占いのご依頼を受けていると、ときどき「どこまで分かるのか試してみたい」という方がいらっしゃいます。
もちろん、それでも鑑定はできます。
何も聞いていなくても命式や命盤に出ていることはありますし、「おそらくこのあたりのことで悩んでいるのかな」と見えてくることはあります。
ただ、情報が少なければ少ないほど、鑑定する側は広い範囲を見なければなりません。
仕事なのか、家族なのか、夫婦なのか、お金なのか。
同じ運気の動きでも、今その方が置かれている状況によって、どこに焦点を当てて読むべきかは変わります。
そのため、何も知らされていなければ、どうしても鑑定は広く、少しふんわりしたものになります。
そして鑑定が終わってから、
「実は病気で仕事を辞めていて……」
「実は会社を経営していて……」
「実は一度離婚をしていて……」
「〇〇年に死にかけまして……」
と、とても大切な情報を教えてくださることがあります。
これが本当に勿体ない。
それを最初に聞いていれば、そこを重点的に見られたのに。
もっと細かく拾えたのに。
違う角度からも確認できたのに。
そう思うことがよくあります。
占い師に事前情報を伝えることは、「答えを教えてしまうこと」ではありません。
たとえば病院で、「先生なら分かるでしょう」と症状を隠して診察を受ける人はいないと思います。
どこが痛いのか、いつからなのか、何をすると悪化するのか。
必要な情報があるからこそ、見るべきところを絞ることができます。
占いも少し似ています。
もちろん、占い師がどれくらい分かるのか試してみたい気持ちも分かります。
けれど、せっかく時間とお金を使って鑑定を受けるのであれば、「当てられるかどうか」を試すことに鑑定時間を使うより、ご自身が本当に知りたいことを深く見るために使った方が得です。
私は、いただいた情報に合わせて都合よく話を作るために質問しているわけではありません。
見るべき場所を絞り、より具体的に、より深く鑑定するために必要だから伺っています。
以前師匠に相談した事があります、何も情報を与えてくれないお客様の場合、
まずどこを見ていけばいいのかと。
冷ややかな目で「アホかお前は」と言われました。
(そのような仕事は断れという事です)
ですので、鑑定を受けるときは、必要な情報をあまり出し惜しみしないことをおすすめします。
「こんなことまで言わなくてもいいかな」と思うことが、実は鑑定では大切な材料になることもあります。
占いは、情報を隠して占い師を試すより、使える材料をきちんと渡して、占い師を存分に使った方がいい。
その方が、同じ鑑定料でもずっと得だと私は思っています。