無料で使えるAI音声ソフトが増えて、動画のナレーションを自分で作る方が増えました。VOICEVOXはその代表格です。
ただ、実際に文章を読ませてみて「なんだか聞き取りにくい」「機械っぽさが気になる」と感じたことはないでしょうか。
じつはあの聞き取りにくさ、声そのものではなく「読ませ方」が原因のことが多いのです。この記事では、AI音声を聞き取りやすくするための3つの調整ポイントをまとめます。VOICEVOXを例にしますが、「読み仮名・アクセント・間を整える」という考え方自体は他のソフトにも共通します(調整機能の有無や操作方法はソフトごとに異なります)。
■ 調整1: 読み仮名——「1日」は「ついたち」か「いちにち」か
AI音声は文章を自動で読み仮名に変換しますが、日本語には読みが複数ある言葉がたくさんあります。
・「1日」→ ついたち? いちにち?
・「方」→ かた? ほう?
・「上」→ うえ? かみ? じょう?
会社名・商品名・専門用語も、初見では正しく読めないことがよくあります。ソフト任せにせず、原稿の段階で「ここはこう読む」を一つずつ指定していくと、それだけで聞き取りやすさは大きく変わります。
■ 調整2: アクセント——「橋」と「箸」を分けるもの
日本語は音の高低で意味が変わる言語です。「はし」も、高低の位置で「橋」にも「箸」にも聞こえます。
AI音声のアクセントは自動推定なので、固有名詞や複合語でしばしば不自然になります。VOICEVOXにはアクセントの山を手動で動かす機能があり(アクセント句ごとに表示される高低の棒をドラッグで動かせます)、違和感のある箇所は一語ずつ直せます。全部を直す必要はありません。「聞いて引っかかった場所だけ直す」で十分効果があります。
■ 調整3: 間(ポーズ)——詰まった音声は疲れる
自動生成した音声が聞きづらい最大の理由は、意外にも「間」です。人が話すときは、文の切れ目や大事な言葉の前で自然に息継ぎをしますが、AI音声は初期設定のままだと間が均一で、詰まって聞こえがちです。
・文と文のあいだに、ひと呼吸の間を足す
・大事な言葉の前に、わずかな間を置く
・全体の速さを、内容の難しさに合わせて落とす
VOICEVOXなら、文ごとの前後の無音時間や話す速さを数値で細かく調整できます。この3つを整えるだけで、同じ声・同じ文章でも「ちゃんと聞ける」音声になります。
■ もうひとつ大事なこと: 商用で使うなら利用規約の確認を
見落とされがちですが、VOICEVOXのキャラクターは一人ひとり利用規約が違います。クレジット表記(「VOICEVOX:話者名」)だけで商用利用できるキャラクターもいれば、商用利用には別途ライセンス契約が必要なキャラクターもいます。
収益化しているチャンネルや事業の動画で使う場合は、使いたいキャラクターの規約を必ず確認してから使うことをおすすめします。表記の仕方は、例えば動画なら概要欄への記載といった形です。
■ まとめ
AI音声の聞き取りにくさは、声の性能ではなく「読み仮名・アクセント・間」の調整でかなり解消できます。時間はかかりますが、特別な機材も費用もいりません。この記事を参考に、まずは1本調整してみてください。
「調整まで含めて任せたい」という方向けに、ココナラでVOICEVOXナレーション音源の制作サービスを始めました。読み仮名・アクセント・間を一つずつ手動調整し、通しで聞いて検品してから納品します。商用利用の条件が明確なキャラクターに限定しているので、事業用の動画でも規約面の心配を減らしてお使いいただけます。
▼ 読みと間まで手動調整のVOICEVOX音源作ります