剣のエースは「答えが出た」合図なのか。はっきりさせたい夜に、まだ一度も振り下ろされていない一本の剣

剣のエースは「答えが出た」合図なのか。はっきりさせたい夜に、まだ一度も振り下ろされていない一本の剣

記事
占い
「剣のエース(ソードのエース)が出たら、白黒がつく」。恋愛でこのカードの意味を調べると真っ先に並ぶのはこの言葉ですが、清めながら絵を眺めていると、少し違うものが視えてきます。こんばんは、月詠ソラです。34弾の「剣の8」から数えて、剣のスートを開くのは今夜で10回目になります。37弾「剣の3」、43弾「剣の9」、48弾「剣の5」、53弾「剣の2」、57弾「剣の4」、60弾「剣の7」、62弾「剣のペイジ」、69弾「剣の6」と重ねてきて、ようやく始まりの一枚、「剣のエース」です。

もしあなたが、

・名前のつかない関係がずいぶん長く続いていて、そろそろ白黒つけたい気持ちが抑えきれなくなってきた
・好きになった人が既婚者だったり、パートナーがいたりして、自分がどんな位置にいるのか、あの人の本心をはっきり知りたい
・「剣のエース=真実が明らかになる、決着の合図」と聞いて、答えの出る日を待ちかまえている
・相手の側にこのカードが出て、あの人の中で何が変わり始めたのか、気になって仕方がない

ひとつでも重なるところがあれば、今夜は少しだけ、隣で同じ一枚を眺めさせてください。

■「剣のエース」は恋愛占いで「真実が明らかになり、白黒がつく合図」と誤解されやすいカードです


絵の真ん中を、一本の剣がまっすぐ縦に貫いています。灰色の雲から突き出た白い手がその柄を握り、切っ先は金色の冠を下から刺し通しています。冠の左からはオリーブの枝が、右からはヤシの葉が垂れ下がり、刃のまわりには黄色い雫が六つ、ひらひらと舞っています。ずっと下のほうには、低い山並みが細く横たわっています。高く掲げられた剣が冠まで貫いているこの構図の強さから、恋愛占いでは「隠されていた本心が明らかになる」「曖昧な関係にとうとう決着がつく」と、答えそのものが届く合図として読まれることがあります。

■「剣のエース」が伝えているのは、答えが出たという知らせではありません


冠から下へ目を移すと、この絵には、切られたものがひとつも描かれていないことに気づきます。剣は掲げられたまま、まだ一度も振り下ろされていません。冠の左右からは、オリーブとヤシがそれぞれ下へ垂れているだけで、下の山並みも静かなままです。

はっきりさせたい、という澄んだ意志が、いま手の中で形になったばかり。剣のエースが描いているのは、その瞬間までなのだと思います。答えが出るのはこの剣が振り下ろされたあとのことで、それがどんな答えになるのかは、この一枚にはまだ書かれていないようです。

■ 剣のエースが示す、二つの色


この一枚では、色を読む場所を二つに置いてみます。高く掲げられた刃の上と、ずっと下の山並みです。カードが自分の側に出たのか、相手の側に出たのかで、どちらの色を手前に置いて読むかが変わってきます。

刃に視える、露草色(つゆくさいろ)
明るく澄みきった青です。露草の花で染めた青は水に触れるとすっと流れ落ちてしまうため、昔は着物の下絵を描くのに使われていたそうです。自分の側にこの色が濃く出るときは、「もう、はっきりさせたい」と思い立った気持ちの、混じりけのない鮮やかさを映しているのかなと思います。ただ、澄んでいることと、長く同じ濃さで残ることは別で、張りつめた青がふっと薄れる夜もあるかもしれません。以前の記事で書いた、白黒つかないまま揺れる鳩羽鼠と並べると、違いが見えてきます。露草色は、その揺れに自分から区切りを入れたくなった、最初のひと呼吸の色です。

山並みに視える、灰汁色(あくいろ)
灰を水に浸して取った上澄みの、黄みを帯びた薄い灰色です。灰汁は、かつて布を洗い清めるのに使われていました。相手の側にこの色が出るときは、あの人の中で、飾りの取れた素のままの輪郭が、少しずつ見え始めているのかもしれません。沈みも浮き立ちもしない淡い灰色で、温かい景色か冷たい景色かは、この色だけではまだ決まりません。

■ 一本になった剣を、名前のつかない関係に重ねて


曖昧な関係を続けてきた自分の側にこの一枚が出たときは、冠や手よりも先に、剣が何本描かれているかに目を向けてみるのがいいのかなと思います。

53弾の剣の2では、目隠しをした人が二本の剣を胸の前で交差させ、どちらにも決めないまま座っていました。剣のエースのほうには、剣が一本しか描かれておらず、目を覆う布もどこにもありません。長く保ってきた均衡に、自分から区切りを入れたくなった。その芽生えを映していると読めるカードです。

ただ、その一本が澄んだ意志から握られたものなのか、宙ぶらりんでいることに疲れて「どんな答えでもいいから」と握りしめたものなのかで、同じ露草色でも、この先の手ざわりは変わってくるのかもしれません。どちらの青なのかは、ご自身の胸のうちのほうが先に知っている気がします。

相手の側に出たときは、さきほどの灰汁色の読み方が、そのまま入り口になりそうです。けれど、あの人の中の輪郭が関係を深める方向へ向かうのか、距離を測り直す方向へ向かうのかまでは、この一枚だけでは読み切れません。剣はまっすぐ真上を向いたままで、オリーブの側にもヤシの側にも傾いていないからです。

相手の側の剣が、いまどちらを向いているのか。あの人の本音がどんな色をしているのかは、お二人のこれまでの事情と一緒に並べて、個別に視ていくものだと思います。その鑑定のことは、この記事のいちばん下に書いておきます。

■ 今夜のあなたへ


はっきりさせたい、と思えるようになったのは、それだけ長いあいだ曖昧さを抱えてこられたからで、急に湧いたわがままとは違うのだと思います。剣のエースは答えを約束するカードではありませんが、答えを知りたいと願うあなたの露草色を、濁ったものとしては描いていません。

剣はまだ、振り下ろされていません。柄を握る手のまわりには、小さな光がにじんでいます。その光のなかで、ご自身の青がいまどれくらい澄んでいるのかを、ときどき眺めてあげるくらいで足りるのかもしれません。

剣で残っているのは、10・ナイト・クイーン・キングの4枚になりました。どれを次に清めるかは、月の満ち欠けを見ながら決めようと思います。

━━━ その剣の向きを、お二人の事情から ━━━

もし今夜ここまで読んでくださった理由が、「あの人の本心を、ちゃんと知りたい」という一点にあるのなら、その剣がいまどこへ向かおうとしているのかを、お二人の事情に合わせて視ていくことができます。

鑑定メニュー「不倫・複雑愛◆彼の本音と今の関係を視てお伝えします」では、人に話しにくい恋や名前のつかない関係の、お相手の本音といまのお二人の関係を、この先の流れも含めて1,500字以上の鑑定書にまとめて24時間以内を目安にお届けしています。



澄んだ青が、澄んだまま、あなたの手もとに残りますように。色が動いていてもいなくても、また聞かせたくなった夜には、いつでも。
月詠ソラ
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す