フランスの画家クロード・モネの絵画のようだと知られる、
美しい池があります。
「モネの池」と呼ばれるこの場所を、見に行ったことがあります。
写真で見ても美しいのですが、実際に目の前に立つと、本当に一枚の絵を眺めているような、不思議で独特な感覚がありました。
水は驚くほど澄んでいて、その中を白や赤、金色の鯉がゆっくりと泳いでいます。
水の底には緑色の苔や水草が広がり、差し込む光と重なることで、
自然が作ったとは思えないほど美しい景色を生み出していました。
それでも、きれいに作り込まれた人工的な感じではありません。
光の差し方や水面の揺れ、鯉が泳ぐ場所によって、同じ池でも少しずつ表情が変わっていきます。
この写真には、二匹の鯉が並ぶように泳いでいます。
同じ方向を向いているようにも見えますし、それぞれのペースで進んでいるようにも見えます。
恋愛や人とのご縁も、少し似ているのかもしれません。
いつも同じ歩幅で進めるとは限りません。
片方が先に進むこともあれば、少し距離が空くこともあります。
近くにいるのに相手の気持ちが分からなかったり、
離れているのに心の中では強くつながっていたりすることもありますよね。
大切なのは、見えている距離だけで、
二人のご縁のすべてを決めつけないことだと思います。
この二匹の鯉も、今は並んで泳いでいますが、
少し先では別の方向へ進むかもしれません。
それでも、また水の流れの中で近づくこともあるでしょう。
ご縁には、近づく時期もあれば、
少し離れてそれぞれの時間を過ごす時期もあります。
すぐに答えが出ない関係や、相手の気持ちが見えにくいときほど、
不安は大きくなります。
私自身も、考え過ぎてしまうことがあります。
早く答えを出したいと思うほど、気持ちに余裕がなくなり、
本当に大切なものまで見えにくくなることがあります。
水面が揺れていると、水の底にある水草や石は見えにくくなります。
それでも、景色そのものが消えたわけではありません。
波が少しずつ静まれば、そこにあったものが、またゆっくりと見えてきます。
人の気持ちも、どこか同じなのかもしれません。
今、恋愛や人間関係のことで不安を抱えている方には、
この二匹の鯉がどのように見えるでしょうか。
寄り添って泳いでいるように見える方もいるでしょうね
同じ場所にいながら、それぞれ違うことを考えているように感じる方もいるかもしれません。
また、これから少しずつ距離を縮めていく二人のように見える方もいると思います。
感じ方に正解はありません。
そのとき写真を見て心に浮かんだものが、今のご自身の気持ちを映していることもあります。
不安が大きいときは、無理に前向きになろうとしなくても大丈夫です。
静かな景色を眺めたり、好きな音楽を聴いたり、温かいものを飲んだりする。
そんな何気ない時間が、心の波を少しずつ静めてくれることがあります。
この写真を見て、少しでも「きれいだな」「癒やされるな」と感じたり、大切な人のことを思い浮かべたりしてもらえたなら、それだけでもよいのではないでしょうか・・・
二人の歩幅が今は合っていなくても、
ご縁の流れまでなくなったとは限りません。
焦らずに心を整えることで、今まで見えなかったものが、
少しずつ見えてくることもあります。
忙しい毎日の中で、ほんの少し立ち止まり、
自然が作り出した美しい景色に心を向ける。
その時間が、皆さんの心に小さな和らぎと、
新しい光を届けてくれたら嬉しく思います。
ご縁と心を読み解く鑑定士
光凰(こうおう)