Googleアナリティクスを見て「直帰率が高い」「滞在時間が短い」「アクセスが減っている」という状況に気づいたとき、何が原因で何から手をつければいいか迷いがちです。数字が悪くなる原因はいくつかのパターンに絞られます。原因ごとに確認方法と対処の方向性を整理します。
アナリティクスの数字を見て「なんか悪いな」と思っても、どの数字が何を意味していて、どこを改善すべきかが分からないと、確認して終わりになってしまいます。この記事では、数字が悪いパターン別に「何が起きているか」と「最初にすべきこと」を整理します。
この記事で分かること
・「直帰率が高い」——原因と最初に確認すべきこと
・「滞在時間が短い」——コンテンツとデザインの問題を切り分ける
・「アクセスが突然減った」——原因の絞り方
・「スマホからの離脱率だけ高い」——モバイル固有の問題
・数字を見る前に確認すべき「計測の精度」の問題
まず確認:計測が正しくできているか
数字の改善を考える前に、そもそも正確に計測できているかを確認します。計測に問題があると、改善しても効果が分からず、逆に問題がないのに悪く見えることがあります。
01. タグが全ページに設置されているか
WordPressのアップデートやテーマ変更後にアナリティクスのタグが外れてしまうことがあります。Googleタグアシスタント(Chrome拡張)を使って、計測したいページでタグが正常に動いているかを確認してください。
02. 自分のアクセスが計測に含まれていないか
サイト管理者である自分がサイトを開くたびにアクセスとして計測されると、データが歪みます。GA4ではIPアドレスフィルタや「内部トラフィック除外」設定で自分のアクセスを除外できます。特に小規模サイトでは、自分のアクセスがデータに大きな影響を与えることがあります。
パターン別・原因と対処法
01. 直帰率(エンゲージメント率)が低い
直帰率が高い(GA4では「エンゲージメント率が低い」)主な原因は3つです。①ページの表示速度が遅く、開く前に閉じられている。②ファーストビューを見て「自分向けではない」と判断された。③検索キーワードとページの内容がずれている。まずPageSpeed InsightsでモバイルスコアとFCP(最初のコンテンツ表示速度)を確認し、速度に問題がなければファーストビューの内容を見直します。
02. 平均エンゲージメント時間が短い
「ページを開いたが、すぐ閉じた」状態です。原因として多いのは、①文章が長くて読む気が起きないレイアウト(見出しや改行がない・文字が小さい)、②お客様が求めていた情報が見つからない・ページの上部にない、③スマートフォンで読みにくい構成、の3つです。該当ページをスマートフォンで実際に開いて「読む気になるか」を自分で確認してみることが最も早い診断方法です。
03. アクセスが突然減った
急激なアクセス減の主な原因は4つです。①Googleのアルゴリズム更新(検索順位の変動)、②サイトがGoogleのインデックスから除外された、③アナリティクスのタグが外れてデータが取れていない、④競合サイトが台頭した。まずサーチコンソールで「カバレッジ」「手動による対策」「セキュリティの問題」に異常がないかを確認します。
04. スマートフォンからの離脱率だけ高い
PCでの数字は問題ないのにスマートフォンだけ悪い場合は、モバイル固有の問題があります。確認すべきは、①スマートフォンでページが正しく表示されているか(崩れ・横スクロールはないか)、②フォントが小さすぎないか(15px以上が目安)、③ボタンやリンクが小さくてタップしにくくないか、④表示速度がモバイル回線で許容できる速さか、の4点です。
数字を改善するための優先順位
1. 計測が正確かを確認する
タグの設置・自分のアクセス除外が正しく設定されているかを確認します。ここが不正確だと、何を改善しても正しい効果が分かりません。
2. 「どのページ」の数字が悪いかを特定する
サイト全体の数字より「どのページの数字が悪いか」を特定します。「ページとスクリーン」レポートで、エンゲージメント時間が極端に短いページを見つけます。
3. そのページをスマートフォンで開いて確認する
数字が悪いページを実際のスマートフォンで開き、「お客様の目線」で読んでみます。「表示が遅い」「読みにくい」「求めていた情報がない」のどれかが原因として見えてきます。
4. 1つ改善して1ヶ月後に再計測する
複数の改善を同時に行うと、何が効いたかが分からなくなります。まず1つだけ変えて、1ヶ月後に同じ指標を見て変化を確認します。改善効果が確認できたら次の施策に進みます。
アナリティクスの数字は「問題の場所」を教えてくれる。「なぜそうなっているか」を考えるのは人間の仕事。数字を見て、現場(ページ)を確認して、初めて改善策が見えてくる。
✔ アナリティクスのタグが全ページに正常に設置されているか確認したか
✔ 自分のアクセスが計測から除外されているか確認したか
✔ 数字が悪いページを特定し、そのページをスマートフォンで開いて確認したか
✔ 改善は1つずつ行い、1ヶ月後に効果を再計測する習慣があるか
✔ アクセスが減った場合、サーチコンソールで異常がないかを確認したか
数字の見方から改善策まで、一緒に確認します
「アナリティクスを見ているが、次の手が分からない」という段階からご相談いただけます。