こんばんは、月詠ソラです。金貨のスートは38弾「金貨の9」、42弾「金貨の8」に続いて3回目になります。今夜は数字を一気に遡って、「金貨の2」を開いてみようと思います。
もしあなたが、
・「金貨の2=気持ちが定まらない・二股のサイン」と聞いて、あの人の中に他にも大事な誰かがいるのではと疑心暗鬼になっている
・最近あの人の予定が読めず、会えたり会えなかったりする波に振り回されている
・連絡のペースが不安定で、大事にされているのか後回しにされているのか分からない
・忙しさを理由にされるたびに、本当は気持ちが冷めているのではと勘ぐってしまう
どれか思い当たるものがあれば、今夜はこのカードを開いて、あの人が本当は何を抱えているのか一緒に覗いてみましょう。
■「金貨の2」は恋愛占いで「気持ちが定まらない・二股のサイン」と誤解されやすいカードです
タロットの「金貨の2」は、片足を上げて踊るような姿勢の人物が、水平の8の字を描くリボンで繋がれた2枚の金貨を、両手でジャグリングしている絵柄です。背後には荒れた海に浮かぶ2隻の船が描かれています。2つのものを同時に手にして揺れ動く構図から、恋愛占いでは「これが出たらあの人は気持ちが定まっていない」「二股や優柔不断のサイン」と、どちらか一方を選べずに天秤にかけている状態として読まれがちです。けれど実際にカードを引いて視てみると、そこまで言い切れる話ではないことが多いです。
■「金貨の2」が伝えているのは、二股でも優柔不断でもありません
よく見ると、2枚の金貨は別々の重りとして向き合っているのではなく、途切れることのない一本のリボンで繋がっています。これは選べずに立ち止まっている姿ではなく、すでにどちらも手放さないと決めた上で、両方を同時に動かし続けている最中の姿です。予定が読めないあの人にも、これと近い構図が視えることがあります。「既読はついているのに返信の間隔がバラバラで、大事にされていないのかもと不安になる」というお声を、実際のご相談でよくいただきますが、それはあなたと誰かを比べて優先順位をつけかねているというより、仕事や家族などいくつもの大事なものを、順番をつけずに同時に抱えたまま動いている、というくらいの状態であることが少なくありません。背後の波立つ海も、あの人の心そのものが揺れているというより、周りの状況の側が立てている波として視えることが多いです。
■ 金貨の2が示す、二つの色
金貨の2を開くと、いつもこの2色が重なって視えてきます(どちらかひとつだけ、というわけではありません)。
千草色(ちぐさいろ)が、あの人の両手の間を行き来しているとき
くすみを帯びた、落ち着いた青緑です。若竹色の「行き先がまだ定まっていない身軽さ」とも、群青の「決まった一点へまだ手が届いていない距離」とも違って、千草色は行き先を探している途中の色ではありません。すでに大事だと決めているものたちの間を、順位をつけずに行き来し続けている、その動きそのものを表す色です。
白群(びゃくぐん)が、背後の波間ににじんでいるとき
淡く霞んだ、白みを帯びた青緑です。呂色の「想いの輪郭を実際より大きく見せる夜の暗闇」とも、潮騒色の「一方の意志だけでは動かせない、二人を包む大きな流れ」とも違って、白群はあの人の心そのものの色ではありません。あの人ひとりの生活の側だけで起きている、忙しさや都合による揺れを表す色です。
■ 実際の鑑定で視てきたパターン
金貨の2を鑑定していると、こんな相談内容にたびたび行き当たります。「連絡が波打つのは、気持ちが他に向いているからでは」と、不安を募らせてしまう方に、これまで何度も出会ってきました。金貨の9のようにすでに実った充足を一人で静かに味わっている場面とも、金貨の8のように一つの作業だけを黙々と繰り返している場面とも違って、金貨の2は複数の大事なものを同時に、途切れずに動かし続けているときに出やすいカードです。杖の8のように誰も操縦していないまま動き出している現象とも違い、こちらは踊るように、あの人自身が意志を持ってリズムを保っている実感があります。その両手の中に、あなたがどのくらいの重さで存在しているのかまでは、この一枚だけでは見えてこない部分として残ります。
■ 今夜のあなたへ
「金貨の2」は、気持ちが定まっていないと決めつけるカードではありません。波が立っているのは海の側の都合であって、あの人が両手に抱えている金貨そのものが、途切れてしまったわけではないようです。連絡のペースが乱れることを、比べられて負けているしるしと捉えるより、いま両手の中で保たれている一つの流れの一部にいる、と思ってみるくらいの心の置きどころで、今夜は十分なのかもしれません。
小アルカナも13枚目まで来ました。次はまだ触れていない「金貨の3」を開いてみようと思います。また夜のこの時間にでも、お付き合いいただけたら嬉しいです。
もし今、金貨の2があなたに示した意味を、もっと詳しく知りたくなったら。
いくつも大事なものを同時に抱えていると、自分がその中でどのくらいの重さを持っているのか、見えにくくなる夜もあると思います。鑑定メニュー「あの人のいまの本音、想いの色を視てお伝えします」で、1,500字ほどの鑑定書にして24時間以内にお届けしています。
あの人の両手の中に、あなたの居場所もちゃんと残っていますように。
月詠ソラ