DTMミックスのやり方|初心者はプラグインの前にフェーダーで音量バランス

DTMミックスのやり方|初心者はプラグインの前にフェーダーで音量バランス

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音声・音楽
「ミックスは何からすればいいですか? プラグインを挿す理由がわかりません」

こんにちは。作曲・編曲・MIXをしているaluraです。僕自身もミックスは今も勉強中ですが、楽曲を作ってメジャーアーティストに提供してきた経験や、ほかの作家さんたちと話す中で、最初にやることははっきりしてきました。

まずはフェーダーで、自分が理想とする音量バランスを作る。プラグインは、そこから理想の音像に近づけるために使う。
僕はこの順番で考えています。

まずは音量バランスから


曲を流しながら「この曲では何を一番聴かせたいか」を考えてみます。歌が主役なら、歌詞が自然に耳に入るか。そのうえで、キックやベースが作るノリも伝わるか。まずはフェーダーを動かして、曲全体の中でちょうどよく聞こえるところを探します。

先輩の大物作家さんの中には、音色や帯域のバランス、音の粒立ちや強弱、広がりまでアレンジの時点で整っていれば、フェーダーとパンで仕上げて、そのままマスタリングに進むのが理想だという人もいます。それくらい、素材の選び方と音量バランスでできることは多いんです。

ミックスは、お弁当箱に音を詰めるようなもの


左右2本のスピーカーで聴くステレオミックスなら、僕は「ひとつの箱の中に音を置く」と考えるとイメージしやすいと思っています。小さなライブハウスでバンドが鳴っている感じなのか、広いホールなのか、路上で弾き語りを聴いている感じなのか。まずはどんな空間を作りたいかを思い浮かべます。

お弁当も、ご飯をたっぷり入れたい日と、野菜を多めにしたい日では、同じ箱でも詰め方が変わりますよね。ミックスも、ジャンルや曲によって、何をどこに置くと気持ちよく聞こえるかが変わります。

たとえば、ボーカル、キック、スネア、ベースを中央に置いて、そこを曲の軸にする。そこからハイハットを少し左に振ってみると、中央に置いていたときより輪郭が聞こえて、音量を少し下げても十分なことがあります。サビで右側にも細かい動きが欲しくなったら、アレンジにシェイカーを足して右に置いてみる。こんなふうに、左右の位置と音量を行き来しながら整えていきます。

プラグインは、どう聞かせたいかを決めてから


箱の中で考えるのは左右だけではありません。高い音と低い音の住み分けや、どの音を手前に感じさせたいか、どんな響きの空間にしたいかも考えます。僕がよく使うのは、EQ、コンプレッサー、リバーブです。

・EQで、音色や帯域の重なりを整える


ベースの低音を聴かせたいのに、ほかの楽器の低い成分と重なって輪郭がぼやける。そんなときは、重なっている楽器の低域を少し削って、曲全体で聴き直します。箱の「上下」は、高い音と低い音の住み分けをイメージするためのたとえです。

・コンプレッサーで、鳴り始めとその後の聞こえ方を整える


たとえば、ピアノとギターが同じあたりの音域で鳴っていて、ピアノの鳴り始めでリズムを聴かせたいとします。そこでギターの鳴り始めをコンプレッサーで少し抑えて、その後に伸びる音を残す。そうすると、ピアノのアタックとギターの響きを、それぞれ感じ取りやすくできます。音が鳴る瞬間と、その後の伸び方をどう聞かせるかも、曲のグルーヴを作る一部です。

・リバーブやディレイで、距離感や空間を作る


同じ音でも、小さなジャズバーで鳴っているように聞かせたいときと、ホールに響かせたいときでは、欲しい残響が違います。楽器の位置を決めたあとに、どんな場所で鳴ってほしいかを考えると、リバーブを選ぶ理由も見えてきます。

必要な分だけ使う。表現のためなら、思い切り使う


EQもコンプレッサーも、音を整える目的なら、僕は必要な分だけ使うようにしています。効かせすぎると、元の音の良さや、演奏の強弱まで失われることがあるからです。

一方で、強く効かせた音そのものを表現に使うこともあります。たとえばベースミュージックでは、キックが鳴る瞬間にサイドチェインでベースの音量を下げ、そのあとに戻ってくる動きで、跳ねるようなグルーヴを作れます。音を整理するためにも、曲ならではのノリを作るためにも、プラグインは使えます。

まずは今作っている曲を流して、フェーダーとパンでどこまで理想に近づくか試してみてください。そのうえで「ピアノのアタックをもう少し聴かせたい」など、変えたいことを一つ言葉にすると、どのプラグインを使うか決めやすくなります。そうやって一つずつ選んでいくうちに、ミックスの音像にも自分らしさが出てくると思います。


「音量を整えてみたけど、どうもしっくりこない」「次にどこを触ればいいかわからない」という方は、DTMレッスンで一度、制作中の曲を聴かせてください。目指している音を伺いながら、どこから手をつけるといいか、実際の曲をもとにお伝えします。

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