「最新のAIを使い始めた会社ほど、実はセキュリティ面で無防備になりやすい」——そう聞いたら、意外に思われるかもしれません。

「最新のAIを使い始めた会社ほど、実はセキュリティ面で無防備になりやすい」——そう聞いたら、意外に思われるかもしれません。

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IT・テクノロジー
普通に考えれば逆のはずです。新しいAIを導入するくらいですから、情報感度は高いはずですよね。

ところが実際には、「便利になった」という実感が先に来てしまい、その裏側で何が変わったのかまで気づけていない、というケースをよく見かけます。今日は、AIが賢くなるほど見落としやすくなる点と、その対策を、専門知識がなくても分かるようにお話しします。

「賢くなった」の裏側で、何が変わっているのか
ここ最近のAIは、以前のように「質問に答えるだけ」の道具ではなくなってきています。長い文章や資料をまとめて読み込み、複数の作業を自分の判断でこなし、時間をかけて調べものをする——そんな「一人で仕事を進められるAI」が当たり前になりつつあります。

便利になった一方で、見落とされがちな点があります。AIが自分の判断で多くの作業をこなせるようになるほど、AIに渡す情報の量も、AIが自律的に動く範囲も広がっている、ということです。

これは「AIが危険」という話ではありません。便利さが増えた分だけ、これまで気にしていなかった小さな隙が、そのまま見落としになりやすい、という話です。

実際にどんな見落としが起きやすいのか
①社外の文書やメールをそのまま読み込ませてしまう
AIに「このメールに返信して」「この資料をまとめて」とお願いするとき、その中に悪意のある指示が紛れ込んでいても、AIは気づかずにそのまま従ってしまうことがあります。この手口は近年、実際の被害報告が増えている分野の一つです。

②社内資料や顧客情報を「とりあえず」貼り付けてしまう
作業を早く終わらせたい一心で、確認せずに機密情報をAIに貼り付けてしまう——これは今、多くの会社で起きている見落としです。「便利だから」で済ませず、貼り付けていい情報かどうかを一呼吸おいて確認する習慣が必要になっています。

③使い分けをしないまま、コストが膨らんでしまう
高性能なAIほど利用コストも高くなります。すべての作業に同じAIを使ってしまうと、想定より費用がかさんでしまうことがあります。作業の重さに応じてAIを使い分ける設計が、地味ですが効果の大きい対策です。

危険なのは「AIを使うこと」ではなく「何も確認しないまま使い続けること」です。ここさえ押さえれば、リスクの多くは防げます。
今日からできる3つの確認
社外の文書・メールをAIに読み込ませるときは、内容を一度人の目で確認する——特に「返信して」「実行して」といった指示が含まれる文書は要注意です
機密情報を貼り付ける前に、一呼吸おいて確認する——「とりあえず貼る」を防ぐルールを、社内で一つ決めておくだけで変わります
今使っているAIツールを一度棚卸しする——どの業務に、どのAIを、どんな情報を渡して使っているか。把握できているか確認してみてください
まずは現状を一緒に確認してみませんか
ここで一つ、振り返ってみてください。御社のAI活用は、「便利に使えている」ことと「安全に使えている」ことが、きちんと両立できていますか?

もし少しでも引っかかるところがあれば、それは技術力の問題ではなく、確認する機会がこれまでなかっただけかもしれません。そして、気づけた今が、見直すのに一番良いタイミングです。

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