このたび、実在人物の指紋データを使用せず、ブラウザ上で合成指紋を生成できる「Synthetic Fingerprint Lab(合成指紋ジェネレーター)」を開発いたしました。
こちらから
mikiya-webdesign.com/synthetic-fingerprint-generator/
研究・教育をはじめ、ゲームやWebデザイン、UIモックアップ、ソフトウェアのテストデータ、架空キャラクターの素材など、さまざまな用途で利用できるよう、「手軽に使えること」と「同じ条件で再現できること」を重視しています。
また、生成した合成指紋はPNGやSVGとして保存できるため、Webサイトやデザイン制作などにも利用しやすい仕様としています。
合成指紋ジェネレーターとは?
合成指紋ジェネレーターは、入力したseed(シード)をもとに、指紋のような隆線パターンを持つ合成画像を生成するツールです。
一般的な画像素材とは異なり、単純に既存画像を表示するのではなく、入力値から生成処理を行うことで、同じ条件で同じ結果を再現できるようにしています。
そのため、
同じデザイン素材をもう一度生成したい
テスト用データを再現したい
ゲーム内の架空データを作りたい
UIモックアップに指紋画像を使用したい
教育用のサンプル画像を用意したい
といった場面で利用できます。
生成されるものは実在人物の指紋そのものではなく、ソフトウェアによって作られた合成データです。
今回の開発で特にこだわったポイント
今回の合成指紋ジェネレーターでは、単に「指紋らしい画像を表示する」だけではなく、実際に使う方が扱いやすいことを重視して設計しました。
seedを使って同じ合成指紋を再現
大きな特徴の一つが、seedによる再現性です。
任意のseedを入力して生成することで、同じseedと同じ設定を使用した場合に、同じ合成指紋を再生成できます。
例えば、デザイン制作で一度使用した合成指紋を後から再現したい場合や、ソフトウェアのテストで同一条件のデータを繰り返し使用したい場合にも便利です。
さらに、毎回自分でseedを考える必要がないよう、ランダムなseedを生成する機能も用意しています。
複数の指紋パターンに対応
合成指紋の生成では、複数のパターンを選択できるようにしています。
現在は以下のようなパターンに対応しています。
Arch(アーチ)
Tented Arch(テント型アーチ)
Left Loop(左ループ)
Right Loop(右ループ)
Whorl(渦巻き)
Central Pocket(中央ポケット)
Double Loop(ダブルループ)
Accidental(複合・変則型)
AUTO
単一のパターンだけではなく、用途に応じて異なる指紋様のデザインを選べるため、複数の素材を作成したい場合にも利用できます。
AUTOモードで簡単に生成
「指紋の種類を詳しく選びたいわけではない」という場合には、AUTOモードも利用できます。
細かな設定を毎回行わなくても、seedを入力して生成するだけで合成指紋を作成できるため、まず試してみたい方にも使いやすい構成としています。
seedを入力 → パターンを選択 → 生成
というシンプルな流れで利用できます。
CLEANとINK、2種類の表示方法
生成結果の表示についても、用途に合わせて選択できるようにしました。
CLEAN
CLEANは、合成指紋を比較的シンプルに表示するモードです。
研究・教育・テストデータ・Webデザインなど、画像そのものを確認しやすくしたい場合に適しています。
INK
INKでは、指紋を押印したような雰囲気の表示に切り替えられます。
ゲームやデザイン、架空資料、UIモックアップなど、少し異なる見た目の素材が必要な場合にも利用できます。
背景は透明・黒・白から選択
生成した画像の背景についても、
透明
黒
白
から選択できます。
特に透明背景に対応しているため、Webデザインや画像編集などで別の背景に重ねて使用したい場合にも便利です。
例えば、Webサイトのモックアップに指紋画像を配置したり、ゲーム画面のデザイン素材として使用したりする場合にも、背景を合わせやすくなっています。
PNGとSVGの両方で保存できます
生成した合成指紋は、PNGとSVGの2種類の形式で保存できます。
PNG
一般的な画像形式であるPNGは、Webサイトや資料、画像編集、ゲーム素材など幅広い用途で利用できます。
透過背景にも対応しているため、背景を透明にした状態で素材として利用することも可能です。
SVG
SVGはベクター形式の画像データです。
拡大・縮小しても比較的きれいに表示しやすいため、WebデザインやUI制作など、サイズを変更して利用する場面にも適しています。
用途に応じてPNGとSVGを使い分けられるようにしています。
ブラウザ上で手軽に利用できる設計
今回のツールでは、できるだけ利用開始までのハードルを下げることも重視しました。
専用ソフトをインストールしてから利用するのではなく、対応ブラウザ上でツールを開き、seedやパターンを設定して生成できます。
「少しだけ合成指紋が必要」という場合にも、すぐに試せることを意識しています。
個人情報を入力する必要がないシンプルな使い方
seedには任意の文字列を使用できます。
ただし、ツールの性質上、個人名・メールアドレス・電話番号などの個人情報をseedとして入力する必要はありません。
例えば、
`lab-001`
`test-2026`
`game-character-01`
`sample-a`
など、用途に合わせた管理用の文字列を利用できます。
どのような用途に使える?
