漠然とした不安に対して私が思うこと

漠然とした不安に対して私が思うこと

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コラム
先日、仲のいい友人がぽつりと言った。

「なんかね、将来が漠然と不安なの。
家もあって、旦那もいて、子どももいるのに。
幸せなはずなのに、なんでだろうね」

その言葉が、胸の奥でしばらく反響していた。

だって、分かるから。
“全部そろってるはずなのに不安”って、突然現れるよね。

友人は専業主婦で、子どもはちょっとゆっくり成長タイプ。
夫は毎日遅くまで働いている。
家の中は、静かで、穏やかで、ちゃんと幸せなのに、
ふとした瞬間に「このままでいいのかな」と思ってしまうらしい。

そして、ため息まじりにこう続けた。

「上には上がいるし、まわりと比べちゃうんだよね」

その瞬間、私は心の中で
“比べる相手、どこから連れてきたん?”
とツッコミを入れた。

だって、比べる相手ってだいたい架空の人物だよね。
SNSの向こう側で、
いつも笑ってて、
いつも余裕があって、
いつもキラキラしてるように見える“誰か”。

でも、あれはだいたい
“編集された人生”であって、
“本編”じゃない。

本編はもっと泥だらけで、
もっと寝不足で、
もっと「今日の夕飯どうしよう」でできている。

友人に伝えたのは、こんな話だった。

「不安って、悪いことじゃないよ。
未来をちゃんと見ようとしてる証拠だよ。
それに、比べちゃうのは、
自分がどれだけ頑張ってるか分かってないときに起きるんだと思う」

専業主婦って、
社会から“評価”という名の通知が届きにくい。
誰も「今日も家を守ってくれてありがとう」なんて言ってくれない。
でも、本当はめちゃくちゃ大事な仕事で、
家族の生活の土台をつくってる。

それを自分で認めるのって、
案外むずかしい。

だから私は、友人にこう言った。

「あなたは、ちゃんとやってるよ。
成長する子どもを見守るのって、
誰にでもできることじゃない。
旦那さんが安心して働けてるのも、
あなたが家を守ってるからだよ」

すると友人は、
少しだけ肩の力が抜けたみたいに笑った。

不安はゼロにはならない。
でも、誰かに話すと、
不安は“形のあるもの”になって、
ちょっと扱いやすくなる。

もし、同じように
「なんとなく不安」「なんとなく比べちゃう」
そんな気持ちを抱えている人がいたら、
どうか自分を責めないでほしい。

人生は、他人との競争じゃない。
自分のペースで進んでいい。
ゆっくり育つ子どもみたいに、
ゆっくり育つ人生だってある。

そして、誰かに話していい。
話した瞬間から、
その不安はもう“ひとりぼっち”じゃなくなるよ。
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