⚠️ EU向けに販売・発送しているセラーさんは要チェックです!
こんにちは。
eBayスタートサポーター えなです。
今回は、EU向けに販売しているeBayセラーさんにとって、かなり重要な変更についてお知らせします。
eBay公式から、
「2026年10月1日以降、EU向けの一部取引でDDP発送が必須になる」
という発表がありました。
「DDPって何?」
「自分も対応しないといけないの?」
「今までの配送方法ではダメなの?」
と、少し混乱している方もいるかもしれません。
今回の変更は、特に初心者セラーさんには分かりにくい部分が多いので、
この記事では、
■ DDPとは何なのか
■ いつから変わるのか
■ どんな商品が対象なのか
■ DDPにしないとどうなるのか
■ セラーは何を準備すればいいのか
を、できるだけ分かりやすく解説します。
「EUにはまだあまり販売していない」という方も、今後EU向け販売をする
可能性があるなら、ぜひチェックしておいてください。
1.【重要】10月からeBayのEU向け配送が変わります
まず、今回の変更について一番大切なことからお伝えします。
2026年10月1日以降、
日本からEU加盟国27カ国へ発送する、
商品価格150ユーロ以下の商品について、
DDPでの発送が必須になります。
そして、ここで特に注意してほしいのが、
SpeedPAKだけではなく、すべての配送方法が対象になる
ということです。
これまでSpeedPAKを利用してEU向けに対象商品を発送する場合は、
すでにDDPが必須でした。
今回の変更によって、SpeedPAK以外の配送方法を利用する場合も、DDPに
対応した配送サービスを選ぶ必要があります。
つまり、
「私はSpeedPAKを使っていないから関係ない」
ではありません。
EU向けに対象商品を販売している方は、今回の変更を確認しておく必要が
あります。
そして、もう一つ重要なポイントがあります。
今回の変更は、
「10月1日に発送した商品から」ではありません。
基準になるのは、発送日ではなく『取引日(購入日)』です。
日本時間では、2026年10月1日16時以降に成立した対象取引が今回の新しい
ルールの対象となります。
ここは間違えやすいので、覚えておきましょう。
2.そもそも「DDP」って何?
ここで、
「そもそもDDPって何?」
という方のために、簡単に説明します。
DDPとは、
Delivered Duty Paid
の略で、日本語では「関税込み配送」と考えると分かりやすいです。
簡単に言うと、
DDP=セラー側で関税・税金などを処理する配送方法
です。
そのため、バイヤーは商品を受け取るときに、関税などの追加費用を支払う
必要がありません。
一方、DDUは、
Delivered Duty Unpaid
の略です。
こちらは、関税・税金などをバイヤー側が支払う配送方法です。
イメージとしては、
DDP=「送料や関税などをあらかじめ支払ってから送る」
DDU=「商品が届いたときにバイヤーが関税などを支払う」
という違いです。
たとえば、海外から商品を購入したときに、
「商品代金は払ったのに、受け取るときに追加料金を請求された!」
という経験がある方もいるかもしれません。
これが、DDUに近いイメージです。
今回eBayがDDPを必須にする背景には、
このようなバイヤー側の予期せぬ追加費用や通関トラブルを減らすという
目的があります。
3.10月1日から何が変わるの?
今回の変更を、できるだけ簡単に整理してみましょう。
項目 内容
・適用開始 2026年10月1日
・日本時間 10月1日16時以降
・対象地域 EU加盟国27カ国
・対象商品 商品価格150ユーロ以下
・150ユーロちょうど 対象
・150.01ユーロ以上 今回のDDP必須化の対象外
・送料 150ユーロの判定には含まれない
・配送方法 SpeedPAKを含むすべての配送方法
・基準 発送日ではなく取引日
・UK(イギリス) 今回の変更対象外(EU非加盟国)
ここで特に覚えておきたいのは、
「150ユーロ以下」
という金額です。
しかも、送料は含みません。
たとえば、次の場合、、、
商品価格:140ユーロ
送料:20ユーロ
判定の基準になるのは商品価格の140ユーロです。
そのため、今回のDDP必須化の対象になります。
また、150ユーロちょうどの商品も対象です。
「150ユーロを超えたら対象外だから、150ユーロなら大丈夫」
ということではありません。
150.01ユーロ以上の商品は、今回のDDP必須化の対象外
となります。
4.EUってどこの国?
