Seven of Water / Excess - 漏れていく心の水に気づき、自分を立て直すカード

Seven of Water / Excess - 漏れていく心の水に気づき、自分を立て直すカード

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占い
Seven of Water / Excess

漏れていく心の水に気づき、自分を立て直すカード

今回は、Vision Quest Tarot の小アルカナから「Seven of Water / Excess」です。

前回の「Six of Water / Pleasure」では、心が回復し、日常の喜びを受け取るカードを見ていきました。

Six of Waterでは、器が満たされ、花が咲いていました。  
水は勢いよく流れ込み、心の潤いが花として開いているように見えました。

Five of Waterの喪失のあと、もう一度、日常の中に楽しみや喜びが戻ってくる。  
Waterの本来のやわらかい喜びが、自然に表れているカードだったように思います。

そこから今回のSeven of Waterに入ると、また少し空気が変わります。

カードには、七つの器が描かれています。  
いくつかの器は割れ、水が流れ出しています。  
上の方には、まだ壊れていない二つの器が残っています。

背景には青緑色の空が広がっていますが、器のまわりは岩に覆われ、水が新しく注ぎ込まれている様子はありません。

今ある水が、割れた器から流れ出している。

そんな印象があります。

カード名は「Excess」。

過剰。  
浪費。  
感情的な消耗。  
自分をなおざりにすること。  
自己欺瞞。  
見たくないものを避けること。

このカードは、ただ「悪いことが起きる」というカードではないと思います。

むしろ、自分の心の水がどこから漏れているのか。  
何が自分の生命力を吸い取っているのか。  
自分をどのように扱っているのか。

そこに気づくためのカードなのだと思います。

絵柄から感じること

このカードでまず目に入るのは、割れた器です。

器は壊れ、水が流れ出しています。  
それも一つだけではありません。

いくつもの器が割れ、そこから水が漏れています。

Waterのカードにおいて、水は感情や愛、心の流れを表します。  
その水が器に留まらず、外へ流れ出している。

これは、心のエネルギーが漏れている状態のように見えます。

気づかないうちに疲れている。  
楽しんでいるつもりなのに、かえって消耗している。  
満たそうとしているのに、なぜか満たされない。  
感情の器が傷ついていて、今あるものまで流れ出してしまう。

そんな印象があります。

ただし、上の方には二つの器がまだ残っています。

すべてが壊れているわけではありません。

ここが、このカードの大切なところだと思います。

壊れている器はある。  
漏れている水もある。  
でも、まだ残っている器がある。  
気づけば、立て直せる。

Seven of Waterは、完全な崩壊ではなく、気づきによって回復へ向かえるカードなのだと思います。

Six of WaterからSeven of Waterへ

Six of Waterでは、器は満たされ、花が咲いていました。

水は生き生きと流れ、感情は喜びとして表れていました。  
心が潤い、日常の中に楽しみや幸福感が戻ってくるカードでした。

それに対して、Seven of Waterでは、器が割れ、水が漏れています。

Sixで戻ってきた喜びが、Sevenでは過剰さへ変わっているようにも見えます。

楽しむことは大切です。  
リラックスすることも大切です。  
日常の喜びを受け取ることも大切です。

でも、それが「自分を満たすこと」から、「何かをごまかすこと」へ変わってしまうと、水は漏れ始めるのかもしれません。

気分転換のつもりが、かえって疲れている。  
楽しいことをしているはずなのに、心の奥は満たされていない。  
不安や寂しさを見ないために、別の刺激で埋めようとしている。  
自分を大切にするための楽しみが、いつの間にか自分を消耗させている。

SixのPleasureが健やかな喜びだとしたら、SevenのExcessは、喜びが過剰になり、バランスを崩した状態なのかもしれません。

新しい水が注がれていないこと

これまでのWaterのカードでは、水が器へ流れ込み、満たしてくれるような描かれ方が何度もありました。

Ace of Waterでは、水が源から壺へ満ちていました。  
Three of Waterでは、水が複数の器へ豊かに注がれていました。  
Six of Waterでは、水が勢いよく流れ込み、器を満たし、花を咲かせていました。

