こんにちは。
前回は、
「なんとなく嫌な予感がする」
という感覚について考えてみました。
でも、「なんとなく」には反対のものもあります。
なぜか、この街が気になる。
なぜか、この仕事をやってみたい。
なぜか、この本だけ手に取ってしまう。
なぜか、この人の話をもっと聞いてみたい。
なぜか、昔から同じことに憧れている。
理由を聞かれても、
「うーん……分からない」
でも、
なんとなく惹かれる。
こういう感覚には、何か意味があるのでしょうか?
今回は、この「理由のないワクワク」を、AIと一緒に掘り下げてみます。
「惹かれる=運命」とは限らない
スピリチュアルな世界では、
「魂が求めている」
「宇宙からの導き」
「運命の場所」
などと表現されることがあります。
そうした解釈を楽しむのも一つです。
でも、
惹かれたものが必ず自分の運命である
とまで考える必要はありません。
素敵な広告を見たから。
憧れている人がやっているから。
最近よく目にするから。
単純にデザインが好きだから。
そんな理由もあります。
ただし、
「運命ではないかもしれない」
からといって、
そのワクワクを無視する必要もありません。
なぜなら、
「なぜ自分はこれに惹かれた?」
と考えることで、自分について分かることがあるからです。
「場所」に惹かれるなら?
たとえば、
ある街の写真を見た瞬間、
「ここ、なんか好きだな」
と思ったとします。
でも、なぜ好きなのか分からない。
そこで少し分解してみます。
緑が多いから?
都会だけど落ち着いているから?
便利そうだから?
古い街並みが残っているから?
大きな公園があるから?
カフェが多そうだから?
電車でいろいろな場所へ行けそうだから?
掘り下げていくと、
「その街」が好きというより、
「自分はこういう暮らしをしたい」
という価値観が見えてくることがあります。
つまり、
街への憧れの中に、
自分が望んでいる生活のヒントが隠れていたわけです。
「仕事」に惹かれるなら?
仕事も同じです。
「なぜか動画編集が気になる」
「AIを使った仕事が気になる」
「絵を描く仕事に憧れる」
「自分で商売してみたい」
そんな気持ちがある。
でも、
「本当に向いているか分からない」
と思うこともあります。
この段階で、
「惹かれたんだから天職だ!」
と決める必要はありません。
まず、
何に惹かれているのか
を考えてみます。
仕事内容そのもの?
自由な働き方?
作品を作ること?
人から評価されること?
収入の可能性?
自分で決められること?
誰かの役に立つこと?
すると、
「AIの仕事がしたい」
という願いの奥に、
「自分で何かを作りたい」
という気持ちがあるかもしれません。
それなら、職業名よりも大切なものが見えてきます。
「ずっと頭から離れないもの」はメモしてみる
一瞬の興味なら、翌日には忘れることがあります。
でも、
何か月経っても気になる。
何年経っても戻ってくる。
一度諦めたのに、またやりたくなる。
そんなものもあります。
もしそういうものがあれば、
一度メモしてみる
のがおすすめです。
たとえば、
「昔から気になるもの」
というページを作ります。
そこに、
・絵を描くこと
・海外へ行くこと
・自分のサービスを作ること
・海の近くで暮らすこと
・小説を書くこと
など、思いつくまま書きます。
そして、
「いつ頃から?」
「何度くらい戻ってきた?」
「何を想像するとワクワクする?」
を書いてみます。
並べてみると、
自分でも気づいていなかった共通点が見つかることがあります。
AIに共通点を探してもらう
ここでAIが役立ちます。
たとえば、
「昔からなぜか惹かれるものがあります」
と伝えて、
思いつくものを全部書きます。
そして、
「これらに共通していそうな価値観を考えてください。ただし、私の性格を断定せず、可能性として挙げてください」
と頼みます。
たとえば、
「海外旅行」
「フリーランス」
「小説を書く」
「新しい街へ引っ越す」
「自分のサービスを作る」
が並んでいたとします。
AIは、
自由。
新しい経験。
創造。
自己決定。
変化。
といった共通テーマを挙げるかもしれません。
それを見て、
「確かに、自分は自由に選べることが好きなのかも」
と思う。
あるいは、
「いや、そこじゃない」
と思う。
それも大切です。
AIの答えそのものより、
AIの答えを見た自分がどう感じたか