「EU向け」と言われても、「具体的にどこの国?」と思いますよね。
今回の対象となるのは、EU加盟国27カ国です。
主な国を挙げると、
フランス・ドイツ・イタリア・スペイン・オランダ・ベルギー・オーストリア・ポーランド・
ポルトガル・スウェーデン・アイルランド
などです。
そして、初心者セラーさんが特に注意したいのが、
イギリス(UK)は今回の対象外ということです。
イギリスはEU加盟国ではないため、今回のDDP必須化の対象には
含まれません。
「ヨーロッパだから全部対象」ではないので注意してください。
5.なぜDDPが必須になったのか?
背景には、EUの関税制度の変更があります。
2026年7月1日から、EU域外から輸入される150ユーロ以下の小口貨物に
ついて、従来の関税免税措置が廃止され、品目ごとに3ユーロの暫定関税が
適用されています。
この関税は、配送会社や商品の原産国にかかわらず適用されます。
つまり、「150ユーロ以下の商品なら関税は大丈夫」
という、これまでの感覚では考えられなくなってきています。
そして、バイヤー側に突然関税や手数料の支払いが発生すると、
「こんな費用がかかるとは知らなかった」
「払いたくない」
となってしまう可能性があります。
その結果、「受取拒否 → 返送 → トラブル」につながることもあります。
そこでeBayは、対象商品についてDDPで発送することで、
バイヤーが受け取り時に予想外の費用を支払う状況を減らし、取引を
スムーズにすることを目指しています。
6.DDPにしないとどうなる?
適用開始日以降の対象取引をDDUで発送すると、
eBayの配送要件を満たさない発送
となります。
そして、単に「ルール違反」というだけではありません。
バイヤー側に予想外の関税や手数料が発生すると、
🔹 関税の支払い拒否
🔹 商品の受取拒否
🔹 商品の返送・廃棄
🔹 商品未着(INR)ケース
🔹 Negative / Neutral Feedback
などにつながる可能性があります。
さらに注意したいのが、セラーアカウントへの影響です。
eBay公式の案内では、
🔷関税が原因でItem not received(商品未着)のケースが開かれ、
eBayの介入が求められた場合、
🔷「Seller fault(セラー側の責任)」でケースが終了し、
🔷Defectが付与される可能性がある
とされています。
しかも、このDefectはアピールしても削除できないと案内されています。
また、関税に関するNegativeまたはNeutral Feedbackについても、
削除対象外とされています。
これは、初心者セラーさんにとっても無視できないポイントです。
せっかく商品が売れたのに、
「関税のトラブルが原因でアカウント評価まで悪化してしまった」
ということにならないよう、事前に準備しておきましょう。
7.セラーは何をすればいい?【実践編】
今回の変更に向けて、まずは以下を確認してみてください。
✅ EU向けに販売している商品を確認
まず、自分の商品がEU向けに販売可能な状態になっているかを
確認しましょう。
特に、
フランス・ドイツ・イタリア・スペインなどEU加盟国から
購入される可能性がある商品はチェックしておきたいところです。
✅ 150ユーロ以下の商品を確認
今回のDDP必須化の対象は、商品価格150ユーロ以下の商品です。
販売初期などで「自分の商品はほとんど100ユーロ以下」
という方は、かなり多くの商品が対象になる可能性があります。
✅ 今使っている配送方法を確認
「SpeedPAKじゃないから関係ない」ではありません。
今回の変更後は、
SpeedPAKを含むすべての配送方法で、対象取引はDDP発送が必要
になります。
現在利用している配送サービスがDDPに対応しているのか、
■ 対象国
■ DDP対応の可否
■ DDP手数料
■ 必要書類
■ 関税の請求方法
などを配送会社に確認しておきましょう。
✅ 商品価格・送料を見直す
DDPでは、セラー側で関税などを処理するため、その分のコストが
発生します。
eBay公式でも、
・ 商品価格に含める
または
・ 送料に含める
など、販売戦略に応じて価格への反映を検討するよう案内されています。
たとえば、
「今まで利益が5,000円出ていた商品だから、そのままで大丈夫」
とは限りません。
DDPに伴う関税や配送会社の手数料などを考慮すると、利益が変わってくる
可能性があります。
そのため、対象商品については、
「現在の販売価格でDDPに対応しても利益が残るか?」
を一度確認しておくことをおすすめします。
✅ Shipping Policy(配送ポリシー)を確認する
