同じ教科書でも出発点は違う
同じ文章を読んでも、仕事で経験したことがある人と、初めて触れる人では理解の速さが違います。学習の目的も、試験合格、業務改善、起業準備など人それぞれです。教材を個別化するとは、人を固定的な型に分けることではなく、今の目的と学習結果に合わせて支援を調整することだと考えています。
シラバスを学習の設計図にする
シラバスは学習する項目、順序、目標、評価方法を整理した学習の設計図です。例えば『条件分岐を理解する』という目的なら、条件の読み取り、分岐図の作成、例外の確認、AIの図解の検査へ進められます。何を学ぶかだけでなく、『学習後に何ができればよいか』を先に定めることが重要です。
教材の粒度を変更する
最初は五分で全体像を説明する教材から始めてもよいでしょう。つまずいた箇所だけ、具体例、図解、詳細説明、追加演習へ展開します。逆に理解できた学習者には、基礎を延々と繰り返す代わりに、現場に近い応用問題を提示します。説明の細かさを変えても、達成目標は見失わないようにします。
学習結果から再設計する
例えば、学習者が『はい/いいえ』の分岐は理解したのに、例外処理で間違えたとします。その場合、すべてを最初からやり直すのではなく、例外条件だけを詳しくした教材を再作成する設計が考えられます。教材の変更理由と学習結果を記録すれば、どの変更が有効だったかを検証できます。
AIの役割と今後の検証
AIはシラバス案の作成、説明文の言い換え、演習問題の生成を支援できます。しかし、生成された教材の正確さと難易度は検収が必要です。また、個別化が本当に学習成果を高めたかも測定しなければなりません。私たちはこうした評価まで含めた仕組みを目指しています。
今回のまとめ
学んだ内容を自分で確かめ、分からない部分を発見して改善することが、次の理解につながります。
読者への問い・無料演習
あなたが学ぶとき、説明を詳しくしてほしいのはどのような場面ですか?
次回は、個別教材を効率的に製造する『1点物大量生産』の構想です。
一人ひとりに異なる教材を、効率的につくる仕組み
依頼者の状況に合わせた教材設計
「Excelを学びたい」という相談でも、就職のためか、家計管理のためか、仕事の集計のためかで教材は変わります。最初に目的、現状、利用環境、到達目標を確認し、同じテーマでも例題を調整する。このような設計を目指しています。
今回の実践ワーク
自分の学習テーマについて「今できること」「できるようになりたいこと」「不足していること」を一行ずつ書いてください。
相談・サービスについて
学習目的を整理し、学習シラバスを組み立てる相談サービスを構想しています。詳細な提供内容と納期は公開時に明記します。
※掲載時点の実際のサービス提供状況、価格、納期、対応範囲については公開中の案内が優先されます。
記事を読んで気づいたことや、学習・業務で困っている場面を整理する際の参考にしていただければ幸いです。