Synthetic Fingerprint Labは、実在人物の生体情報を扱うためのツールではなく、合成データを素材として利用することを想定しています。
Webデザイン・UIモックアップ
ログイン画面や本人確認画面などのUIを制作する際、実際の個人情報や実在人物の生体情報を使用せず、画面デザイン用のサンプルとして利用できます。
ゲーム・架空キャラクター
ゲームや創作作品などで、架空の人物や架空のデータを表現する素材として利用できます。
教育・学習
指紋のパターンを視覚的に説明する際のサンプル画像など、教育用途の素材としても利用できます。
研究・テストデータ
ソフトウェアや画像処理システムのテストなど、実データを使用せずにサンプルデータを用意したい場合にも利用できます。
デザイン素材
Webサイト、アプリ、ポスター、資料、プレゼンテーションなどのデザイン素材として使用することもできます。
実在人物の指紋を使用しない合成データ
このツールを開発するうえで、特に重要視したのが「実在人物の指紋を素材として使わない」ことです。
実際の人物から取得した指紋画像を素材として扱うのではなく、ソフトウェアによって合成した指紋様データを生成することで、研究・教育・デザイン・テストなどで扱いやすい素材を提供することを目指しています。
そのため、ツール上でも生成結果が「合成データ」であることを分かりやすく表示しています。
同じ条件で再現できることを重視
画像生成ツールでは、毎回結果が変わる仕組みもあります。
一方で、テストや研究、デザイン制作では、
「前回と同じ画像をもう一度使いたい」
というケースがあります。
そこで今回のツールではseedを利用し、同じseedと設定を組み合わせて結果を再現できる仕組みを採用しています。
これにより、単なるランダム画像生成ではなく、再利用や検証にも使いやすい合成データ生成ツールを目指しました。
操作方法はシンプルです
利用方法は非常にシンプルです。
STEP 1 seedを入力
まず、生成に使用するseedを入力します。
ランダムボタンを利用して、自動的にseedを作成することもできます。
STEP 2 パターンを選択
生成したい指紋パターンを選択します。
迷った場合はAUTOを選択できます。
STEP 3 表示方法を選択
CLEANまたはINKから表示方法を選択します。
STEP 4 背景を選択
透明・黒・白から背景を選択します。
STEP 5 生成する
「生成する」を押すと、合成指紋が表示されます。
STEP 6 必要に応じて保存
完成した合成指紋はPNGまたはSVGとして保存できます。
合成指紋を使うメリット
実在データではなく合成データを利用することで、サンプル素材を用意する際の選択肢を増やせます。
特に、
「実際の人物のデータを使いたくないが、指紋のような画像素材は必要」
というケースでは、合成指紋という方法が利用できます。
Web制作、ゲーム制作、教育、研究、ソフトウェア開発など、実データをそのまま使用する必要がない場面で活用できます。
こんな方におすすめです
Synthetic Fingerprint Labは、以下のような方におすすめです。
合成指紋の画像を簡単に作りたい方
Webサイトのモックアップを制作している方
UIデザイン用の指紋素材が必要な方
ゲームや創作作品の架空データを作りたい方
教育用の指紋サンプルを探している方
ソフトウェアのテストデータが必要な方
PNG形式の指紋画像が必要な方
SVG形式の指紋素材が必要な方
実在人物のデータを使わずにサンプルを作りたい方
同じ条件で再現できる合成データを作りたい方
指紋画像を探す」だけではなく「生成する」という選択肢
これまで指紋のような画像素材が必要になった場合、画像素材サイトなどから既存の画像を探す方法が一般的でした。
しかし、用途によっては、
「ちょうどいい画像が見つからない」
「背景が合わない」
「同じ条件の画像をもう一度用意したい」
といった問題が発生することがあります。
そこで、今回開発したSynthetic Fingerprint Labでは、必要な条件を指定して合成指紋を生成するという方法を選択できるようにしました。
seedを管理しておけば、後から同じ条件で再生成できる点も、このツールの大きな特徴です。
今後も使いやすさを重視して改善
今回のバージョンでは、合成指紋の生成、パターン選択、表示方法の切り替え、背景設定、PNG・SVG保存など、基本的な機能をまとめています。
今後も実際に利用される方の使い方を考えながら、より分かりやすく、扱いやすい合成データ生成ツールとして改善していく予定です。
まとめ
今回、「Synthetic Fingerprint Lab|合成指紋ジェネレーター」を開発しました。
実在人物の指紋を使用するのではなく、seedをもとに合成指紋を生成し、研究・教育・ゲーム・Webデザイン・UIモックアップ・ソフトウェアテストなどに利用できることを目指したツールです。
主な特徴は以下のとおりです。
seedから合成指紋を生成
同じ条件で再現可能
複数の指紋パターンに対応
AUTOモードに対応
CLEAN / INK表示に対応
透明・黒・白の背景を選択可能
PNG保存に対応
SVG保存に対応
ブラウザ上で手軽に利用可能
実在人物の指紋を使用しない合成データ
研究・教育・ゲーム・デザイン・テストなどに活用可能
「実在人物のデータではなく、指紋らしい合成素材が必要」
という場合に、ぜひ活用していただければと思います。
なお、本ツールは合成データの生成を目的としたものであり、実在人物の指紋の取得・復元や、本人確認・生体認証の突破、第三者へのなりすましなどを目的としたものではありません。