タロットの「月」には、なぜ犬とオオカミがいるの?

タロットの「月」には、なぜ犬とオオカミがいるの?

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空に浮かぶ、顔のある月。
その下で、二匹の動物が月を見上げています。

ウェイト版の18番「THE MOON(月)」です。

似た姿の二匹ですが、描かれているのは犬とオオカミ。どうして、違う動物が並んでいるのでしょうか。

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人と暮らす犬と、野生に生きるオオカミ。

この違いから、二匹を「飼いならされた面」と「野生の面」の対比として眺めることができます。私たちの中にも、周囲に合わせて振る舞う面と、思わず反応してしまう本能的な面がありますよね。

ただ、ウェイト自身の説明で興味深いのは、二匹をまとめて、未知を前にした心の恐れに結びつけていることです。

二匹の間から伸びる道は、塔の間を通り、遠くへ続いています。ウェイトはそれを「未知へと通じる道」と説明しました。

その道を照らす月の光は、太陽の光を反射したもの。周囲を照らしてはいても、すべてをはっきり見せてはくれません。

何かが見える。でも、それが何なのかは分からない。
だからこそ、想像が膨らんでしまう。

そんな場面では、人に慣れた犬も、野生のオオカミも、同じように落ち着かなくなる——そう読むと、二匹が並ぶ姿にも意味が感じられます。

ここから日常に重ねるなら、頭では「きっと大丈夫」と考えていても、気持ちはざわついてしまうときのようです。

もう一度、二匹と、その間にある道を見てみてください。

吠えているのは、何か危険なものが見えたからでしょうか。それとも、先がよく見えないからでしょうか。

「月」の不思議さは、絵の中に描かれたものだけでなく、私たちがその向こうに想像してしまうものにもあるのかもしれません。

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