ずっとモヤモヤしていることがあるから聞いて欲しい。
最近、「思っただけで罪のように扱われることが多くないか」ってことなんだ。厳密にはそれを口にした時なんだけど。
時折、息苦しくてもどうしようもない気持ちになる。
どういうことか分かりにくいと思うから具体例を挙げるわ。
ちょっと前にボクシングの世界戦で那須川天心VS井上拓真の試合があった。
結果は中差~僅差ぐらいのばらつきがある0-3の判定で拓真が勝った。
わたしはキック時代から那須川天心が好きだった。
本当に漫画みたいなすごいKOシーンの数々もすごく記憶に残ってるし、なによりキック時代の戦績は無敗。こんな選手他にいないとまで思ってる。
ともあれ、ボクシングに転向して井上拓真との二回目の世界戦。
前回負けたので、天心サイドからするとリベンジマッチという形で迎えたわけだが、惜しくも負けたという結果になったわけ。
問題は試合後の記者会見をきっかけに起こった。
「負けた気がしていない」
天心はそう発言した。
この言葉に特に拓真を支持しているようなボクシングファンの怒りが爆発したわけだ。
試合前からボクシングファンは天心のことをSNSなどで叩いていたけど、試合後の記者会見の後からはひどすぎた。
天心陣営がジャッジのポイントの付け方に不満を漏らしたことも印象が悪かったらしい。そこも含めて天心含めた陣営丸ごと叩かれに叩かれまくった。
まるで、天心は罪人のようだった。
これを観ていて素朴に思ったことがある。
「え、ただ思ったこと言っただけじゃね?」
である。
天心はおそらく思ったことを素直に口にしただけなのだろう。
天心も拓真の勝ちを貶める気は無かったと思う。悔しいし、ボクシングのポイントゲームの採点法に不満もあったかもしれないが、この部分においては拓真に一日の長がある。
というのはわたしの感じ方だが、
「いーや、あれは貶めている!」
という人がいるなら、なるほどという感じ。
だが、その人とわたしは感想。これもつまり「思った」だけという点で共通している。
天心の試合後の叩かれ方もあまりにもひどいものだが、政治家が失言しようものならもっとひどい。
大臣クラスなら更迭コースだろう。
思ったことをついポロッっと口にしちゃっただけかもしれないのだけど・・・。
「思った」こと。
つまり、その人が何をどのように感じるかは《聖域》みたいなもんだと思う。思うだけなら、誰かに裁かれるのは納得いかない。
キレイだったりかっこいい異性を見て、ついエロい想像したことのある人だっているだろ?
あまりにムカつく上司に殺意を抱き、想像の中でつい〇しちゃった人もいるんじゃないか? 口では言えないので、心の中で文句を垂れるぐらいは、だれしも日常茶飯事だろう。
もちろん、口にすることで著しく誰かの権利や名誉を傷つけたりするなら許されないことなのかもしれないが、個人の感想レベルでもめちゃくちゃに叩かれるーーつまり、罪にされてしまう風潮が広がっている気がするのだ。
不文律のことを暗黙のルールと言ったりもする。
じゃあ、この風潮は「暗黙罪」とかってことにならないか?
文章で存在する現行の法律では裁かれないけれど、実質は姿なき非難の声が集まり、裁いてるようなもんじゃない?
言葉の暴力って人を自〇に追い込んだりもするからね。
目に見えない分、性質が悪い。
わたしは「思った」だけのことなら寛大でありたい。
そのうち、口に出さなくても脳で想像した内容を感知する機械とか出来たら、
思い浮かべただけで逮捕される未来がやってくるかもよ。