「まだ好きなんです。自分でも、もうやめた方がいいとは思うんですけど」
誰かに話そうとすると、本音のあとに、そんな言葉を添えたくなることはないでしょうか。
ただ好きだと伝えるだけでは、分かっていない人だと思われそうで。何も考えずに待っているわけではないと、先に説明しておきたくなる。
でも本当は、難しいことも分かっているからこそ、誰かに聞いてほしいんだよね。
私は、その「まだ好き」を、話の最初から直すべき問題として扱いたくありません。
気持ちは、状況を理解したらすぐに切り替わるものではないと思っているからです。
会いたいと思う一方で、また傷つくのは怖い。
優しかったところを思い出すけれど、つらかった出来事も忘れたわけではない。
そんなふうに、いくつもの気持ちが一緒にあってもいい。
話す前に「続けたい」「諦めたい」のどちらかへ、きれいにまとめなくても大丈夫です。
もし私に「まだ好きなんです」と話してくれたら、すぐに結論へ進むより、今、その好きがどんなふうに残っているのかを聞きたい。
一緒に笑えた時間が恋しいのか。
伝えられなかったことが心に残っているのか。
今の彼と、もう一度関係を築きたいと思っているのか。
答えは一つでなくてもいいし、「分からないけど、好き」でもいいんです。
言葉にしている途中で、自分でも初めて気づくことがあるかもしれないから。
ただ、あなたの気持ちを大切にすることと、「彼も同じ気持ちだよ」と言うことは別です。
好きでい続けたら、必ず関係が戻るとも約束はできません。
私はタロットの読みを、あなたが望む答えに合わせて変えたくない。でも、望みと違う内容があった時にも、あなたの「まだ好き」まで間違いだったことにはしたくないんです。
結果を聞いて悲しくなったり、すぐには受け入れられなかったりしても、その反応を隠さなくていい。
「頭では分かるけど、今はつらい」と言ってもらって大丈夫です。
話したあとに、必ず前向きな決意を持ち帰らなければいけないわけではありません。
今日は、自分が何を恋しく思っていたのか、少し分かった。それだけで終える日もあっていい。
私に話すために、先に気持ちを片づけなくていいんだよ。
まだ好きなあなたのままで、話を始めてほしいと思っています。
KAI