デザインだけの発注で起きがちな失敗

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ホームページやLPの制作を依頼するとき、「デザイナーにデザインだけお願いして、コーディングは別の人に頼めばコストを抑えられる」と考える方は少なくありません。

たしかに、それぞれを別々に発注すれば一見すると費用は安く見えます。ですが実際には、この「分業発注」が思わぬトラブルや追加コストにつながるケースが多くあります。

この記事では、デザインだけを切り出して発注したときに起きがちな失敗を、実際にいただいたご相談をもとに解説します。これから制作を依頼しようと考えている方の参考になれば幸いです。

なお、当方ではデザインから実装までを一括でお引き受けしています。
分業せずにまとめて任せたい」という方は、以下のサービスページもあわせてご覧ください↓


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よくある発注パターン:「デザイナー」と「コーダー」を分けて頼む

Webサイト制作は、大きく分けると次の2つの工程からなります。

- **デザイン**:見た目(レイアウト・配色・フォント・あしらい)を設計する工程
- **コーディング**:そのデザインを、ブラウザで表示できるHTML/CSSなどのコードに変換する工程

この2つを別々の人に発注すること自体は、決して間違いではありません。実際、制作会社でも分業は当たり前に行われています。

問題は、**「デザインとコーディングが地続きの作業である」という前提が共有されていないまま分業してしまう**ことです。ここで失敗が起こります。

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実例:見た目はきれいなのに「中身が機能していない」サイト

先日、こんなご相談をいただきました。
デザイナーさんとコーダーさんを別々に手配して制作を進めていたのですが、できあがったサイトの構造がうまく機能していないようで……。

詳しくお話を伺うと、原因は明確でした。

担当されたデザイナーさんは、ビジュアル面では非常に優れた方だったのですが、**HTMLの構造を意識した設計ができる方ではなかった**のです。

その結果、デザインデータを受け取ったコーダーさんは「見た目のとおりに」コードを組むしかなく、できあがったサイトは——

- 見出し(h1〜h6)の階層がバラバラで、文書構造として成立していない
- 本来は見出しであるべき箇所が、ただの装飾テキストとして扱われている
- セクションの区切りやタグの使い分けが、意味を持たないまま組まれている

つまり、**「見た目はきれいなのに、中身(HTML構造)が機能していない」**という状態になっていました。

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なぜこれが問題なのか

「見た目が整っているなら、それでいいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、HTML構造が機能していないサイトには、目に見えにくい形で次のような不利益が生じます。

1. SEO(検索エンジン対策)で不利になる

検索エンジンは、見出しタグの階層やタグの使い分けを手がかりに「このページが何について書かれているか」を理解します。見出し構造が崩れていると、どれだけ内容が良くても、検索エンジンに正しく評価されにくくなります。

2. アクセシビリティが損なわれる

音声読み上げソフトなどは、見出しタグをたよりにページ内を移動します。構造が機能していないと、こうした支援技術を使う方にとって極端に使いにくいサイトになってしまいます。

3. 後からの修正・運用が難しくなる

構造が整理されていないコードは、後から「ここを直したい」「ページを増やしたい」というときに、想定外の手間がかかります。WordPress化や機能追加の段階で、結局はつくり直しに近い作業が発生することもあります。

4. 「誰のせいでもない」ため、責任の所在が曖昧になる

これがいちばん厄介な点です。デザイナーさんは「指示されたデザインを忠実につくった」、コーダーさんは「受け取ったデザインを忠実に再現した」——どちらも自分の仕事はきちんとこなしています。誰も手を抜いていないのに、サイト全体としては機能していない。**分業発注では、この「工程の隙間」に落ちた問題が、誰の責任にもならないまま残ってしまう**のです。

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なぜこの失敗が起きるのか:根本の理由

この問題の本質は、「デザイン」と「コーディング」を**完全に独立した工程だと考えてしまう**ことにあります。

実際には、質の高いWebデザインは、最初の設計段階から「これは見出しになる」「ここはセクションの区切り」といったHTML構造を意識してつくられています。デザインカンプ(完成見本)は、見た目の指示書であると同時に、**コード構造の設計図でもある**のです。

ところが、ビジュアル表現を専門とするデザイナーさんの中には、この「コード構造の設計」までは守備範囲としていない方も一定数いらっしゃいます。それ自体は悪いことではなく、専門の違いです。

問題なのは、**発注する側がその違いを知らないまま、「デザインができる人」というだけで発注してしまう**ことです。そして分業の場合、デザイナーとコーダーの間にこの認識を橋渡しする人がいないと、隙間に落ちた問題に誰も気づけません。

「分業の隙間」をなくす一つの方法
デザインとコーディングを同じ担当者がまとめて対応すれば、この「橋渡し役の不在」という問題自体が発生しません。当方では、デザインから実装までを一括でお引き受けしています。

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失敗を防ぐためのポイント


分業発注をするにしても、次の点を押さえておくと、こうした失敗はかなり防げます。

● デザイナーに「HTML構造を意識できるか」を事前に確認する

「コーディングを前提としたデザイン経験があるか」を発注前に質問しておくだけで、ミスマッチを大きく減らせます。

● デザインとコーディングの「間」を見る人がいるか確認する

分業する場合、デザインデータをコーダーに渡す前に構造をチェックできる人がいるかどうかで、品質が大きく変わります。

● そもそも「デザインとコーディングをセットで対応できる相手」に依頼する

最もシンプルで確実な方法です。同じ担当者・同じチームが一気通貫で対応すれば、「工程の隙間」そのものが生まれません。デザインの段階からコード構造を見据えて設計でき、責任の所在も明確です。

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まとめ

デザインだけを切り出して発注すると、目先の費用は抑えられるように見えます。しかし、

- 見た目はきれいでも、HTML構造が機能していない
- SEO・アクセシビリティ・運用性で不利になる
- 誰の責任でもないため、問題が放置される

といったリスクが伴います。そして、こうした問題は**つくり直しという形で、結局は余計なコストとして返ってくる**ことが少なくありません。

「安く見える分業発注」が、本当に安いとは限らない——。これが、デザインだけの発注で起きがちな失敗から学べる、いちばん大切なことだと考えています。

もし「分業で進めていたけれど不安が出てきた」「最初からセットで任せられる相手を探したい」という場合は、お気軽にご相談ください。デザインとコーディングを一貫してお引き受けしているため、工程の隙間に落ちる心配なく、機能するサイトをお届けできます。


デザインから実装まで、まとめてお任せください

当方では、Webデザインの制作と、コーディング・実装までをワンストップでお引き受けしています。デザインの段階からHTML構造を見据えて設計するため、この記事で挙げたような「工程の隙間に落ちる失敗」が起こりません。
ホームページ制作・LP制作・WordPressサイトの構築まで対応しています。「まだ内容が固まっていない」という段階からのご相談も歓迎していますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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