【Before】イラスト添削 noratosiさん【After】

今回はココナラで受注した「イラスト添削」第二回目になります。

↓第一回目はこちら

【Before】イラスト添削　水無月しずくさん【After】

ところで、非公開希望の方とのやりとりで、

添削を行ったデータをお渡しした時、

「素敵すぎて自分の絵が元とは思えないくらいです！」

と言って下さった方がいました。

これはまさに言ってもらいたかったことだったので本当に嬉しかったです。

「添削の絵が」ではなく「自分の描いた絵が」と言ってもらえたことが本当に添削をやってよかったと思った瞬間でした。

元のイラストがすでに素敵でなのです。

そこに基礎的な技術を追加しただけで絵がグッと良くなる経験をして頂けたことが本当によかったです。

それでは、今回のご依頼内容を見て行きましょう！

ご依頼内容

お送り頂いたイラストはnoratosiさんのイラストです。

※掲載の許可を頂いています。

オリジナルでデザインしたアリスのイラストだそうです！

ご依頼でいただいた内容を以下に要約しました。

・独学1年で構図と色塗りに悩んでいる

・立体感が出せない

・色選びのコツなどを教えて欲しい

・キャラの表情は生意気ながらも愛嬌のある感じを出したい

・カメラ目線で（もう少しツンとした、こばかにしたような表情）

・圧縮構図など俯瞰やアオリといった奥行きのある構図の練習方法が知りたい

お話を伺うと構図や色選びに悩んでいらっしゃるようです。

ですが、このイラストを見て実は構図や色選びにはセンスをお持ちだと感じました。

ご本人は無自覚だったと思いますが、普段からよくこだわって注目してしまうポイントだから無意識のうちにスキルが磨かれていたのかもしれません。

逆に、こだわりが少ない点で調整を加えるともっと良くなると思う部分もたくさんありました。

以下から詳しく解説していきます！

※奥行きのある構図の練習方法については別記事で詳しくまとめたいと思っています。

noratosiさんのイラストの魅力

まずはお送り頂いたイラストの魅力について書かせて頂きました。

全体的に鮮やかな色を使いながらチープな印象にはなっていない配色センスが素晴らしいと感じました！

差し色のピンクがとても効いていますね。

そして特筆する点がもうひとつありました。

この黄色い矢印で示した視線誘導です。

モチーフの流れを辿っていくと絵の中の魅せたいポイントに辿り着いているのがわかりますでしょうか。

矢印の流れを追うと見どころに辿り着くので見る人が迷わなくなり、ぐるぐると画面のいろんなところを見渡すことでイラストへの滞在時間が増えます。

構図作りのとても良い例だと思ったので解説させて頂きました。

また、依頼主さんは3D素材を有効に使われていました。

積極的にイラストに素材を使う挑戦されているところが素晴らしいと思います！

ただ、素材を使っていることが仕上がりからも見えてしまう形で止まっているので、完成度を上げるにはもう少し加筆した方がよさそうです。

素材の力を借りつつ手描きで魅力を作っていければ最強ですね！

それでは、添削を行なっていきましょう！

赤入れ

まずは赤入れです。2枚に分けてデータを用意させて頂きました。

全部を改めてブログで解説するとかなりの量になってしまうので、素体と衣装デザインの大事なポイントを絞って以下に詳しく載せていきます！

素体

お顔や上半身の赤入れです。

顔のパーツを描く際に対称定規を使っていることがわかってしまう見た目になっていたので、わずかに傾きをつけたり完全な左右対称にならない工夫が必要です。

顔は一番の見どころでもあるので特に時間をかけたい場所ですね。

髪は地面についている感を出すように形を描いてみましたが、毛先がカールしてしまって元のストレートの髪型の印象と変わって見えてしまうかもしれないと思ったので2パターンの形を用意しました。

左が毛先がカールしているもの、右がストレート寄りの形です。

依頼主さんに好みの方を選んで頂けるようパターンを作ってみました。

手のポーズ、ふとももに挟まったカードもイラストの見どころなので特に形に気を遣ってあげると良いです！

衣装デザイン

衣装デザインについてアドバイスが欲しいとご依頼を頂いていましたが、基本的に衣装のバランスは良い感じだと思いました！黒と白、差し色のピンクのバランスやお腹のワンポイントの柄の入り方など粗密のバランスが取れているように感じました。

少しの加筆で良くなりそうだと思い、以下の通りリボンなどを追加しています。

胸のあたりは顔も近くて見せ場が欲しいので大きなリボンを足しています。

シルエットに変化を出すことで退屈さを軽減してくれます。

少しの追加でディティールを増やすなら見せ場となる場所に柄を追加するのが効果的です。

画像ではシンプルな金ラインを入れていますが、模様を描くなど自由に遊んでいい箇所かと思います。

全部を模様で埋めてしまうと見どころがわからなくなるのであくまでメインを際立たせる脇役として部分的に入れるのがポイントです！

加筆と仕上げ

塗りについては変化がわかりやすいよう、元イラストをベースに手を加えています。

髪の右側の影に明るめの色を足して顔全体が明るくなるよう調整しています。

影の色も周りになじみつつ鮮やかな色に見えるようにしています。

細かいですが、白い部分の影に周りにあるものの色味を足しています。

白は周りの色の影響を受けやすいので、影の中に色幅を増やすと自然に見えるようになります。

最後に全体カラーバランスをかけています。

ほんの少しですがカラーバランスをかけると色味がキリッと仕上がります。

全体のビフォーアフターです。

顔の周り中心に立体感が増したのがわかりますでしょうか。

基本は見せ場に集中させるための仕上げを行うことです！

添削後　noratosiさんご本人によるビフォーアフター

なんと、添削をお返しした後、noratosiさんがご自身で修正したイラストを見せて下さいました！

とても素敵な仕上がりになっています！！

とてもかわいいです！！

添削を受けて自分なりに最後まで仕上げたことが本当に素晴らしいと思います！

髪の影色など、透明感が出て良い色選びをされてると思います！ピンク系の影色になったことでトランプのピンクとも関連性が出てより画面にまとまりが出ているように感じます。

お顔もしっかり描き起こされていて魅力的です！

添削の内容を取り入れてちゃんと完成させたことが何より素晴らしいと思います！！

今回のイラストの作者、noratosiさんはPixivでご活動されています。

（※ココナラブログからは外部へのリンクが貼れませんでした…涙　個人ブログの方からはリンクを貼らせてもらってます）

添削により、絵に関する学びを深めてもらえればうれしいです！

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【Before】イラスト添削　AZ_tattsunさん【After】

written by きび / とこなつやすみ