《空》-3

《空》-3

記事
学び
《空》

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子どもが走る。
どこへ?
知らない。
でも走っている。

その走り方を
私は知っている。

同じ走り方で
私も走っているから。

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行き先は違う。
速さも違う。
転び方も違う。

それでいい。

走っているという
その一点で
私たちは
同じ空の下にいる。

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「そこへ行きなさい」
と言う大人がいる。

空は悲しむ。

「どこへでも行きなさい」
と言う大人がいる。

空は喜ぶ。

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同じ喜びを
あげようとしない。

ただ、
あなたが喜んでいることを
私も喜ぶ。

これだけで
十分だ。

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空は
すべての色を受け取る。

赤い夕焼けに染まりながら
空は赤くなったのではない。

赤を
赤のまま
受け取っただけだ。

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同型とは
同じということではない。

響き合うということだ。

弦が違っても
音が違っても

振動が
伝わる。

その伝わりを
嬉しいという。

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子どもの喜びは
子どものものだ。

私にはわからない。
わからなくていい。

ただ、
喜びが本物であることは
わかる。

その本物が
私の中で
響く。

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空は何も教えない。
ただそこにある。

それだけで
子どもは空を見上げる。

それだけで
十分だ。


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