現役施工管理が教える|シーリングの「打ち替え」と「増し打ち」の違いと、見積で確認すべき6つのポイント

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外壁塗装の見積書を見ていると、「シーリング打ち替え」「シーリング増し打ち」という項目が出てきます。どちらも外壁の目地などにあるゴム状の部分(コーキング)の工事ですが、中身も金額も大きく違います。

私は現役で施工管理と見積作成をしていますが、見積を作る側から見ても、シーリングは「書き方ひとつで工事内容が変わる」項目です。今回は、打ち替えと増し打ちの違いと、見積書で確認しておきたいポイントをまとめました。

■1. 「打ち替え」と「増し打ち」の違い
打ち替えは、古いシーリングを撤去してから新しいシーリング材を充填する方法です。増し打ちは、古いシーリングを残したまま、上から新しい材料を重ねて充填する方法です。
打ち替えは撤去の手間がかかる分、単価は高めになりますが、目地の中まで新しくなるので長持ちしやすいのが特徴です。

■2. サイディングの目地は「打ち替え」が基本
窯業系サイディングの目地は、古い材料を残すと新しい材料の厚みが確保できず、早く切れたり剥がれたりしやすくなります。劣化している場合は、打ち替えが基本と考えてよいと思います。
一方、サッシまわりなど、撤去すると内側の防水シートを傷めるおそれがある箇所は、あえて増し打ちにすることもあります。「全部打ち替え」「全部増し打ち」ではなく、場所ごとに使い分けているかがポイントです。

■3. 単価の目安を知っておく
あくまで目安ですが、打ち替えは1mあたり900〜1,500円程度、増し打ちは1mあたり500〜1,000円程度で見積られることが多いです。地域や建物の条件、材料のグレードによって変わるので、極端に安い・高い場合は理由を聞いてみてください。

■4. 数量(m数)が書かれているか
シーリングは長さ(m)で数量を出すのが一般的です。「シーリング工事 一式」とだけ書かれていると、どこを何m施工するのかが分かりません。30坪前後の住宅で、目地とサッシまわりを合わせて150〜250m程度になることもあります。数量が書かれているか、建物の規模と比べて少なすぎないかを確認しましょう。

■5. 材料の種類が書かれているか
塗装する外壁には、上から塗料がのる「変成シリコン系」などのシーリング材を使うのが一般的です。最近は耐久性を高めたタイプもあります。材料名やメーカー名が書かれていれば、塗料の耐用年数と釣り合っているかも判断しやすくなります。

■6. 「先打ち」か「後打ち」か
シーリングを塗装の前に施工する「先打ち」と、塗装の後に施工する「後打ち」があります。それぞれにメリットがあり、どちらが正解というものではありませんが、業者がどちらで考えているかを聞いておくと、仕上がりのイメージや工程の確認につながります。

■まとめ
シーリングは外壁の防水を担う大事な部分ですが、見積書では小さな1行で済まされがちです。
・打ち替えか増し打ちか
・場所ごとの使い分け
・数量(m)と単価
・材料の種類
この4つがきちんと書かれていれば、比較的丁寧な見積と言えます。分からない点は、契約前に遠慮なく業者に聞いてみてください。

■プロに見てもらいたい方へ
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