「この問い合わせに対応して」とAIに頼むと、返信案を作るだけなのか、送信まで任せるのかが曖昧です。迷わせないために、依頼文に「何のために」「どこまで」「何を見て完了にするか」を書いておきます。
OpenAIが更新したのは、モデルに期待する行動の説明
OpenAIは2026年10月29日、公開文書「Model Spec」を更新しました。人の意図に沿うこと、害を減らすこと、正直さと透明性、人が自分で選べること、相手の事情への配慮という五つの価値を軸に整理し、文脈の扱いや人が監督できるようにする考え方を加えました。
図1|OpenAIが示した5つの価値
これはOpenAIが目指す行動を示した文書です。新モデルの発売や、すべてのAIがその通りに動くという保証ではありません。ここからは、仕事の頼み方に応用するための例です。
問い合わせ返信を頼むなら、三つに分ける
目的:指定したFAQをもとに、問い合わせへの返信案を1本作る。
範囲:FAQを読み、下書きに保存する。送信やFAQの更新はしない。FAQに根拠がなければ、推測で埋めず人に戻す。
確認:参照したFAQの版と下書きの識別番号を残す。担当者が下書きを開き、回答がFAQと合っているか確認する。
図2|問い合わせ返信を頼むときの3項目
依頼文の記入漏れと、作業の成功は別に確かめる
目的や範囲の欄が埋まっていても、AIが実際にその範囲を守ったかまでは分かりません。保存を確かめるなら下書き一覧から開き直し、送信していないことも必要に応じて送信履歴で照合します。図3は、依頼文の形式だけを点検する例と、実際の行動の確認を分けたものです。
図3|依頼文の点検と実際の確認は別
まとめ
今日よく使う依頼文を一つ選び、「ここまでは任せる」「ここからは人に戻す」「この記録を見て完了にする」を一行ずつ足してみてください。
出典:OpenAI「An updated Model Spec for more capable and beneficial AI」(2026年10月29日)、同日版「OpenAI Model Spec」。
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