タロットの王様は、一人ではありません。
ワンド・カップ・ソード・ペンタクルという4種類の組、スートに、それぞれキングがいます。トランプに4人のキングがいるのと似ていますね。
けれど、持ち物が違うだけではありません。今回はウェイト版の4人を、表情や座り方にも注目して見比べてみましょう。
■ ワンドのキング——情熱で人を動かす顔
芽吹いた棒を握り、横へ顔を向ける王様。玉座にはライオンの模様があり、座っていても、どこか活動的な印象です。
ウェイトも、この人物を情熱的で、生き生きとした存在として説明しています。
その姿から浮かぶのは、目標を示して周囲を引っ張る強み。
新しいことを始めたいと相談したら、「それで、君は何をやってみたい?」と、こちらの意欲に火をつけてくれそうです。
■ カップのキング——気持ちを受け止める顔
杯を手にした王様の玉座は、なんと海の上。周囲には波があり、船も見えます。それでも、王様は落ち着いて座っています。
この景色を感情に重ねるなら、心が揺れる場面でも、落ち着いて人と向き合う姿として読めそうです。
相談したら、「まず、今どんな気持ちなのか聞かせて」と、話を受け止めてくれるかもしれません。
穏やかな表情だけでなく、波の中で座っていられるところにも、この王様の強さを感じます。
■ ソードのキング——筋道を見極める顔
剣を立て、正面を向いて座る王様。こちらも背筋を伸ばしたくなるような、厳格な雰囲気があります。
ウェイトの説明でも、判断や権威、知性と結びつく人物です。
相談したら、「分かっている事実と、まだ分からないことを整理しよう」と、話の筋道を確かめてくれそう。
迷いが膨らんだとき、何を基準に決めるかを示す。それが、この王様の頼もしさです。
■ ペンタクルのキング——暮らしを支える顔
ぶどうの模様の衣服に、牡牛の頭が飾られた玉座。手元にはペンタクルがあり、周囲の植物も豊かです。
その姿には、時間をかけて育て、手にしたものを守るような重みがあります。ウェイトも、実務的な能力や成功を意味に挙げています。
相談したら、「実現するには、何を用意すればいいかな?」と、時間やお金、続けられる方法を一緒に考えてくれそうです。
夢を暮らしの中で形にしていく、現実的な強みが見えてきます。
同じ王様でも、励まし方や力の貸し方は違いそうですね。
ここで想像したセリフは、絵柄と意味を身近に感じるための一つの読み方です。実際の占いでは、性別や年齢に限らず、こうした姿勢や役割として読むこともできます。
4枚を並べて、もう一度“顔”を見てみてください。
今のあなたなら、どの王様に話を聞いてもらいたいですか?