が、自分を知る材料になります。
ワクワクを「小さな実験」にする
惹かれるものを見つけたら、
いきなり人生を変える必要はありません。
たとえば、
「イラストレーターになりたい気がする」
と思ったからといって、
明日仕事を辞める必要はありません。
まず10分描いてみる。
動画編集が気になるなら、
無料ソフトを触ってみる。
プログラミングが気になるなら、
小さなコードを書いてみる。
街が気になるなら、
休日に歩いてみる。
自分で商売したいなら、
商品アイデアを一つ書いてみる。
つまり、
ワクワクを、人生の決断ではなく小さな実験に変える。
実際にやってみると、
「やっぱり好き!」
となるかもしれません。
反対に、
「想像していたのと違った」
となるかもしれません。
どちらでも成功です。
なぜなら、
自分について一つ分かったからです。
「やってみたら違った」は失敗ではない
憧れていたものを実際にやったら、
思ったほど楽しくなかった。
これは少しショックです。
でも、
「直感が外れた」
と考えなくてもいいでしょう。
遠くから見ていたからこそ魅力的だった。
好きなのは仕事としてではなく趣味としてだった。
そのものではなく、その背景にある生活に憧れていた。
そういうこともあります。
たとえば、
「カフェを開きたい」
と思っていた。
実際に調べてみたら、
飲食店経営そのものにはあまり興味がなかった。
でも、
「自分の好きな空間を作りたい」
という気持ちは残った。
それなら、
最初の夢が間違いだったわけではありません。
夢を掘ったことで、
もっと本質的な願いが見つかった
とも考えられます。
「羨ましい」もヒントになる
少し意外ですが、
誰かを見て、
「いいなぁ……」
と思ったときもヒントになります。
旅行している人。
好きな仕事をしている人。
作品を発表している人。
自由に働いている人。
幸せそうな家庭。
何かに夢中になっている人。
嫉妬や羨ましさは、あまり感じたくない感情かもしれません。
でも、
「何が羨ましかった?」
と考えると、
自分が欲しいものが見えてくることがあります。
その人自身になりたいのではなく、
その人が持っている、
自由。
時間。
創造性。
安心。
挑戦。
つながり。
そうしたものを、自分も求めているのかもしれません。
「なぜか惹かれる」を未来予言にしない
ここまで考えると、
「じゃあ、強く惹かれるものを選べば人生はうまくいく?」
と思うかもしれません。
残念ながら、それは分かりません。
惹かれる仕事を選んでも苦労することはあります。
好きな街へ引っ越しても、不満は出てきます。
夢だったことを仕事にして、嫌になることもあります。
だから、
「惹かれる=成功する未来が約束されている」
ではありません。
でも、
「惹かれる=もう少し調べてみる価値がある」
くらいなら、かなり使いやすくなります。
「嫌な予感」と「なぜか惹かれる」は似ている
前回扱った、
「なんとなく嫌」
そして今回の、
「なんとなく好き」
一見、正反対です。
でも使い方は似ています。
「なんとなく嫌」
↓
何が引っかかった?
「なんとなく好き」
↓
何に惹かれた?
どちらも、
その感覚をそのまま答えにしません。
一度開いて、中身を確認します。
嫌な予感は、
「確認して」
という通知。
ワクワクは、
「もう少し見てみない?」
という通知。
そんなふうに考えることもできます。
まとめ
理由は分からない。
でも、
なぜか惹かれる。
そんなものがあったら、
すぐに「運命だ!」と決める必要はありません。
でも、
「ただの気のせい」
と捨てる必要もありません。
一度、
「自分は何に惹かれている?」
と聞いてみる。
分からなければAIと話してみる。
共通する価値観を探してみる。
そして、
小さく試してみる。
10分やってみる。
一度行ってみる。
一冊読んでみる。
一つ作ってみる。
そこでまた、自分の反応を見る。
もしかすると、
「なぜか惹かれる」の中には、
未来の正解ではなく、
「自分はどんな人生を生きたいのか」
を知るためのヒントが隠れているのかもしれません。
未来が呼んでいるのかどうかは分からない。
でも、
自分の心が何かに反応したことは確かです。
だったら少しだけ、
その光の正体を見に行ってみる。
人生の方向は、
そんな小さな好奇心から見つかることもあるのではないでしょうか。