仲のいい夫婦でいたかった

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今振り返ると、僕は自分を優先していたところがあったと思います。

たとえば、大学院に通っていました。

当時の僕は会社の社長でした。

社長なんだから、もっと勉強しないといけない。

仕事のために頑張らないといけない。

そう思っていました。

だから大学院に行ったこと自体は、今も後悔していません。

行けてよかったと思っています。

でも妻からは、

「もっと家族のことをやって」

「自分のことばかり」

というようなことを言われたことがありました。

そのときの僕には、

「仕事のために頑張っているんだけどな」

「家族のためでもあるんだけどな」

という気持ちも少しありました。

家にいても、自分の部屋に入ってSNSをやっていました。

投稿することが楽しかったんです。

妻から、自分の部屋に行かないで、もっと子どもたちと一緒にいてほしいと言われて、なるべくリビングにいるようにはしていました。

でも今になって、

もっと向き合えばよかったな、

と思います。

僕が今思う「向き合う」は、ただ一緒の部屋にいることではありません。

自分が思っていることを、ちゃんと言葉にして伝えることです。

妻と付き合い始めた頃は、

「好きだよ」

と言っていました。

でも、だんだん言わなくなりました。

嫌いになったからではありません。

照れくさかった。

それに僕は昔から、人に否定されたくありませんでした。

嫌われるのも怖かった。

妻から、

「もっと好きって言って」

と言われたわけではありません。

これは今になって、僕が思っていることです。

もっと言えばよかったな、と。

「好きだよ」とか。

自分が何を考えているのかとか。

何のために頑張っているのかとか。

仲のいい夫婦でいたかった。

もっと、

「好きだよ」

と言えばよかった。

まだ離婚したわけではありません。

そして僕は、妻に自分の本当の気持ちを、まだちゃんと話していません。

もしかしたら、これから話すかもしれません。
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