こんにちは!前嶋拳人です。
暗闇に包まれた海岸線で遠くを力強く照らし出す灯台の光芒をぼんやりと見つめながらエンジニアとして歩んできたこれまでの道のりに思いを馳せる。
見えない暗い海原を進む船乗りたちにとってその一筋の光は迷いを断ち切り正しい方向へと導いてくれる何よりも心強い目印となる。
私たちが日々向き合っているシステムやプログラムの設計というものもどこかこの灯台の役割に似ているような気がしてならない。
かつて大きな組織の中でガチガチの設計図通りに大規模な基幹システムを構築していた頃の自分は決められた枠組みの中で正確に光を放つことばかりを考えていた。
しかし一歩外の世界へ飛び出し個人の力で荒海を渡るようになると予測がつかない暗闇や思いがけないトラブルに一人で立ち向かう場面が増えていった。
そのたびに自分の内側にある知識や引き出しをパッと開けて手元にある技術を組み合わせながら手探りで道筋を切り拓いていく面白さを知った。
暗い夜道を照らす灯台の光が日によってその強さを変えるようにエンジニアとしての自分もまた新しい現場やクライアントの課題に直面するたびに柔軟に表情を変えていく。
ただ流されるだけでは芯のないただの偽物になってしまうから自分の中にある確かな技術や誠実さという頑丈な土台だけはしっかりと据えておかなければならない。
変化を恐れずむしろその変化そのものを面白がりながら軽やかに環境に適応していくことこそが予測不可能な現代の海を泳ぎ切るための秘訣なのだと日々の開発を通じて痛感している。
パソコンのキーボードを叩く指先から生み出される小さなプログラムもまた使う人の暮らしやニーズという周囲の環境によってその姿を自在に変えていく。
固定観念にとらわれず目の前にある現実を柔らかい心で見つめ直してみることで停滞していた空気が一気に動き出す瞬間があるから不思議だ。
これからもあたたかな光を灯しながら自分だけの表現を模索し続けたい。