しかし、Seven of Waterでは、新しい水がどこかから注がれている様子はありません。

描かれているのは、すでに器の中にあった水が、ひび割れや欠けた部分から流れ出している姿です。

新しいものが足りないというより、今あるものを保てなくなっている。

ここに、このカードの消耗が表れているように感じます。

もっと楽しめば満たされる。  
もっと買えば安心する。  
もっと予定を入れれば寂しさを感じなくて済む。  
もっと人に尽くせば必要としてもらえる。

そう思って外側から何かを足し続けても、器が割れたままなら、水は流れ出してしまいます。

だからこのカードが促しているのは、さらに何かを足すことではないと思います。

まず、どこから漏れているのかを見ること。  
何が自分を消耗させているのかに気づくこと。  
これ以上、今ある水を失わないようにすること。

そうした立て直しが必要なのだと思います。

背景には空が広がっています。

器のまわりは岩に囲まれ、重たい状況に見えますが、世界そのものが完全に閉ざされているわけではありません。

視線を少し上げれば、まだ空がある。  
今の状態だけが、すべてではない。  
器の状態に気づけば、ここから変えていける。

そんな小さな余地も感じます。

割れた器と、まだ残る器

Seven of Waterには、割れた器と、まだ残っている器の両方が描かれています。

これは、とても大切な構図だと思います。

割れた器は、今の消耗や過剰さを表しているように見えます。

何かが漏れている。  
感情が保てない。  
満たそうとしても、すぐに空になってしまう。  
自分を大切に扱えていない。

一方で、上の二つの器はまだ残っています。

壊れていないものもある。  
まだ守れるものもある。  
まだ立て直せる余地もある。

このカードが示しているのは、絶望ではないと思います。

むしろ、

「このまま放置すると、さらに水は漏れていきます」  
「でも、今気づけば、まだ立て直せます」

というメッセージに近いように感じます。

自分を責める必要はありません。  
でも、見ないふりを続けることもできません。

Seven of Waterは、自分の器の状態をよく見るカードなのだと思います。

Excessという言葉について

このカードの名前は「Excess」です。

過剰。  
やりすぎ。  
行き過ぎ。  
必要以上に求めること。  
本当の不足を、別のもので埋めようとすること。

Excessは、単に楽しみすぎることだけではないと思います。

食べすぎる。  
買いすぎる。  
SNSを見すぎる。  
人に合わせすぎる。  
考えすぎる。  
尽くしすぎる。  
気分転換しすぎる。  
我慢しすぎる。

形はいろいろあります。

共通しているのは、自分の生命力が少しずつ漏れていることです。

やっている最中は、気持ちがまぎれるかもしれません。  
少し楽になるかもしれません。  
自分を保てているように感じるかもしれません。

でも、あとで疲れている。  
心がさらに空になっている。  
本当の問題は何も変わっていない。

そうだとしたら、それはPleasureではなくExcessになっているのかもしれません。

自分をなおざりにしていないか

このカードの重要なメッセージは、

「自分をどう扱っていますか」

という問いだと思います。

自分をちゃんと休ませているか。  
自分の感情を見ているか。  
自分の体の声を聞いているか。  
本当は疲れているのに、無理をしていないか。  
本当は寂しいのに、何かで埋めようとしていないか。  
本当は見たくない問題を、別の刺激でごまかしていないか。

Seven of Waterは、自分を責めるカードではありません。

むしろ、自分を責めても助けにならないカードです。

大切なのは、観察することです。

今、自分は何をしているのか。  
それは本当に自分を潤しているのか。  
それとも、一時的にごまかしているだけなのか。  
何が自分の力を吸い取っているのか。

そこを静かに見ること。

すると、進むべき道は少しずつ見えてくるのだと思います。

自己欺瞞(じこぎまん)に気づく

Seven of Waterには、自己欺瞞(じこぎまん)という意味もあります。

自己欺瞞とは、自分で自分をごまかしている状態です。

本当は分かっている。  
でも見ないようにしている。  
本当はつらい。  
でも平気なふりをしている。  
本当はもう無理がある。  
でも大丈夫だと思い込もうとしている。

そうした状態です。

このカードは、見たくないものが外側の状況として現れてくるカードでもあると思います。

内側で認めないものは、環境の中で強く表れる。  
自分の疲れを認めなければ、体や人間関係や仕事の中に現れる。  
感情の漏れを見なければ、現実のトラブルとして見せられる。

そんなことがあるのかもしれません。

だからSeven of Waterは、厳しいカードでありながら、目覚ましのようなカードでもあります。

これ以上、自分をごまかさないために。  
これ以上、自分の水を流し続けないために。  
今、安心して自分の本当の気持ちを見る必要があるのだと思います。

日常の中で見るSeven of Water

小アルカナは、日常の中にある出来事や感情を映すカードです。

Seven of Waterが日常で出るとしたら、気分転換のつもりが、かえって疲れているときかもしれません。

SNSを見続ける。  
買い物で気を紛らわせる。  
食べ物やお酒で埋める。  
動画やゲームに逃げる。  
予定を詰め込みすぎる。  
人の期待に合わせすぎる。

