## 従兄に渡したAI端末、その先を考えて
前回、古いPCをAI端末として再利用し、従兄に使ってもらう話を書きました。GAOS Autoは、単にChatGPTが起動するPCを作ることが目的ではありません。
実際に使う人がいて、相談したり、必要な情報を受け取ったり、その内容を整理したり。
**AI端末として、外とのやり取りまで含めて使える形にしたい。**
そこで今回、そのための受け口として、
**「GAOS相談窓口」**
を開設しまし、AI端末の連絡用としました。
まだ有料サービスとして始めたものではありません。
まずは実際のやり取りの中で、
* どんな相談が来るのか
* どうやって資料を受け取るか
* AI側でどこまで対応できるか
* どこで人間の確認を入れるか
このあたりを確認するための窓口です。
そして、開設して間もなく、昔からの友人から実際の相談が入りました。
内容は、
**Raspberry Piを使って炉の異常を検知し、LINEへ通知する仕組み**
についてです。
思っていたより早く、GAOS相談窓口の実証が始まりました。
## 最初の相談はLINEから
最初の相談はLINEでした。
送られてきたのは、実際に動いている様子の動画。
動画を見れば、Raspberry Piを使っていること。
GPIO入力を監視していること。
異常信号を受けてLINEへ通知していること。
このくらいまでは分かります。
ただ、動画だけではプログラムの細かい処理までは確認できません。
そこで、「実際のPythonコードを見た方が早い」
ということになりました。
ここから、GAOS相談窓口の出番です。
## LINEからメールへ
相談自体はLINEで受けました。
ただ、ソースコードや資料をLINEだけでやり取りすると、後から管理しづらくなります。
そこで相談内容をGAOS相談窓口へ渡し、友人のメールアドレスを確認。
こちらから、
**Pythonコードを送ってもらうための案内メール**
を送信しました。
GAOS側からメールを送信し、相手側でも受信を確認。
その後、友人からPythonコードが返信されてきました。
この時の反応が、
**「スゲー」**
でした。
メールを送るという機能だけを見れば、特別珍しいものではありません。
・相談内容を受ける。
・必要な情報を判断する。
・相手に資料送付を依頼する。
・返信された資料を受け取る。
ここまでを一つの流れとして動かすと、少し意味が変わってきます。
単なるAIチャットではなく、
**AIを実際の業務フローの中へ組み込む**
という形になってきます。
## 受け取ったPythonコードを確認
返信されてきたPythonコードを確認しました。
構成は比較的シンプルです。
Raspberry PiのGPIOを監視し、異常信号が入ると処理を実行。
その中からLINE Messaging APIを利用して、異常通知を送信する仕組みでした。
試作としては分かりやすく、基本的な動作も成立しています。
一方で、実設備として継続して使うことを考えると、いくつか改善できそうな部分も見えてきます。
例えば、
* 認証情報をソースコードから分離する
* 通信失敗時の再送処理
* 異常発生日時や通信結果のログ保存
* Raspberry Pi起動時の自動起動
* 監視プログラムが正常に起動したことの通知
* 誤通知や連続通知への対策
こうした部分です。
コードそのものだけを見るなら、
「ここを直せばいい」
で終わります。
でも今回確認したかったのは、そこだけではありません。
## コードを直す前後まで含めて動かす
今回、実際に動いた流れは、
**相談受付
↓
内容確認
↓
不足している情報の判断
↓
コード送付依頼
↓
メールでコード受領
↓
コード解析
↓
問題点整理
↓
修正案作成**
ここまでです。
つまり、
**AIにコードを直してもらう**
という使い方ではなく、
**技術相談そのものをAI端末の業務フローへ組み込む**
ところまで確認できました。
これは、GAOS Autoでやりたかったことの一つです。
## 最終判断は人間
GAOSでは、
**AIに全部を任せる**
という考え方はしていません。
最終判断は人間です。
今回も、GAOS側で解析や修正案を作成しても、相手へ返却する前には私が承認します。
ただし、毎回ソースコードの全行、すべての変更内容を確認するのは現実的ではありません。
そこで今後は、
**承認用の概略報告**
を作る形にしていきます。
例えば、
・依頼内容
・確認した内容
・問題点
・修正した内容
・注意点
・未確認事項
・相手へ送付する内容
このあたりを簡潔にまとめます。
その概略報告を見て、
**この内容なら送付してよい**
と人間が最終判断する。
GAOSが詳細を確認し、人間は要点を確認する。
この役割分担が、実際の運用では良さそうです。
## 今回はココナラ経由ではありません
今回の相談相手は昔からの友人です。
そのため、
当然、ココナラでの販売実績でもありません。
今回はあくまで、
**実際の外部ユーザーを相手にした実証**
・実際に相談を受け
・動画を確認
・必要なコードを依頼
・メールで受領
・内容を解析
修正案を作れるところまで進める。
この一連の流れが実際に成立しました。
これは十分、実証実績として残せると思っています。
## 今後はココナラ向けにコンテンツ化
今回の実証で、
プログラム修正や小規模な技術相談であれば、GAOS相談窓口を使って対応できる感触がかなり出てきました。
例えば、
・Pythonプログラムの修正
・Raspberry Pi関連の相談
・既存プログラムの改善
・動かないコードの原因確認
・小規模な自動化
・組込み・制御周辺の技術相談
このあたりは、今後サービスとして形にできそうです。
ただ、すぐに出品するつもりはありません。
今回の流れを整理し、
・案件管理。
・承認方法。
・対応範囲。
・料金。
・責任分界。
・返却方法。
このあたりをもう少し整えます。
その上で、
今回の実証をベースに、ココナラ向け技術支援コンテンツとして育てる*
予定です。
## 売る前に、まず動かす
・まず試す。
・動かす。
・問題を出す。
・直す。
・もう一度確認する。
というやり方で仕事をしてきました。
今回も同じです。
いきなり、
「GAOS相談窓口というサービスを始めました」
ではありません。
・まず実際に使ってみる。
・どこで止まるのか。
・何が足りないのか。
・人間が確認する場所はどこなのか。
そこを確認してから商品にする。
AIだからといって、この順番は変わりません。
むしろAIだからこそ、
**実際の運用の中で確認することが大事**
だと思っています。
## 思っていたより早かった
正直なところ、
GAOS相談窓口が実際の技術相談まで使えるようになるのは、もう少し先だと思っていました。
ところが、窓口を作った直後に実際の相談が入り、
受付からコード受領、解析、修正案作成まで動きました。
まだ一件です。
副業として完成したわけでもありません。
**「こういうことが出来たらいい」**
と思っていたものが、
**「実際に出来た」**
へ変わりました。
少しずつでも実績感が出てくると、やっぱり嬉しいですね。
焦るつもりはありません。
まずは仕組みを整える。
そして実績を少しずつ積む。
その先で、
**GAOS相談窓口をココナラ提供できる技術支援サービスへ育てます。**
GAOS Auto。
少しずつですが、ただのAI端末から、
**実際に仕事を手伝う端末**
へ変わり始めています。