「自分の親は大丈夫」と思っている人ほど危ない?
認知症を遠ざけるために今すぐできる親子のコミュニケーション術
こんにちは! 現役ケアマネジャーのみらべる800です。
仕事や副業で忙しい日々を送っていると、
実家の親のこと、
ついついこう思ってしまいませんか?
「うちの親は、しっかりしているから大丈夫」
「たまに電話しても普通に話せているし、心配ないよ」
そう思えるのはとても素晴らしいことですし、
お父様・お母様が元気でいらっしゃるのは何よりです。
しかし、
現場で多くのご家族を見てきたケアマネジャーとして、
本音をお伝えすると……
実は
「うちはまだ大丈夫」と思っているご家庭ほど、
異変に気づくのが遅れてしまうケースが多いです。
認知症は、
ある日突然始まるものではありません。
日常のほんの小さな変化から静かに進んでいきます。
今回は、「過信」を「安心」に変えるために
今から家族でできる認知症予防と、
今日から使える親子のコミュニケーション術をお届けします!
1. なぜ「うちの親は大丈夫」が一番危険なのか?
久しぶりに会った親と会話をしていると、
「昔と変わらずしっかりしている」と感じるかもしれません。
しかし、
特に子供に心配をかけたくないと思っている親御さんほど)
「子供の前ではしっかりした自分を見せようと頑張る」傾向があります。
「あれ、さっき同じこと言っていたかも……」
「実家の冷蔵庫に、同じ調味料が何個もあるな……」
「掃除が得意だったのに、少し部屋が散らかっているかも……」
「食卓の上が、走り書きのメモだらけ……」
こうした小さなシグナルは、
普段の電話や短時間の帰省では
「ただの物忘れ」「疲れているだけ」とスルーされがちです。
「大丈夫」と思い込んでいると、
このSOSサインを見逃してしまい、
気づいたときには認知症が進行していて慌ててしまう……
ということが少なくありません。
自分の仕事やキャリアを守り、
家族の生活を守るためにも、
「元気なうちからリスクに備えておく(=予防)」と
いう視点がとても大切になります。
2. 親の脳を活性化させる!
今日からできる「親子コミュニケーション術」
認知症の予防に最も効果的なのは、
高価なサプリメントや特別な脳トレゲームではなく、
「人と会話すること」
そして
「役割を持つこと」です。
遠くに住んでいても、
仕事の合間にできる簡単な会話の工夫を3つご紹介します。
「尋ねる」のではなく
「相談する」(親に役割を作る)
「最近どう?体調変わりない?」と聞くと、
親は「変わりないよ」としか答えようがありません。
おすすめは、
親の得意分野について「相談(質問)」すること。
「今度カレーを作りたいんだけど、
隠し味、何を入れてたっけ?」
「実家の近くのうどん屋って、まだ営業してる?」
人は「誰かに教える」「頼られる」ことで
脳が激しく活性化します。
親を「保護対象」にするのではなく、
「人生の先輩」として頼る姿勢が最高の脳トレになります。
・「昔の話」と「ちょっと先の予定」を組み合わせて話す
電話をかけるときは、
昔の思い出話(回想法)と、
未来の軽い話題を混ぜてみましょう。
「昔、家族で行ったあの旅行楽しかったよね」
(長期記憶の刺激)
「来月の連休、久しぶりに帰ろうと思うんだけど、何が食べたい?」
(エピソード記憶・計画力の刺激)
「次会うときに何をしようか」と
ワクワクして考える時間は、脳の前頭葉を元気に刺激してくれます。
・否定せず「肯定して話を広げる」
もし会話の中で
「あれ、ちょっとおかしなこと言っているな」と感じても、
決して「さっきも言ったでしょ!」
「それ違うよ」と問い詰めないことがポイントです。
否定されると親はプライドが傷つき、
心を閉ざして会話自体を避けるようになってしまいます。
まずは「そうなんだね」と一度受け止め、
「それでどうなったの?」と
気持ちよく話してもらう空間作りを意識してみてください。
3. 「予防」は、家族の未来を守るためです
認知症を完全に防ぐ魔法はありません。
しかし、
「早い段階で気づき、日常的に脳を動かす環境を作ること」で、
進行を遅らせたり、
発症リスクを大幅に下げたりすることは十分に可能です。
これは決して
「親を監視する」ということではありません。
日頃からコミュニケーションを増やすことで、
万が一変化があったときにも
「最近ちょっと様子が違うから、プロに相談してみようか」と、
お互いに傷つかずにスムーズな対応ができるようになります。
まとめ
「親の介護」と聞くと身構えてしまいますが、
今できる第一歩はとてもシンプルです。
「今週末、ちょっとだけ親に電話してみる」
「美味しいお店やレシピについて、親に相談してみる」
これだけで十分です。
「うちは大丈夫」という思い込みをほんの少しだけ脇に置いて、
今日から少しだけ親御さんとの会話の時間を増やしてみませんか?
「最近、親の言動で気になることがある…」
「どう切り出せばいいかわからない」といったお悩みがあれば、
一人で抱え込まずに、いつでもお気軽にご相談くださいね。
現役ケアマネジャーとして、
あなたとご家族の笑顔を守る
お手伝いをさせていただきます!
次回は
「介護される側になりたくない」と本気で思うなら、
今日から始めてほしい3つの習慣
についてお話しようと思います。
前回のお話
どうぞ一人で抱え込まずに
いつでもお気軽にご相談くださいね。
現役ケアマネジャーとして、
あなたのお気持ちに寄り添いながら、
一緒に「今できる第一歩」を考えていきます。