この記事を書いた人
『氏名』
横田哲也
『出身校』
東京外国語大学
『主な指導実績』
・社会人始めのプレーヤー様大会優勝(複数名)
・偏差値80台の進学校プレーヤー様県大会ベスト4
『趣味』
写真、歌うこと、ダンス、料理、服
そもそも回内回外運動って何なのか
バドミントンをやってると良く聞きますよね。
「回内運動が大事」 「回内運動で弾くように打て」 みたいなことを耳にされた方は多いのではないかと思います。
かくいう私も、雑誌や動画、人からのアドバイスなどで何度もその情報に触れてきました。
やったことある方なら分かると思うのですが、手首を立ててラケットをぐりぐりと回すヤツですね。
一般的に言われる回内の形はこんな感じです↓
最初この様な形で私は教わったのですが、実際にその打ち方で打ってみると打てませんでした。
なんで打てないんだろうとある時までずっと悩んでいたのですが、現状の私の見解としましては、上の動画の動きと言うのは正しい回内運動を表していないのではないかと考えています。
一般的に言われる回内回外運動が間違っていると考える理由(その1)
このリストスタンドした状態がどういう状態なのか考えれば、一般的な回内回外運動の動きが間違っているのではないかという意見に、少し賛同いただけるかと思います。
リストスタンドする時に何をしますか? 少し考えてみて下さい。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
お判りいただいた方もいらっしゃるかと思いますが、そうです、力を入れるんです。
つまり、ずっと手首が立ったまま回内回外運動を行うということは、ずっと力を入れたままスイングするということになります。
どうでしょうか、これっておかしいと思いませんか?
「打つ前はリラックスしましょう」という風によく言いますが、ずっと手首が立っている、つまりずっと力が入っているという状態は、大きなエネルギーを発生させるために、打つ前にリラックスするという考え方と矛盾していると思いませんか?
後、考えてみれば分かると思うのですが、ずっと力を入れっぱなしで、上手く打てないのではないかと。
この点が、私が一般的に言われている回内回外運動が間違っていると考える一つ目の理由です。
一般的に言われる回内回外運動が間違っていると考える理由(その2)
次に2つ目の理由についてですが、スイングする際に何が発生するかを考えてみると、これまた間違いなんじゃないかなと言う考え方が出来るんじゃないかなと思います。
スイングする時に発生する力ですが、専門家ではないので力学的な全ての力を解説することは出来ませんが、「遠心力」が恐らくですがラケットに(厳密にはどこに掛かっているのか不明)掛かるのではないかと。
遠心力と言うのは、恐らくですが、物質が回転の中心部から遠くに離れていこうとする力ということを考えると、つまりスイングする中で手首に対して伸び切ろうとする力が掛かるのではないかと思います。
このことから、手首が小指側に曲がる動きを起こそうとするのではないかと考えられると思います。
要は、手首がリストスタンドした状態から、体とは反対側に倒れた状態になるということですね。
遠心力が掛かっているのに、手首をリストスタンドしたままの状態を保とうとするのって、下手したらケガなどに繋がりそうではないでしょうか?
一般的に言われる回内回外運動が間違っていると考える理由(その3)
「いや、考え方は分かったから証拠を見せてくれよ」 という声が聞こえてきそうなので、一般的な回内回外運動が間違っていると思う証拠を少し載せたいと思います。
↑の複数の画像を見てみると、インパクトの瞬間に手首が小指側に曲がっていることが確認出来ます。
今一度、従来の回内回外運動を確認してみましょう。
どうでしょうか?常に手首の角度がほぼ90度になっていませんか?