今回、特に忘れてほしくないのが、
Shipping Policy(配送ポリシー)の設定
です。
eBay公式では、EU向けの送料を調整したShipping Policyを作成し、
対象商品へ適用するよう案内しています。
また、
「SpeedPAK Expeditedと書いてあるからDDP設定は完了している」
とは限りません。
配送サービス名だけで判断せず、実際のShipping Policyの設定を
確認することが大切です。
《商品ページに表示されるメッセージについて》
表示メッセージ例
includes import fees
import fees may apply prior to delivery
《ご利用状況と設定について》
方法A|【おすすめ】
一番簡単な設定方法:EU向け送料とUK向け送料を同じShipping Policy内に設定する
■US eBayサイトでポリシーを作成後、eBaymag側でUK(ebay.co.uk)の
設定を有効化することで、そのまま自動で読み込まれるため最も簡単で
おすすめです。
STEP 1|EU向けの配送サービス・送料を設定する
ポリシー内で「Expedited International Shipping」などを追加し、配送先を Europe (including UK) に設定してEU向けの送料を指定します。
STEP 2|UK向けの配送サービス・送料を設定する
同ポリシー内でもう1本「Expedited International Shipping」(または別サービス)を追加し、配送先を United Kingdom(UK) のみに設定します。
STEP 3|eBaymagを利用している場合は、UKの設定を有効にする
eBaymagをご利用の場合は、USサイトで上記ポリシーを作成後、
eBaymagの管理画面から「ebay.co.uk」タブを開き、
「他国サイトで配送ポリシーを調整する ebay.co.uk」のトグルを
ONにします。
*UKだけを完全に分けて管理したい場合は、「Rate Table」で個別に設定してください。
方法B|Rate Table(配送料金表)を使ってEU27カ国の送料だけを調整する
■現在のWorldwideの送料設定をベースに、Rate Table(配送料金表)を
使ってEU27カ国だけ送料を調整する方法です。
EU以外の国にはこれまでの送料設定を適用しながら、EU向けだけ送料を
調整したい場合に利用できます。
*Rate TableはeBaymagでは読み込むことができないため、eBaymagを
利用してUS以外のサイトへ展開する場合は、方法Aをご利用ください。
STEP 1|Worldwideの基本送料を設定する
「Worldwide」を選択し、基本となる世界共通の送料を設定します。
STEP 2|Rate TableでEurope (including UK)を選択し、UKを外す
Rate Tableの設定画面を開き、Europe(Including UK)にチェックを入れます。その際、システム上自動で含まれてしまう「United Kingdom」の
チェックは必ず外してください。
*UKはEU加盟国ではないため、今回のDDP発送必須化の対象外です。
STEP 3|EU向けの上乗せ送料を入力する
「3ユーロ+手数料分」を想定した上乗せ額を計算し、入力します。
*USサイト上での設定となるため、送料はドル建て($)で入力します。
*手数料は利用する配送会社・サービスによって異なります。
詳細はご利用の配送会社へご確認ください。
*なお、VATについては今回のDDP必須化によって徴収方法が変更されるわけではありません。
8.「SpeedPAKを使っているから大丈夫」は要注意
ここで、SpeedPAKを使っている方にもお伝えしたいことがあります。
現在、SpeedPAKを利用して対象商品をEU向けに発送する場合は、
すでにDDPが必須となっています。
そのため、
「今回初めてSpeedPAKがDDPになる」
という話ではありません。
ただし、
正しいSpeedPAKサービスとShipping Policyが設定されているか
は確認しておきましょう。
また、DDPに伴う関税や関連手数料が発生するため、必要に応じて商品価格や
送料についても見直す必要があります。
特に初心者さんは、「配送サービスを選んだ=設定完了」
と思ってしまいがちです。
今回の変更では、配送方法だけではなく、
Shipping Policy → 送料 → 商品価格 → 利益
まで一緒に確認することをおすすめします。
9.迷いやすいポイントをQ&Aで確認!
