【医師が解説】その「めまい」救急車を呼ぶ?様子を見る?〜脳卒中を見抜く危険なサインと受診基準〜

【医師が解説】その「めまい」救急車を呼ぶ?様子を見る?〜脳卒中を見抜く危険なサインと受診基準〜

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コラム
 こんにちは、あっつーです。
今日は、質問の多い、めまいについて解説します。

●「突然、目が回って立っていられない」
●「船に乗っているようにグラグラ揺れる」
突然めまいが起きると、「脳の病気では?」とパニックになってしまうかもしれません。

しかし、医療機関を受診するめまい患者さんのうち、脳卒中(脳梗塞や脳出血)が原因であるケースは全体のわずか3〜5%程度と言われています。つまり、めまいの9割以上は耳(内耳)やストレスなどが原因の良性なものであり、過度に恐れる必要はありません。

とはいえ、その「万が一の数%」を見逃さないことが極めて重要です。今回は2つの具体的な症例をもとに、落ち着いて受診判断をするためのポイントを解説します。

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 ケース1:70代男性(高血圧・糖尿病あり)

【状況】 朝起きた時からなんとなく頭が重く、フラフラしてまっすぐ歩けない。激しい回転性めまい(目がグルグル回る)ではないが、足元がおぼつかない。

【医師の解説】
・受診の目安:今すぐ病院を受診(場合によっては救急車)
チェックすべきポイント:
めまい自体の原因としては耳性のものが大半ですが、高血圧や糖尿病といった血管リスクをお持ちの高齢者の場合、脳卒中の可能性を慎重に考える必要があります。
特に「ぐるぐる回る」というより「足元がフラついてまっすぐ歩けない」「手足が痺れる・力が入らない」「言葉がうまく出ない」といった症状を伴う場合は、脳幹や小脳のトラブルが疑われます。リスクが高い方は「念のため」の段階で速やかに受診してください。

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ケース2:30代女性(基礎疾患なし)

【状況】 朝起きて頭を動かした瞬間、急に世界がグルグルと回り出した。吐き気はあるが、手足の痺れや喋りにくさはない。

【医師の解説】
・受診の目安: 落ち着いて耳鼻咽喉科を受診
チェックすべきポイント:
若い世代で血管リスクがなく、「頭の向きを変えた時に激しい回転性のめまいが起きる」「手足の麻痺や言語障害はない」という場合は、良性頭位めまい症など耳が原因である可能性が非常に高いです。
症状が強いと恐怖を感じやすいですが、脳の危険な病気の可能性は極めて低いため、まずは安静にし、落ち着いてから耳鼻咽喉科を受診しましょう。

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万が一に備える:「脳のめまい」を見抜く4つのサイン


めまいの大半は良性ですが、以下の症状が1つでもある場合は、迷わず救急車(119番)を呼んでください。

1. まっすぐ歩けない: 立ち上がろうとすると一方向に倒れてしまう
2. 手足の異常: 片方の手足に力が入らない、あるいは痺れがある
3. おしゃべりの異常: ろれつが回らない、言葉が出てこない
4. 見え方の異常:物が二重に見える、視野の一部が欠ける

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まとめ

めまいの大部分は命に別条のない良性のものですが、「高血圧などのリスクがあるか」「神経症状(麻痺や喋りにくさ)を伴うか」で危険度がガラリと変わります。
「大半は大丈夫だけど、リスクの高い自分は万が一のために診てもらおう」という意識を持って、不安なときは自己判断せず医療機関(脳神経外科・救急科・耳鼻咽喉科)や救急安心センター(#7119)へご相談ください。
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