ココナラで活動していると、自分がこれまで経験したことのないジャンルからご相談をいただくことがあります。
今回ご紹介するのは、静岡県・沼津で開催されたフラメンコ×アコースティックライブの撮影です。
ご相談いただいたのは、本番までそれほど時間がないタイミング。
複数台のカメラを使ってライブを収録し、最終的には映像作品としてお客様へ届けるという案件でした。
フラメンコを本格的に撮影するのは、私にとって初めての経験。
それでもお引き受けしたのは、「初めてのジャンルでも、事前に完成イメージを理解できれば対応できる」と考えたからでした。
まずは「どう撮るか」より「何を求められているか」
今回の案件では、すでに主催側に撮影・音響などの体制がありました。
つまり、自分の好きなように撮影する仕事ではありません。
まず必要なのは、
「どんな映像を残したいのか」
「自分のカメラには何が求められているのか」
を理解することでした。
そこで事前に、別会場で行われたリハーサルの映像を確認。
どのようなパフォーマンスなのか、出演者がどう動くのか、どんな画角が求められているのかを把握してから現地へ向かいました。
新幹線で沼津へ
本番当日は、撮影機材を持って新幹線で沼津へ。
会場入りしたあとも、いきなり本番を迎えるわけではありません。
現地でのリハーサルを確認しながら、主催者や他のスタッフとカメラの役割や画角について最終確認していきました。
フラメンコは、表情だけでなく、身体の動きや衣装、足元のステップなど、さまざまなところに見せ場があります。
固定された画だけではなく、パフォーマーの動きを見ながらカメラを動かし、
「今、どこを見せるべきなのか」
を考えながら本番を追っていきました。
現場に行くと、予定になかった仕事も生まれる
イベントの現場では、事前に決めたことだけで終わらないことも少なくありません。
今回も、本番前の出演者の様子など、当初の想定にはなかった撮影にも対応しました。
私はイベントの仕事では、こうした「少し予定と違うこと」が起きるのは比較的普通だと思っています。
もちろん何でも引き受けるということではありません。
ただ、
「このイベントを良い形で残すために、今できることは何か」
を考えて、その場で対応できることにはできるだけ応える。
15年以上イベントをやってきた経験が、こういう場面では意外と役に立っています。
撮影して終わりではなく、完成まで
そして今回の仕事は、本番を撮影して終わりではありませんでした。
撮影後は、自分が撮った映像だけでなく、他のカメラで収録された素材も合わせて編集。
複数の映像を組み合わせながら、一つのライブ映像として仕上げていきました。
最終的にはDVDという形になり、実際にお客様へ届けられる成果物になりました。
自分が新幹線に乗って撮影しに行った映像が、他のスタッフが作った素材と組み合わさり、一つの商品になる。
これはなかなか面白い経験でした。
自分のやり方を持ち込むより、まず相手を理解する
今回の案件を振り返って感じたのは、
「自分ならこうする」より先に、「相手は何を作ろうとしているのか」を理解することの大切さです。
すでに動いているプロジェクトに途中から参加するとき、自分のやり方を押し通してしまうと、かえって全体がうまくいかなくなることがあります。
まず完成イメージを理解する。
自分に求められている役割を確認する。
そのうえで、自分の経験を使って少しだけプラスする。
これは映像制作だけでなく、普段の仕事にも通じる考え方だと思っています。
初めてのジャンルでも、準備すれば飛び込める
私は「フラメンコ専門のカメラマン」ではありません。
だからこそ今回、事前に映像を見て、現場でリハーサルを確認し、関係者と認識を合わせるプロセスを大切にしました。
分からないものを、分からないまま本番に持ち込まない。
見る。聞く。確認する。そして現場で合わせる。
ジャンルが変わっても、この仕事の進め方は変わらないのだと思います。
ココナラを始めてから、書道パフォーマンス、ライブ、舞台、企業イベントなど、想像していなかった現場に呼んでいただく機会が増えました。
これからも「やったことがないから」で終わらせるのではなく、これまでの経験をどう応用できるかを考えながら、いろいろな現場に関わってみたいと思います。
今回ご一緒した皆さま、ありがとうございました。
※本記事は実際のご依頼をもとに、関係者や公演内容に配慮して一部の情報を一般化して紹介しています。