「私はイエベ春です」
「私はブルベ冬です」
「私はイエベ秋です」
「私はブルベ夏です」
そう自己紹介したり、同じタイプの誰かを参考にしたり。
これがちょっぴりパーソナルカラーの罠でもあったりもする🤫
何年も自分を分析して
たくさんの人を分析してきて
わたしが気づいたことは
人間は1つのタイプだけで完成しない・していないということ
同じイエベ春でも、似合う色も、似合う素材も、醸し出す雰囲気も違う。
同じブルベ冬でも、シャープで力強い人もいれば、どこか柔らかく繊細な雰囲気を持つ人もいる。
それは、診断が間違っているからではなくって。
人間は、いくつもの異なる要素を併せ持っているから。
今回は、わたしが独自に構築した「PICC(Personal Identity Color Code)」の考え方を通して、パーソナルカラーの奥深さについてお話しします。
1. 「似合う色」と「その人が持つ質感」は同じではない
たとえば、明るく鮮やかな色が似合うイエベ春の人。
春らしいコーラルピンクや明るいイエローを身につけると、顔色が生き生きして見える。
でも、その人の髪が太く、毛量が多く、しっかりとした重さを持っていたら?
あるいは、瞳に深みがあって、暗い色を少し取り入れた方が全体の印象が引き締まるとしたら?
その人には、明るい色だけでは表現しきれない魅力があるかも。
たとえば、服は明るいスプリングカラーを中心にしながら、バッグや靴に深いブラウンを取り入れる。
それだけで、軽やかさの中に奥行きが生まれることがあります。
ブルベ冬の人で、髪が細く柔らかく、ふんわりと空気を含むような質感を持つ人もいます。
その場合、鮮やかな色や深い色が似合っていても、素材まで硬くシャープに統一する必要はないかもしれません。
透明感のあるシフォンや、柔らかなドレープを取り入れることで、その人本来の繊細さが引き立つこともある。
似合う色の方向性と、生まれ持った質感は、必ずしも完全には一致しない。
わたしは、ここにパーソナルカラーの面白さがあると思っています。
2. PICCは4つの軸で、その人を読み解く
PICCでは、色や存在感を4つの軸から分析します。
この4軸の組み合わせによって、16タイプに分類します。
Y / B|色相:黄み・青み、温かさと涼やかさ
L / D|明度:軽さ・明るさと、重さ・深み
V / S|彩度:鮮やかさ・強さと、穏やかさ・柔らかさ
C / M|清濁:クリアな透明感と、くすみ・ニュアンス
ただし、ここで大切なのは、診断結果として選ばれなかった要素が、その人の中から消えるわけではないということ。
たとえば、L(高明度)が優勢で最終判定に採用された人でも、D(低明度)の特徴が部分的に現れることがあります。
V(鮮やかさ)が優勢でも、髪や肌の一部にはS(柔らかさ)を感じるかもしれません。
わたしは、そうした一見矛盾する特徴こそ、その人らしさをつくる大切な要素だと考えています。
3. 2番目に多かった回答にも、ヒントが隠れている
ここが、わたしが特に大切にしたい考え方です。
仮に、明度に関する10個の回答に対して
L(高明度):6個
D(低明度):4個
この場合、優勢なのはL
でも、Dが4個もある
この4個を、単なる少数派として切り捨てちゃうのか?
わたしは、ここにこそ大切なその人らしさが表れていると思っています。
たとえば、Dに該当した回答が髪の密度や瞳の深さ、輪郭の重厚感に関するものだったとしたら、その人には低明度の質感が部分的に存在している可能性があります。
もちろん、4個あったから必ず低明度が似合う、という意味ではありません。
大切なのは、どの質問でDを選んだのか。
そして、それが実際の外見や質感とどう結びついているのか。
数だけでなく、回答の中身に目を向けてみることで、魅力がさらに浮き彫りになることがあるということ。
4. 他の3軸についても
Y / B|色相(イエベ / ブルベ)
イエベ傾向が優勢でも、肌や瞳に涼やかな透明感が感じられる人。
その場合、黄みを中心にしながらも、青みを含む色を部分的に取り入れることで魅力が引き立つかもしれません。
V / S|彩度(ビビッド / ソフト)
鮮やかな色が似合う人でも、髪が柔らかく、輪郭や雰囲気に穏やかさがある人。
鮮やかな色を主役にしつつ、柔らかな素材で調和を取ることでより存在と一体感が生まれます。
C / M|清濁(クリア / ミューテッド)
クリアな色が似合う人でも、肌や髪にマットで柔らかな質感を持つ人。
色は澄んだものを選びながら、素材やメイクの仕上がりにはニュアンスを取り入れる。
こうして考えると、パーソナルカラーは単に色を選ぶためだけの分類ではなく、自分の中にある複数の特徴を、どう調和させるかという話になってくる。
5. わたしが2ndタイプに「質感」を採用したい理由
一般的に、パーソナルカラーの2ndタイプは、1stタイプの次に似合う色のグループとして扱われます。
でもわたしは、2ndをもう少し広い視点で捉えたいと考えています。
たとえば、1stがスプリングでも、髪や瞳にウィンター的な深みがある人。
その人の2ndを考えるとき、単に「次に似合う色は何か」だけでなく、その人の魅力を補完している質感は何かという視点をもつということ。
1stは、その人の魅力が最も自然に表れる基本の方向性。(色)
2ndは、その人の中にある別の魅力を引き出すためのヒント。(質感)
これは、PICCの中でもこれからさらに検証し、深めていきたい部分です。
ただ、わたしはこの考え方に大きな可能性を感じています。
6. 同じタイプでも、同じ人間にはならない
同じ診断結果だったとしても、
髪の太さも、瞳の印象も、肌の質感も、輪郭も、全体の空気感も違います。
だから、似合う色の使い方まで完全に同じになることはほとんどありません。
全身に使うと魅力が引き立つ色
小物で少し取り入れると映える色
服ではなくメイクに使うと調和する色
色そのものより素材の質感として取り入れた方が魅力を引き出せる要素
こうした違いを丁寧に見つけていくことが、
本当の意味での「自分に似合う」を知ることにつながると感じています。
7. 診断結果は、可能性を狭めるためのものじゃない
「わたしはイエベ春だから、暗い色は似合わない」
「わたしはブルベ冬だから、柔らかい素材は似合わない」
そんなふうに、自分の選択肢を狭めてしまうのは、もったいない。
パーソナルカラーは、自分を型にはめるためのものではなく、自分の魅力を知るためのものだとわたしは考えています。
そして、人間はそんなに単純ではありません。
明るさの中に深みがあってもいい
強さの中に柔らかさがあってもいい
透明感と重厚感が共存していてもいい
その矛盾に見える組み合わせこそ、あなただけの魅力なのかもしれません。
わたしはこれからも、16タイプという分類を入口にしながら、その先にある一人ひとりの違いを見つめていきたい。
あなたは、たった4文字では語り尽くせない。
それが、わたしの考えるPICCの本質です。
おとなし|静かな革命家
PICC(Personal Identity Color Code)アナリスト
色で人を分類するのではなく、色を通して一人ひとりの魅力を読み解く。
© おとなし|PICC理論