「今の場所に、自分の居場所がないのかもしれない」
朝、目が覚めた瞬間に襲ってくる底冷えするような寂しさ。
周りには人がたくさんいるはずなのに、まるで自分だけが透明人間になってしまったかのような孤独感。
そんな思いを抱えて、暗闇の中でそっと息を潜めていませんか?
「どうして自分だけ、みんなと馴染めないんだろう」
「どうして私の“好き”は、誰の心にも響かないんだろう」
自分の情熱や大切にしている価値観を誰にも分かってもらえない時、私たちは自分の存在そのものを否定されたような気持ちになってしまいますよね。
でもね、どうか自分を責めないでください。心が押し潰されそうになっているあなたへ、ほんの少しだけ私の話を届けてもいいでしょうか?
誰にも届かなかった、私の「好き」の熱量
私は地方の街で育ちました。
街で外国人を見かけることすらめずらしいような、ゆったりとした時が流れる小さな世界でした。
けれど、海外旅行が好きだった親族の影響もあり、私の心は幼い頃からこの街を飛び出し、海を越えた遥かな世界へと向かっていました。
大きな転機が訪れたのは、学生時代のことです。
マイケル・ジャクソンという存在に出会い、彼の歌う言葉、解き放たれる情熱的なエネルギーに、全身の血が騒ぐような雷に打たれた衝撃を受けました。
「彼の言葉を、彼の想いを、もっと知りたい」——そこからはもう、英語という言葉の海に夢中で飛び込む毎日でした。
けれど、私のその熱量を受け止めてくれる人は、当時の周りには誰ひとりとしていませんでした。
「どうしてそんなに熱中しているの?」と冷ややかな視線を向けられたり、言葉には出されなくてもどこか“変わった人”として扱われたり。
「大学に行けば、きっと同じ熱量で語り合える仲間がいるはず」——そんな淡い期待を抱いて進学したものの、私が求めていた情熱を持った人には、そこでも出会うことができませんでした。
お金をかけて語学塾に通う余裕なんてなかったから、国内で自分にできる限りの工夫をして、一人静かにスピーキング力を磨きました。
海外アーティストの最新情報を貪るように調べたり、大好きな映画のセリフを巻き戻しながら何度もノートに書き留めたりするのも、いつも自分ひとり。
「これ、すごくない!?」と目を輝かせて語り合いたい相手もいないまま、私はずっと、たった一人ぼっちで大切な「好き」を抱きしめていたのです。
孤独な暗闇の先で出会えた、本物の光
どれだけ周囲から浮いてしまっても、胸の奥で燃える情熱の灯火だけは、どうしても消すことができませんでした。
「本気で英語を極めたい」
その一心で覚悟を決めて進んだ大学院で、ようやく私の世界が大きな音を立てて動き始めました。
教授や先輩たち……そこには初めて、英語圏の文化や言葉の奥深さについて、同じ目線で熱く深く語り合える人たちが待っていたのです。
さらに社会に出てからは、英語圏の情勢やカルチャーについて対等に語り合える、尊敬できる知識人の方々とたくさん知り合うことができました。
あの誰もいない静かな部屋で、たった一人で重ねていた孤独な努力が、すべてこの豊かな出会いへと繋がっていたんだ——そう実感した瞬間、胸が震え、涙が出るほどの熱い感動が込み上げてきました。
ずっと誰にも届かなかった私の想いが、ようやく世界に優しく溶け込んでいくような感覚でした。
今の場所がすべてじゃない。あなたの熱量を、諦めないで
私のこの歩みを通して、あなたにどうしても伝えたいことがあります。
今、もしあなたが周囲から浮いてしまっていたり、「誰にも理解されない」と孤独に震えていたとしても、どうか自分の「好き」や大切な想いを疑わないでほしいのです。
誰にも分かってもらえない日が続くと、「自分が変なのかな」「私の感覚がおかしいのかな」と、自分を責めてしまいたくなりますよね。
でも、絶対に違います。あなたは決して間違っていません。
ただ単に、「今いる場所」と「あなたの本来の魅力」が、まだ合っていないだけなのです。
水を得た魚が生き生きと泳ぎ出すように、勇気を振り絞って自分の居場所を少し変えてみるだけで、あなたの情熱を驚くほど愛し、重宝してくれる世界が必ず存在します。
慣れ親しんだ場所を離れ、見知らぬ景色へ踏み出すのは、とても怖くて、足がすくむことかもしれません。
けれど、誰になんと言われようと、あなたの胸の奥にある真っ直ぐな輝きを、あなた自身だけは絶対に裏切らないであげてください。
大丈夫。自分の「好き」を信じて、そのまま突っ走っていってください。
あなたという光を待ち焦がれている場所が、この世界のどこかで、必ずあなたを見つけてくれるはずだから。