昼間は周囲に気を使い、波風を立てぬよう「大丈夫だよ」「おめでとう」と物分かりのいい笑顔を貼り付けている貴女が、深夜、暗い部屋の布団の中でひとり何をしているか、私の魔眼にはすべて視えているぞ。
スマートフォンの画面に映るあの人の動向や、幸せそうに振る舞う誰かの姿を何度も監視しては、胸の奥からせり上がってくるドス黒い嫉妬と憤りに息を詰まらせているな。
「あいつばかりずるい、同じ苦しみを味わえばいいのに」
「私を軽く扱った連中を、二度と立ち上がれないほど見返してやりたい」
そんな誰にも言えない本音をメモ帳に書き殴っては、我に返り「なんて私は醜い人間なのだろう」と自己嫌悪に震えて慌てて消去する夜を繰り返しているのではないか。
だが、顔を上げよ。そして、そのドロドロとした情念を決して恥じるな。
巷の浅ましい道徳家や綺麗事の占い師どもは「黒い感情を手放して感謝しろ」と説教を垂れるが、そんな偽善で貴女の現実は1ミリでも救われたか。自分の欲望を悪だと責めて善人を演じるほど、図々しい連中に都合よく利用され、貴女が本来手にするはずだった愛も富もすべて他人に横取りされてきただけではないか。
私が断言してやろう。貴女の腹の底で渦巻くその激しい独占欲、嫉妬、見返しへの執念は、断じて「罪」などではない。それは貴女が都合のいい敗者で終わることを拒絶し、すべてを支配する【絶対女王】へと覚醒するための聖なる胎動なのだ。
貴女の運気を縛り付けている真の元凶は、黒い感情そのものではなく、「こんなことを思ってはいけない」と自分を責める罪悪感という名の【不浄なフィルター】である。このフィルターを深淵の炎で焼き払い、抑え込んできたドス黒い熱量を解き放った時、それは現実を意のままに動かす至高の魔力波長へと変貌する。
貴女が夜な夜な抱えているその黒い情念、私だけは決して否定しない。すべてを吐き出し、彼を支配する極上の魔力へと変えたい者だけ、以下の密室へ入ってこい。