最後に、今回の変更で迷いやすいポイントをまとめます。
Q. 150ユーロの商品は対象ですか?
はい、対象です。
「150ユーロ以下」なので、150ユーロちょうどの商品も
DDP必須化の対象です。
150.01ユーロの商品は、対象外なので、DDUで発送することが可能です。
Q. 送料も150ユーロの判定に入りますか?
入りません。
判定基準は、送料を除く商品価格です。
Q. イギリスは対象ですか?
今回の変更の対象外です。
イギリス(UK)はEU加盟国ではありません。
Q. SpeedPAK以外の配送方法ならDDUで送れますか?
いいえ。
2026年10月1日以降に成立した対象取引については、
SpeedPAKを含むすべての配送方法でDDP発送が必要です。
利用している配送サービスがDDPに対応していない場合は、
DDP対応の配送サービスへの切り替えが必要になります。
Q. VAT(付加価値税)はどうなるの?
ここも、今回の変更で混乱しやすいポイントです。
結論からいうと、
今回のDDP必須化によって、VATの徴収方法が新しく変わるわけでは
ありません。
150ユーロ以下の対象取引では、これまでと同様に、
eBayが購入手続き(Checkout)の際にバイヤーからVATを徴収し、
IOSS(Import One-Stop Shop)を通じて納付します。
つまり、
「DDPになったから、VATまでセラーが別途バイヤーから徴収する」
ということではありません。
今回新たに注意したいのは、2026年7月1日から適用されている3ユーロの
暫定関税や、それに関連する配送・通関手数料です。
これらはVATとは別の扱いになります。
整理すると、
■ VAT → eBayがCheckout時にバイヤーから徴収し、IOSSを通じて納付
■ 今回の3ユーロの暫定関税 → DDPではセラー側で処理
■ 関連する配送・通関手数料 → 利用する配送会社・サービスによって異なる
というイメージです。
「DDP=全部の税金をセラーが負担する」と考えるのではなく、
VATと今回の関税は別物
と覚えておきましょう。
*なお、実際の関税の申告方法や請求単位、配送会社ごとの手数料については、
それぞれ利用する配送会社へ確認することをおすすめします。
Q. 購入後にバイヤーへ関税を請求すればいい?
これはNGです。
関税などの費用を、購入後に別途バイヤーへ請求することは
eBayポリシー上認められていません。
必要な費用は、あらかじめ商品価格または送料へ反映することを
検討しましょう。
Q. 10月1日に発送する商品から対象ですか?
いいえ。
基準になるのは発送日ではなく、「取引日(購入日)」です。
2026年10月1日16時以降に成立した対象取引から、
DDP発送が必須になります。
10. まとめ|10月1日までに一度チェックしておきましょう
今回の変更で一番覚えておいてほしいのは、
「EU向け・150ユーロ以下の商品は、10月1日以降DDPが必須になる」
ということです。
そして、
SpeedPAKだけではなく、すべての配送方法が対象
という点にも注意してください。
10月1日までに確認したいこと
✅ EU向けに販売している商品を確認する
✅ 150ユーロ以下の商品を確認する
✅ 現在利用している配送サービスがDDPに対応しているか確認する
✅ DDPにかかる関税・手数料を確認する
✅ 商品価格・送料を見直す
✅ EU向けShipping Policyを確認する
✅ 作成したShipping Policyを対象商品へ適用する
今のうちに一つずつ確認しておきましょう。
特に初心者セラーさんの場合、
「DDPって聞いたことはあるけど、
具体的に何を設定すればいいのか分からない」
という方も多いと思います。
でも、こうしたeBayのルール変更は、
「分からないから後回し」
にしてしまうのが一番危険です。
今回のような配送ルールは、売上だけではなく、
利益やアカウントパフォーマンスにも関わってきます。
「自分の商品は対象なのかな?」
「今のShipping Policyで大丈夫?」
「DDPにすると利益がどのくらい変わる?」
など、少しでも不安なことがあれば、早めに確認しておきましょう。
eBayはルールや配送条件が変わることも多いので、
「売れてから考える」のではなく、「売れる前に準備しておく」
ことが、安定して続けていくためには大切です。
今回の変更も、10月1日直前になって慌てるのではなく、今のうちに一度、
自分の販売環境をチェックしてみてくださいね。
*本記事は2026年9月1日更新のeBay Japan公式発表をもとに作成しています。
最新情報や具体的な配送条件については、必ずeBay公式発表およびご利用の配送会社の案内も
ご確認ください。
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