あの子が使っていたベッド。
いつも遊んでいたおもちゃ。
首輪やリード、毛布やタオル。
姿は見えなくなってしまったのに、あの子が使っていたものは、今もそこにある。
見るたびに思い出して、胸がいっぱいになる。
でも、捨ててしまったら、本当にあの子がいなくなってしまうような気がする。
そんなお気持ちになったことはありませんか?
私は、愛犬たちを見送ったあと、家の中に残されたたくさんの持ち物を、どうしたらよいのか考えるだけで胸が苦しくなりました。
家の中には、あの子たちが使っていたものがたくさん残っている。
けれど、そこにいるはずのあの子たちは、もういない...。
どこを見ても思い出がよみがえり、涙が出てしまう日々でした。
一つひとつ、あの子たちに確認してみました
私は、持ち物をどうするか決められず、愛犬たちに一つずつ確認してみることにしました。
「これは残しておいたほうがいい?」
タオルも、毛布も、洋服も。
まとめてではなく、一つずつ聞いていきました。
すると、タオルや毛布、寝具や洋服などを残してほしい答えました。
そして、受け取った言葉の中に、今でも心に残っているものがあります。
「ママに匂いを残しておくね」
その言葉を受け取ったとき、私は涙があふれました。
私にとって、あの子たちの匂いが残るものは、ただのタオルや毛布ではありません。
そこには、確かに一緒に過ごした時間がありました。
すべてを残すことも、すべてを手放すことも、正解ではない
大きなケージやエリザベスカラーなど、今後必要とする子たちに使ってもらえそうなものは、保護活動をしている知人に譲りました。
一方で、愛犬たちが好きだったおもちゃは残しました。
首輪やリードも、今も大切にしています。
持ち物によって、残すものもあれば、誰かに譲るものもありました。
振り返ってみると、私はあの子たちのために確認していたつもりでしたが、同時に、自分自身の気持ちとも向き合っていたのだと思います。
あの子たちのものを残しておきたい。
でも、いつまでもこのままでいいのだろうか。
そんなふうに迷う気持ちも、確かにありました。
だからこそ、今、同じように悩んでいる方に伝えたいのです。
大切な子の持ち物を、無理に手放さなくてもいいのです。
すぐに片づけられなくても、残しておきたいと思っても、それはいけないことはありません。
反対に、少しずつ整理したいと思う日が来ても、それはあの子への愛情が薄れたということではないと思います。
残すことも、手放すことも、誰かの正解に合わせる必要はありません。
今のあなたの気持ちを、大切にしてあげてください。
迷ったときは、一つずつ考えてみてもいい
もし、あの子の持ち物を前にして、どうしたらよいのかわからなくなったら。
一度に全部を決めようとしなくても大丈夫です。
今日は一つだけ。
明日は、また別のものを。
今は決められないと思ったら、そのまま置いておいてもいいのです。
大切なのは、急いで片づけることではなく、あなたがご自身の気持ちを置き去りにしないことだと思います。
私の「ペットロスサポート」では、悲しみや後悔のお気持ちだけでなく、あの子の持ち物をどうしたらよいかというご相談もお受けしています。
必要に応じて、品物の写真をもとに、残してほしいかどうかをイエス・ノー形式で確認することができます。
もちろん、リーディングの結果がどうであっても、無理に手放す必要はありません。
ひとりで抱え込まず、誰かに話してみたいと感じたときには、どうぞお気持ちを聞かせてください。
あの子を大切に想う気持ちも、まだ手放せない気持ちも、どちらも大切にしながら。
あなたとあの子にとって、心が少しでも安らぐ形を、一緒に考えていけたらと思っています。