8月になった。
毎日、暑い。
朝、目が覚めた瞬間から「今日も暑そうだな。」と思う。
窓を開けても涼しい風が入ってくるわけでもなく、むしろ「暑さ、どうぞ。」と言われているような気がする。
外に出れば、太陽はやる気満々。
こちらはできるだけ省エネで生きたいのに、夏だけはそうもいかない。
そんな8月だけれど、よく探してみると、小さな幸せはちゃんとある。
例えば、朝のコーヒーが美味しく出来た日。
たったそれだけなのに、なんとなく気分がいい。
洗濯物を干し終わったタイミングで、丁度良い風が吹いてきた日も嬉しい。
「今日は乾くぞ。」と、洗濯物に対して妙な期待をしてしまう。
夕方、少しずつ空の色が変わっていく時間も好きだ。
昼間はあんなに暑かったのに、夕暮れになると、ほんの少しだけ「今日も一日終わったな」と思える。
そして、何も予定がない日の午後。
やることはある。
もちろん、ある。
でも、「今日はこれくらいでいいか」と自分に許可を出して、少しゆっくりする。
これも立派な幸せだと思う。
昔は、幸せというと、何か特別なことが起きたときのものだと思っていた。
旅行に行ったとか、欲しかったものを買ったとか、どこかへ出掛けたとか。
でも最近は、そういう大きな幸せよりも、日常の中にある小さな「よかった」を見つける方が楽しい。
朝、寝坊しなかった。
探していたものがすぐ見つかった。
信号が丁度青になった。
思ったよりも用事が早く終わった。
夕飯が美味しく出来た。
夜、少し涼しい風が入ってきた。
そんなことでも、ちょっと嬉しい。
そして今日も、「何かいいことないかな」と思いながら一日過ごしている。
多分、いいことは待っているだけでは見つからない。
……と言いながら、できれば向こうから来てほしい。
こちらから探しに行くのも、暑いので。
8月はまだ始まったばかり。
大きな幸せじゃなくてもいい。
「ちょっと嬉しい」をひとつずつ拾いながら、暑い夏を過ごしていこうと思う。
今日の小さな幸せは何だったかな。
そう考えてみたら、意外といくつか浮かんできた。
……ということは、ちゃんと幸せだったのかもしれない。
多分。