いけれど、そこまで言い切れるカードではない』
『少し違う可能性も考えた方がよさそう』
『今、この方に伝えるべきなのはこちらかもしれない』
と、タロットが別の視点を見せてくれることもあります。
最初に受け取ったインスピレーションをタロットで確認し、必要であれば修正する。
そして、そこからさらに深く読み解き、肉付けしていく。
相手の気持ち、その背景、これからどうなっていきそうなのか。
そして、
『じゃあ、ここからどうすればいい?』
まで、必要に応じてカードを重ねながら読み解いていきます。
だから私にとってタロットは、自分のインスピレーションが正しいと証明するためのものではありません。
インスピレーションだけで答えを決めるのではなく、そこにタロットから読み取れることを重ねて、一つの鑑定にしていく。
それが、今の私の『インスピレーション×タロット』です。
そして、もう一つ大切にしていることがあります。
それは、読み取ったことを伝えて終わりにしないことです。
たとえば、いい結果が出たなら、
『よかったですね』
だけではなく、その結果につなげるために今できることを考える。
少し厳しい結果が出たなら、
『難しそうです』
で終わるのではなく、
『じゃあ、ここからどうすればいい?』を考える。
必要であれば、そこからさらにカードを展開して読み解いていきます。
私が大切にしたいのは、
『何が見えたか』を伝えることではありません。
ご相談者さまが本当に知りたいことに対して、今の私に何が読み取れるのか。
そして、読み取った答えを曖昧にせずお伝えしたうえで、これからどうすればいいのかまで一緒に考えること。
それが、今の私がしたい鑑定です。
昔の霊視鑑定で使っていた感覚を捨てたわけではありません。
むしろ今になって、あのころの経験と、タロットを学んできた時間がようやく一つにつながったように感じています。
インスピレーションとタロット。
どちらか一つではなく、どちらも私の鑑定には必要なもの。
これからも一件ずつ丁寧に向き合いながら、私なりの鑑定を育てていきたいと思います。
あなたの毎日に、小さな『言葉のお守り』を・・・
Amulet 綾瀬陽菜