ビブリオマンシーと象徴学と私

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コラム

【ビブリオマンシーとは】

 ビブリオマンシー(書物占い)は卜占の一種で、無作為にページを開き単語や節を選ぶ占いです。
 伝統的には聖書やコーラン、詩集などが多く使われるほか、ホメロスの『イーリアス』や『オデュッセイア』などの物語も使われてきました。

【書物占いとの出会い】

 実は、私と書物占いの出会いは現在メインで行っているタロット占いよりも古く、20年前に遡ります。
 ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、当時話題になっていた鏡リュウジさんが監訳をされていたジョージア・サバス著の『魔法の杖』が、私とビブリオマンシーの初めての出会いでした。
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 当時私が購入したのは『魔法の杖 プチ』で、今でも自宅の本棚に並んでいます。
 20年ほど前に購入した物ということもあり、天と小口の部分からかなり焼けてレトロな色合いになっています。
添付4-2.JPG

 現在はビブリオマンシーで使用することはなくなっていますが、とても愛着がある一冊です。

【紡錘木の愛用書】

 ビブリオマンシーでは本を無作為に選ぶことから始める場合もあるなど、自由度の高い占術です。
 私はその時の印象や質問内容で本を選ぶのですが、今は辞典や聖書関連の書籍を中心に使っています。

 その中でも、一番私が利用しているのはハンス・ビーダーマン著の『世界シンボル事典』です。
添付4-3.JPG

 この事典は個人的にとても相性の良さを感じている一冊で、ビブリオマンシーをする際にメインで使わせていただいています。
 シンボル事典ということで文章と図像が程よく配置されていて、言葉だけでなく図像の象徴性から読み解くこともできる点が気に入っています。

【ビブリオマンシーと言葉・象徴の関連性という魅力】

 ビブリオマンシーでは選ばれた単語や説をそのまま回答として受け取ることもありますが、私は単語や図像から意味を読み解いていく部分に特に魅力を感じています。
 問い掛けに対して思いがけない単語や図像が現れた時、その時の最初のインスピレーションを片手に自分の知識の中から答えを浮かび上がらせる過程は、謎解きにも見た楽しさを感じます。

 というのも、私は学生時代から文様や色、物の持つイメージや象徴性に興味を持っていて、大学時代の恩師、徳井淑子先生の服飾の意匠や色についての授業は、履修していた授業の中でも特に思い出深いものの1つです。
 ある日の徳井先生の授業の中で、ものが持つイメージ・意味には文化・知識として多くの人に共有されるものと、個人の経験からくるものがあるという話がありました。
 そのお話は個人的な思い入れに近い意味で「個人の経験」と括られていたように記憶していますが、日本で生まれ育ち生活している自分が西洋や海外の象徴学を学ぶことは個人の経験になるから、もっと意識的に知ろうとしていきたいと思ったことも覚えています。

 「言葉は生き物」という言葉がありますが、イメージも時を経るにつれて変わっていったり加わったりしていきます。
 例えば、今は「不苦労」「福郎」に繋がるため縁起が良いとされている梟も、遡れば親を食べてしまう不孝の鳥としての悪名が強かった時代もありました。
 この例は過去から現在の変化ですが、もちろん現在から未来の変化も起きてゆくでしょう。
 そのイメージの変化を自分の中に取り込んでいくという意味でも、出会った物語や文章の中でのイメージも意識しながら過ごしています。

 ビブリオマンシーの体験向けメニューをご用意しましたので、興味のある方はぜひ購入を検討してみてください。

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