占いオプション_お話サンプル『1000文字前後』

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 【トート版タロット登場例】
・審判
・ワンドの9
・ワンドの2
(今回は、ノベルサンプルの為に、記載しております。)

 【占い内容】
○○の件について、これからどうしたら良いでしょうか?
(通常は、お客様の為のお話である為、非公開です)
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 あなたがここに立つ道筋は避けられないものでありました。
 数多の苦労、数多の悲しみ、汗や涙、血の滲むような思いを心に残しながら、あなたは『それでも、まるで神霊にでも導かれるかのように、此処に辿り着いた』のです。
 それは、ありとあらゆる最後の分岐点でありました。
 道の先に広がる世界は、元は金色にも近い色であった事が窺える、物音一つ立てない静謐なる黄鉱色の歯車が広がる広い部屋。
 ただ、あなたには分かります。この歯車はずっとずぅっと、それが見えない外の世界まで影響を及ぼし広がる、果てが一切無いものなのだと。
 そのような光景で戸惑うあなたに、本当に。ふと、ふわりとした一人のひとが現れました。
 それはシンプルな白の着衣で、羽も羽衣なく宙に浮き――それでも確かに、この決断の途に、あなたを立たせた存在でもあったのです。
 そのひとは、戸惑うあなたの手を取って、やさしく歯車の部屋へと案内していきます。
 歯車で満ち満ちている部屋なのに、そのどれひとつとして回っていない不思議な部屋。
 あなたが呆然としていると、手を引いていたひとは、部屋に無音で浮かび上がった台座に、欠けた歯車のくぼみを指さしました。
 そして、隙間に収まる『最後にして最初の歯車』を、そっとあなたに手渡したのです。
 一心不乱に、それでも戸惑いながら進み続けたあなたは迷いました。
「このまま何もしなければ、少し苦しいけれども、静寂が続くだけ。それはそれで平和なのかもしれない……でも、それでいいのだろうか?」と。
 心に迷いが吹き荒れました。
 もし――あなたが、これを収めた時、世界は再び動き出すことでしょう。
 ここの歯車を元にして。
 止まりきっていた、世界の全てが回り出すのです。
「この歯車を嵌めれば、世界は確かに動き出すかも知れない……でも、どんな世界になるのかは分からない」

 不安にどうしても手が竦みます。
 今は、ただただ静謐さが支配するこの世界。
 しかし、あなたが歯車を合わせれば、世界は一気にその静寂を打ち壊すだろうことでしょう。
 金属歯車の擦り合わせられる音は、きっと非常に耳障りなくらいに響き渡り、今ある世界に呑まれ切りそうな無音は、もう取り返すことも叶わなくなるやも知れません。
「私に、その選択をする資格……」
 あなたが躊躇いがちに震える中にも、動かない世界の中で歯車は鈍色の光を放っています。
 それでも、あとは歯車を嵌めるだけ。
 ただ、あなたの行動一つが、今そこまで、見えない程の世界までをも変えられる。

 選択肢は、既にあなたの中に存在しているのです――。


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