ホームページ制作=WordPressが正解?脆弱性から考えるCMSの選び方

ホームページ制作=WordPressが正解?脆弱性から考えるCMSの選び方

記事
IT・テクノロジー
ホームページを作ろうとするときに、多くの方が最初に思い浮かべるのがWordPressです。

WordPressは自由度と拡張性に優れ、ブログや企業サイト、予約サイトなど幅広い用途に対応できる優秀なCMSです。

一方で、「有名だから」「制作会社に勧められたから」という理由だけで選んでしまうと、公開後の更新やセキュリティ管理で困ることがあります。

今回は、Xserverが発表したWordPressの脆弱性をきっかけに、WordPressのセキュリティリスクと、STUDIOやWixなどの選択肢について分かりやすく整理します。

■ Xserverが発表したWordPressの脆弱性とは


2026年9月24日、XserverはWordPress本体の重大な脆弱性「CVE-2026-87902」について注意喚起を行いました。

対象はWordPress 4.7.x系から7.1.x系までと広く、9月17日に公開された比較的新しいバージョン7.1.1も含まれています。

特定のテーマやサーバー設定などの条件がそろうと、ログインしていない第三者によって不正なコードを実行され、サイトの改ざんや乗っ取りにつながる可能性があるというものです。

Xserverでは発表時点で、この脆弱性を悪用した被害は確認されていないとしています。また、WordPress公式は修正版を公開し、利用者に最新版への更新を呼びかけています。

ここで大切なのは、「WordPressを使っているサイトはすべて危険」という話ではないことです。

問題になるのは、脆弱性が発見された後も更新されず、古い状態のまま放置されることです。

■ WordPressは危険なCMSなのか


結論から言えば、WordPressだから必ず危険というわけではありません。

WordPressは世界中で広く使われているため、脆弱性を探す研究者も攻撃者も多くなります。一方で、問題が見つかった際には公式のセキュリティチームによって修正版も提供されています。

安全性を左右するのは、WordPressそのものだけでなく、公開後に適切な管理が続けられているかどうかです。

WordPressサイトでは、主に次のような管理が必要です。

・WordPress本体のアップデート
・テーマとプラグインのアップデート
・PHPなどサーバー環境の確認
・不要なプラグインやアカウントの削除
・定期的なバックアップ
・不正ログインや改ざんの監視
・アップデート後の表示、機能確認

自動更新を有効にすれば負担は減らせますが、更新によってテーマやプラグインの相性問題が起こる可能性もあります。そのため、バックアップと動作確認まで含めた運用体制が必要です。

「ホームページを作る費用」だけでなく、「公開後に誰が管理するのか」まで決めておくことが重要になります。

■ WordPress以外なら安全なのか


WordPress以外の選択肢として、STUDIOやWixなどのクラウド型サービスがあります。

これらは、サーバーやシステムの基盤をサービス提供会社が管理します。利用者がWordPress本体やPHPを更新する必要がないため、専門担当者がいない小規模事業者や店舗でも運用しやすいのが特徴です。

ただし、クラウド型サービスなら絶対に安全というわけではありません。どのサービスにも障害や脆弱性、アカウントの不正利用などの可能性はあります。

違いは「リスクがあるか、ないか」ではなく、「技術的な管理責任を自社で持つのか、プラットフォーム側に大きく任せるのか」です。

また、STUDIOやWixには、利用できる機能やプラン、データ移行などの制約があります。安全性だけで決めず、必要な機能や将来の運用まで考えて選ぶ必要があります。

■ WordPressが向いているケース


次のようなサイトには、WordPressが向いています。

・ブログやコラムを継続的に発信したい
・SEOを意識してコンテンツを増やしたい
・会員機能、予約、検索などの機能を追加したい
・将来的な機能拡張を想定している
・サイトやデータを自社で管理したい
・保守を担当できる人や制作会社がいる

自由度と拡張性を重視し、適切な保守体制を用意できる場合、WordPressは現在も有力な選択肢です。

■ STUDIOが向いているケース


次のような方にはSTUDIOが向いています。

・会社案内、店舗、サロン、宿泊施設などのサイトが欲しい
・デザインや写真の見せ方を重視したい
・複雑な機能は必要ない
・サーバー管理やシステム更新の負担を減らしたい
・お知らせや実績を簡単に更新したい
・短期間、比較的低コストで公開したい

特に、少人数で運営している店舗や個人事業主にとっては、日々の管理負担を抑えられることが大きなメリットです。

■ Wixが向いているケース


Wixは、予約、イベント、フォーム、簡易的なネットショップなど、用意された機能を自分で組み合わせたい方に向いています。

STUDIOと同様にサーバー管理の負担を抑えられますが、利用するアプリや機能が増えると、料金や管理項目が増える場合があります。

■ 結局、何を基準に選べばよいのか


CMS選びでは、次の5点を整理すると判断しやすくなります。

1. サイトで何を実現したいか
2. 更新する内容と頻度
3. 将来追加したい機能
4. 公開後の管理を誰が担当するか
5. 制作費だけでなく、保守費や月額費用を含めた予算

「高機能だからWordPress」「簡単そうだからSTUDIO」と決めるのではなく、目的と運用体制に合ったものを選ぶことが大切です。

■ まとめ


今回の脆弱性は、WordPressを避けるべきだという話ではありません。

むしろ、ホームページは公開して終わりではなく、継続的な更新と管理が必要なことを改めて示した出来事だと考えています。

更新や機能拡張を重視し、保守体制を用意できるならWordPress。

デザイン性や管理の手軽さを重視し、技術的な負担を減らしたいならSTUDIO。

予約などの標準機能を自分で運用したいならWix。

ピシュカWeb制作所では、WordPress、STUDIO、Wixに対応しています。制作方法が決まっていなくても、サイトの目的、必要な機能、ご予算、公開後の運用方法を伺ったうえで、適した方法をご提案します。

「自分にはどの方法が合っているのか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す