『待ってるから』

『待ってるから』

記事
コラム
フルーツタルトの君と出会って間もない頃。

ある日、メッセージが届きました。

「ふらの…なんか写真ちょうだい。」

「え?なんの写真?」

「顔見たい。」

「恥ずかしいからいやだ。笑」

すると、

「そっか…。」

なんだか元気がない。

「どうしたん?」

そう聞くと、

「今日は飲み会があってさ…。

苦手なお客さんとパワハラ上司に吊るし上げられるねん。

行きたくない…。

ふらのの顔見て癒されたかった。」

そんな言葉が返ってきました。

「目だけ送るわ。」

「ありがとう。

ふらのや、頑張るわ。」

だから私は、一言だけ送りました。

「待ってるから。

ちゃんと帰ってきてや。」

「うん。

ありがとう。」

その日、私はなんとなく眠れなくて。

返事を待っていました。

夜遅く。

「終わったで。」

その一言を見て、

ホッとしました。

「おかえり。

お疲れさま。

大丈夫やった?」

すると返ってきた言葉。

「え?

待っててくれたん?」

「帰ってきてくれてありがとう。」

そう返しました。

「ふらののところに帰ってきてくれてありがとう。」

すると、

「帰ってこないと思った?」

って。

心配するに決まってるやん。

あんなふうに弱音を吐いたの、初めてやったから。

「電話する?」

「ええの?」

「もちろん。」

電話がつながると、

「ありがとう。

自分から電話したいって言うの恥ずかしかった。

情けなかったし…。

でも、声聞いたらめっちゃ安心する。

あー、泣いてまう…。」

そう言っていました。

私は、

「約束したやん。

ふらのはずっと味方。」

そう伝えました。

すると、

「まさか本当に待っててくれるなんて…。

メッセージ送った瞬間に返事くれるなんて…。

俺のこと心配してくれる人、おったんや…。

もうあかんって思った。

帰りたくないって思った。

でも、声聞いて落ち着いた。

また頑張るわ。

ありがとうな。」

その言葉だけで十分嬉しかった。

電話を切る前、

小さな声で、

「ふらの…。

すきやで。」

そう言ってくれました。

ふふ…。

そのときは、すごく嬉しかった。

でも次の日。

「昨日、『すきやで』って言ってくれたやん。」

そう伝えると…。

「えっ!?

あっ!!

そうや!!

……今、言われて思い出した。笑」

「もぉ!!

私のキュンって気持ち返して〜!笑笑」

思わず二人で笑ってしまいました。

何度も、

「ありがとう。」

「優しくしてくれてありがとう。」

そう言われました。

でも…。

違うねん。

優しくしたつもりなんてない。

私はただ、

帰ってきてくれてホッとした。

声が聞けて嬉しかった。

安心してほしかった。

それだけ。

自分の気持ちに正直だっただけなんです。

だからかな。

今でも一番心に残っているのは、

「すきやで。」

じゃなくて、

「待っててくれたん?」

その言葉です。

誰が、

いつ、

どんな気持ちで言ってくれたのか。

その全部に意味がある。

嬉しかったこと。

泣いたこと。

笑ったこと。

出会えたこと。

離れてしまったこと。

全部。

ひとつでも欠けていたら、

今のふらのはいません。

だから私は、

どんな出会いも大切にしたい。

誰かが安心して帰ってこられる場所。

「おかえり。」

そう言える場所でありたい。

だから今日も、

ここであなたを待っています。

「おかえり。」

ふらの🪻


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