ライティングの配線計画とトランス選び

ライティングの配線計画とトランス選び

記事
コラム
1.配線箇所

一番の理想は、
分電盤から庭専用の別回線を引き、
安全かつ目立たないルートで照明まで届けること。
室内にライティングのスイッチがあること。

リフォームの場合は
壁の穴あけを避けるため、
屋外コンセントやエアコンの配管穴を利用したい。
屋外コンセントを利用する場合は、暗くなったら自動でスイッチが入るようにしておくと便利だ。
タイマーもあるとなお良い。

配線で気をつけたいのは「外観」と「コスト」のバランス。

外観:外壁に配線が露出すると
見た目が損なわれる。
コスト:土に埋めると、
駐車場や歩行頻度の高い場所は
保護管に通す必要があり、費用が嵩む。
植栽の根元はゆとりが欲しい。

結果として、
「踏まれない場所の砂利の下」が
「外観」と「コスト」を両立させたルートになる。


2.100Vとローボルト(24V/12V)の使い分け

屋内配線は100Vだが、
屋外は安全性を考慮して
ローボルト(24Vや12V)を採用するのがおすすめだ。
最近は配線の長さによる電圧降下に強い24Vが主流になりつつある。

ローボルトを使う際は、
100Vから変圧するための「トランス」が必要だ。
・トランスの容量: 使用する照明器具の合計ワット数に対し、安全率として1.2〜1.3倍の容量の物を選定する。
・トランスの台数: 北側のアプローチと南側の主庭など、エリアが離れている場合はトランスを2つに分けた方が配線がすっきりとする。

なお、光量を重視して
100Vのスポットライトを組み込みたい場合は、
ローボルト系統とは
電源ボックスを分けて計画するのが
安全だ。


安全に使えるローボルトだが、
「距離が延びると電圧が落ちて、
暗くなったり点灯しなくなったりする」
という弱点がある。

12Vの特徴(一世代前の主流)
ネット通販などで安価な海外製のライトや周辺機器を探しやすい一方、少しワット数が増えるだけで短い距離しか延ばせなくなる。
⚠️ 注意:12Vのトランス(変圧器)に24Vのライトを繋ぐことはできない。(逆もハイリスク)

24Vの特徴(現在の主流)
12Vと同じように感電の心配はほぼないまま、理論上 4〜6倍の距離 まで電線を延ばすことができる。
広い敷地でも電気をしっかり届けられるため、これから新しくトランスを設置し、将来的にライトを増やしていく予定があるなら、24Vで統一するのがおすすめだ。



3.電線の太さと配線距離の目安

繋ぐライトの合計ワット数(W)と一般的な電線の太さ(1.25㎟・2.0㎟)による距離の目安(12Vの場合)

・合計 10W のとき
 1.25㎟の電線:35mまで  
 2.0㎟の電線 :60mまで
・合計 25W のとき
 1.25㎟の電線:12mまで  
 2.0㎟の電線 :20mまで
・合計 50W のとき
 1.25㎟の電線: 7mまで   
 2.0㎟の電線:12mまで

12Vは少しワット数が増えるだけで、
かなり短い距離しか延ばせなくなる。
広い庭だと致命的だ。

これが24Vを使用すると、
理論上4〜6倍の距離まで電線を延ばすことができるようになる。



4.場所ごとの「ワット数」の目安

庭で使用するライトの明るさ(ワット数)の目安を書いておく。

中木(3m程度):5W のスポットライト(1個で十分きれい)

高木(5m以上):10W〜24W のスポットライト(見上げるような大高木なら24Wあると大迫力)

足元(フットライト):1W 程度(眩しすぎず、安全な足元灯に最適)

アプローチ(ポールライト):3W 程度(程よい明るさで導線を作れる)

門灯・表札灯:3W 程度(夜、優しく迎えてくれる明るさ)


5.まとめ
配線は踏まれない砂利の下
これからの新設なら24Vが安心!
価格を抑えるためには、
同じボルトで揃えることと、
配線ルートを吟味する事が必要だ。


最後に、
この家のライティングについて確認する
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赤で配線を書く。
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右奥から電源を取ると

左回線 
 ポールライト5W
  +テープライト5W×3
    合計20W  距離16m

右回線 
 ポールライト5W
  +スポットライト5W+門灯3W
  +インターフォン15W
    合計28W 距離 9m

24Vなら1.25㎟の電線で大丈夫だ。
右回線と左回線を合わせると48W

48W×1.25=60W
トランスは2,500円~17,000円で買えそうだ。


ローボルトは、
感電の心配がなく
電気工事士の資格もいらない。

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