その瞬間は楽かもしれません。  
でも、あとで心が空になっているなら、自分の水が漏れているのかもしれません。

また、本当は見たくない問題を避けているときにも、このカードは出ると思います。

人間関係の違和感。  
仕事の疲れ。  
心の寂しさ。  
体の限界。  
自分が本当は何を求めているのか。

そうしたものを見ないために、別のもので満たそうとしていないか。

Seven of Waterは、そこを静かに問いかけているカードなのだと思います。

鑑定でこのカードを見るとき

鑑定でSeven of Waterが出るとき、私は、相談者さんがかなり感情的に消耗している可能性を見ます。

ただ、その消耗は、本人がはっきり自覚していないこともあります。

忙しいから疲れているだけ。  
気分転換しているから大丈夫。  
楽しいこともしているから問題ない。  
自分で選んでいることだから仕方ない。

そう思っていても、実際には心の器が割れ、水が漏れているのかもしれません。

このカードが出たときは、

「何があなたのエネルギーを吸い取っているのでしょう」

と見ていきたいです。

そして同時に、

「自分を責めるのではなく、自分をどう扱っているかを見てください」

と伝えたいです。

恋愛や人間関係の相談で出た場合は、相手に合わせすぎている、期待を埋めようとしている、あるいは本当の不安を見ないまま関係を続けている可能性があります。

仕事の相談で出た場合は、成果や忙しさで自分をごまかし、疲れを放置しているのかもしれません。

生活や心の相談で出た場合は、SNS、買い物、食べ物、娯楽などで気分を紛らわせながら、本当の問題に触れないようにしていることもあります。

ただし、このカードは、楽しみや気分転換そのものを否定しているわけではありません。

問題は、それが自分を回復させているのか、それともさらに消耗させているのかです。

その違いを見極めることが大切なのだと思います。

まだ立て直せる

Seven of Waterは、厳しいカードですが、希望のないカードではありません。

上の二つの器は、まだ残っています。

すべての器が割れているわけではありません。  
すべての水が流れ出したわけでもありません。  
まだ、自分を取り戻す余地があります。

このカードが出たとき、大切なのは、早めに気づくことです。

このままでは疲れてしまう。  
このやり方では満たされない。  
この楽しみ方は、本当の回復になっていない。  
この関係や生活の中で、自分の水が漏れている。

そう気づけたら、立て直しは始まります。

自分を責めなくていい。  
でも、放置しない。  
見ないふりをしない。  
これ以上失わなくてよいものを、守る方向へ戻る。

Seven of Waterは、そのためのカードなのだと思います。

注意したいこと

Seven of Waterが出るとき、注意したいのは、過剰さを「楽しみ」だと思い込んでしまうことです。

本当は疲れているのに、楽しいことを増やしてごまかす。  
本当は寂しいのに、刺激で埋める。  
本当は休みたいのに、予定を詰める。  
本当は見たくない問題があるのに、別のことで気を紛らわせる。

それは一時的には楽かもしれません。

でも、器が割れているなら、どれだけ何かを足しても漏れていきます。

まず必要なのは、さらに満たそうとすることではなく、器の状態を見ることです。

もうひとつ注意したいのは、自分を責めることです。

「またやってしまった」  
「自分はだめだ」  
「どうしてこんなに弱いのだろう」

そう責めても、器は直りません。

このカードは、責めるより観察するカードです。

自分が自分をどう扱っているのかを見ること。  
何が自分を消耗させているのかを見ること。  
何を減らし、何を守る必要があるのかを見ること。

そこから、道は見えてくるのだと思います。

Seven of Waterが出るとき

このカードが出るとき、今は自分の水がどこから漏れているのかを見るタイミングなのだと思います。

割れた器。  
流れ出す水。  
岩に囲まれた場所。  
その上に広がる空。  
まだ残っている二つの器。

この絵柄は、こう伝えているように感じます。

「このままでは消耗してしまいます」  
「でも、まだ立て直せます」  
「まず、これ以上失わなくてよいものを守りましょう」  
「安心して、自分自身の気持ちに向き合いましょう」

Seven of Waterは、過剰さを責めるカードではありません。

ただ、自分をなおざりにし続けることは、もう答えではないと教えているカードです。

快さでごまかすのではなく、自分の本当の状態を見る。  
外側の刺激を足し続けるのではなく、今あるものがどこから失われているのかを見る。  
見ないふりをやめて、何が自分を消耗させているのかに気づく。

そこから、回復は始まるのだと思います。

読者への問い

このカードを見たとき、自分に問いかけてみるとしたら。

今、私の水はどこから漏れているのだろう。  
私は何で心の空白を埋めようとしているのだろう。  
それは本当に私を潤しているだろうか。  
それとも、一時的にごまかしているだけだろうか。  
私は自分を大切に扱えているだろうか。  
本当は見たくない感情や問題はあるだろうか。  
何が私の生命力を吸い取っているのだろう。  
まだ残っている器は何だろう。  
これ以上失わないために、今やめられることは何だろう。  
安心して向き合うべき、本当の気持ちは何だろう。

Seven of Waterは、Excessのカードです。

過剰。  
浪費。  
感情的な消耗。  
自分をごまかすこと。  
自分をなおざりにすること。

けれど、それは責めるためのカードではありません。

自分が自分をどう扱っているかに気づき、まだ残っている器を守り、漏れている心の水をこれ以上失わないように立て直していくためのカードなのだと思います。

もし今、楽しんでいるはずなのに疲れているときや、何かで心を埋めようとしている感覚があるときは、カードを通して、今の心の流れを一緒に整理することもできます。必要なときは、どうぞお気軽にご相談ください。

Hal Luno

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This reading features cards from The Vision Quest Tarot, created by Gayan S. Winter and Jo Dosé, and published by AGM Müller. All rights reserved.
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