つまり、先ほど見て頂いた複数枚の画像が、インパクトの瞬間に手首が小指側に伸びていることを考えると、これまで正しいと言われてきたリストスタンドの考えは、改善の余地があると言えるのではないかと思います。
これらの画像だけでは証拠としては科学的に不十分かもしれませんが、十分に改善の余地を指摘することができる見解なのではないでしょうか。
では、なぜこのような間違った理解が広まっているのか、個人的に推測してみました(あくまでも推測の範囲を出ていませんが)。
以下の画像を見てみて下さい↓
確認してもらうと分かるように、これらの画像ではシャトルを打った時に、まるで手首の角度がおよそ90度ぐらいに見えてしまいます。
しかし、よくよく観察してみると、少しシャトルが面から離れてしまっているため、この画像はインパクトの瞬間ではなく、インパクトから、恐らくコンマ数秒ほど時間が経過したものだと考えられます。
このような画像が、もしかしたら誤解を生んでいたのかもしれません。
また、もしかしたら昔(定義が曖昧ですいません)は、これまで言われてきたような回内回外運動が一般的であったのかと考えてもみたのですが、昔は今よりもラケットが重かったこともあり、その状態で常に手首の角度をおよそ90度にしたような、いわゆるリストスタンドの状態で打ってしまえば、怪我に繋がる可能性が高いため、昔に、今一般的に言われているような回内回外運動をしていたかと言われると、そうではないと私は考えます。
以上が、私が個人的な見解として、一般的に言われる回内回外運動が間違っていると考える理由です。
「間違っていると考えるなら正しいやり方教えろよ」 という声が聞こえてきそうなので、以下で個人的に考える正しい回内回外運動、正確に言えば「正しい肘先の使い方」と、その起こし方を解説したいと思います。
正しい肘先の使い方の解説
まず、正しい肘先の使い方についてですが、動画を撮ってみたのでよかったら以下の動画をご覧になってみて下さい。
※正しい肘先の使い方 正面
※正しい肘先の使い方 横から
※正しい肘先の使い方 正面
※正しい肘先の使い方 横から
動画を見て頂くと分かると思うのですが、最初にリストスタンドした状態から手の甲側にラケットが倒れますよね。
従来の理論であれば、ここから最初の位置に戻ってインパクトし、振り抜くというものでした。
しかし、上の動画ではラケットを倒したところから、ヘッドを床と平行方向に動かしています。
そして、ヘッドが体の正面まで来たところでインパクトをし、そのまま振り抜きます。
振り抜いた時のヘッドの位置は、従来の回内回外運動のものと同じです。
異なるのは、ヘッドを倒したところから、振り抜いたところまでのヘッドが通る軌跡です。
なぜこのような軌跡を描くかと言えば、先ほど書いたように、インパクトの前にはリラックスするからであり、遠心力が掛かっているからです。
要するに、これらの要素が理由となり、手首が小指側に曲がるため、上の動画のような軌跡を描くわけです。
正しい肘先の使い方のやり方について
次に、先ほどお伝えした、私が考える正しい肘先の使い方の動きをどのように起こすかを解説します。
今回はフォアハンドのバージョンで解説しますので、バックハンドはそれを応用して考えて頂ければと思います。 まず、少し手に力を入れてリストスタンドしましょう。
そこから、力を抜いて手首をリラックスさせ、ヘッドを倒します。
ヘッドを倒したら、手首を小指側に曲げつつ、グリップを持つ手に力を入れて体の正面の位置でインパクトします。
体の正面でインパクトしたら力を抜いて、ヘッドを振り抜きます。
個人的にポイントだと思うのは、従来の回内回外運動のやり方であれば、手首を捻ってシャトルを打つので、インパクトの感覚、手首を振りぬく感覚が難しかったと思うのです。
面がカット掛かってしまうという方も多いのではないでしょうか?
でも、私が考えるやり方の場合、力を抜いて手首を倒したところから、真っすぐ面を当てて、そこから力を抜いたら自然と手首の捻りの動きが実現来てしまうのです。
恐らく、回内回外運動で上手く打てない方と言うのは、回内回外手首の捻りの動きが、手首を捻っているように見えてしまうため、実際に打つ際にも手首を捻って打つことで、結果的に上手く打てないのではないかと思います。
真っすぐ当てて、力を抜くだけです。
上手く回内回外運動を出来ない方はこれを意識してみて下さいね。
【正しい肘先の使い方の練習方法】
方法だけではなかなか身に付けづらいかと思いますので、私が考える回内回外の練習方法を解説したいと思います。
その練習方法はいくつかありますが、一番シンプルなのは「八の字運動」です。
「え、八の字運動って前から言われてるヤツやん?」 と思われた方、まさしくその通りなのですが、少しやり方が違います。
とりあえずまずは、これまで言われていた八の字運動のやり方を見てみましょう↓
では、次に私が考える八の字運動のやり方をお見せします↓
何がこの2つのやり方で違うかと言えば、それは八の字運動の中で手首がおよそ360度回転しているため、とてもナチュラルに動作を行えるという点です。
Youtube動画
まとめ
今回は、大胆にも従来の回内回外運動に対して、異論を掲げてみました。
根拠なく、今回の打ち方を提示している訳ではなく、自分自身のプレーでもそうですし、コーチングさせて頂く中でも実際に成果が上がっている理論なので、ある程度は説得力があるのではないかなと考えています。
ぜひ実践してみて下さいね。