占星術には、さまざまな読み方や解釈があります。
そのなかでも、多くの方が知りたいと思うのが、恋愛運や結婚運ではないでしょうか。
「私は幸せな恋愛ができるのかな」
「どんな人と結婚するのだろう」
「この結婚は、うまくいくのだろうか」
そんな思いを抱えて、占いを訪れる方は少なくありません。
けれど、インド占星術でホロスコープを読み解いていると、ときに「結婚を
経験し、そして離婚を経験する」という流れを持っているように見える方もいらっしゃいます。
では、なぜ人生には、できれば避けたいと思うような出来事が起こるのでしょうか。
それは、その経験を通してしか得られない「学び」があるからなのかもしれません。
もちろん、占星術ですから、未来が100%決まっているわけではありません。
ただ、ホロスコープには、その人が人生のなかで経験しやすい出来事や、向き合うことになるテーマが示されていると考えます。
結婚運を見るときには、結婚を示す部屋にどのような惑星が関わっているのか、火星やラーフなどの影響はあるのか、困難を示す部屋との関係はどうなのか、そして惑星同士のアスペクトなど、さまざまな要素を重ね合わせて読み解いていきます。
もし、そこに離婚につながりやすい配置があったとしても、「だから絶対に離婚する」と決めつける必要はありません。
むしろ大切なのは、もしそのような出来事が人生に起きたとしたら、自分はそこから何を受け取り、何を学んでいくのか、ということではないでしょうか。
私自身、離婚ではありませんが、前夫との死別を経験しました。
今でも、亡くなったことを残念に思う気持ちはあります。できることなら、あの頃に戻れたらと思うこともあります。
けれど、過ぎてしまった時間を元に戻すことはできません。
そして振り返ってみると、その経験があったからこそ、その後の人生でインド占星術と出会い、今こうして占星術師として歩んでいるのだと思えるようになりました。
もし前夫と死別することなく、今も結婚生活を続けていたとしたら、私はきっと今の人生を歩んではいなかったでしょう。
人生には、自分では望んでいなかった出来事が起こることがあります。
その瞬間には「なぜ私が」と思うこともあるでしょう。悲しみや悔しさを、すぐに前向きに受け止める必要もありません。
けれど、時間が経ってから振り返ったとき、その出来事が自分の人生に何をもたらしたのかに気づくことがあります。
離婚も、決して「離婚=不幸」ではありません。
そこから新しい人生が始まることもありますし、新しい人との出会いが待っていることもあります。
そして何より、その経験によって、自分自身について深く知ることができる場合もあるでしょう。
もし、それが自分の「業(ごう)」として与えられた経験なのだとしたら、その業から何を学ぶのか。
起きてしまった出来事を変えることはできなくても、その出来事にどんな意味を与えて、その先をどう生きていくのかは、自分自身で選んでいくことができます。
もしかすると、インド占星術が教えてくれるのは、「未来を当てること」だけではないのかもしれません。
人生に起きた出来事を、自分の人生の一部として受け止め、そこから何を学び、これからどんなふうに生きていくのか。
ホロスコープは、そのための小さな道しるべになってくれるのではないでしょうか。