「ホームページはあるのに、新しい患者さんがなかなか増えない」「Googleマップから見てもらえているはずなのに、予約につながらない」。整体院や治療院の先生方から、こうしたご相談をいただくことがあります。
整体院を探している方の多くは、スマホで「地域名+整体」と検索し、いくつかの院のホームページを見比べてから予約先を決めます。つまり、ホームページの役割は「見つけてもらうこと」と「見比べられたときに選んでもらうこと」の2つです。どちらかが欠けていると、予約にはつながりません。
この記事では、医療・健康分野の表現ルールにも配慮しながらホームページ制作に携わってきた立場から、整体院のホームページを予約につなげるための7つのポイントを整理します。最後に、自院のサイトをスマホで3分ほどで点検できるチェックリストも載せていますので、あわせてご活用ください。
整体院のホームページが集客につながらない3つの理由
ポイントをご紹介する前に、ホームページが予約につながらない主な原因を整理しておきます。ご自身のサイトがどれに当てはまりそうか、考えながら読んでみてください。
地域の人に見つけてもらえていない
1つ目は、そもそも検索で見つけてもらえていないケースです。「〇〇市 整体」で検索しても、検索結果やGoogleマップに院が出てこなければ、どれだけ良いホームページでも見てもらえません。ホームページに院の所在地や来院エリアがはっきり書かれていない、Googleビジネスプロフィールの情報が整っていない、といったことが原因になっていることがあります。
料金や施術内容が分かりにくい
2つ目は、見てもらえてはいるものの、来院前に知りたい情報が分からないケースです。初めての方は、「いくらかかるのか」「どんなことをされるのか」「どのくらい時間がかかるのか」が分からないと、予約をためらいます。料金が「要相談」になっていたり、メニューが専門用語だけで書かれていたりすると、見比べている別の院に流れてしまいがちです。
予約方法が分かりにくい
3つ目は、行ってみたいと思ったのに、予約の直前で離れてしまうケースです。スマホで予約ボタンがどこにあるか分からない、電話番号が画像になっていてタップで発信できない、予約フォームの入力項目が多すぎる、といったことが原因になります。せっかく選んでもらえたのに、最後の一歩でつまずくのはもったいないことです。
ポイント1:来院前に知りたい情報をそろえる
まずは、初めての方が来院を決めるために必要な情報が、ホームページにそろっているかを確認しましょう。どれも当たり前の情報ですが、意外と抜けていたり、探しにくい場所にあったりします。
院名・住所・営業時間・アクセス
所在地は、住所だけでなく、最寄り駅からの道順や目印になる建物、駐車場の有無まで書いておくと親切です。Googleマップを埋め込んでおけば、スマホからそのまま道案内を使ってもらえます。営業時間は、定休日や昼休み、土日の対応もあわせて載せておきます。
施術メニュー・料金・所要時間
料金は、初回と2回目以降で違う場合はそれぞれ書き、カウンセリング料や指名料など追加でかかるものがあれば、それも明記します。「初回 〇〇円(カウンセリング込み・約60分)」のように、料金と時間をセットで書くと、来院の予定が立てやすくなります。メニュー名が専門的な場合は、「どんな方に向いているか」「どんなことをするのか」を一言添えましょう。
院長・スタッフ紹介と、初めての方への案内
整体院選びでは、「どんな人が施術するのか」が大きな判断材料になります。顔写真、保有している資格、施術に対する考え方などを、掲載できる範囲で紹介しましょう。
あわせて「初めての方へ」のページを用意し、受付から施術、会計までの流れ、服装や着替えの有無、支払い方法などを載せておくと、初めての方の不安を減らせます。
予約・問い合わせ方法
電話、Web予約、LINE、問い合わせフォームなど、実際に使える方法を分かりやすく載せます。「当日のご予約はお電話で」「LINEは24時間受付」など、方法ごとの違いも書いておくと、問い合わせのやりとりが減ります。
ポイント2:お客様が知りたい順番に情報を並べる
情報がそろっていても、並べる順番によって伝わり方は大きく変わります。
当方は新聞記者として、限られた紙面で「読む人が知りたいこと」から順に伝える仕事をしてきました。新聞記事は、最も大切なことを最初に書き、詳しい説明はその後に続けます。ホームページも同じ考え方で組み立てると、読みやすさが変わります。
初めて整体院を探している方が知りたいのは、おおむね次の順番です。
どこにある? → 何をしてくれる? → いくら? → 誰が担当? → どうやって予約する?
たとえばトップページの一番上には、院名と最寄り駅、どんなお悩みのご相談を受けているか、初回料金、予約ボタンを置きます。院の理念や施術への想いはとても大切ですが、それを読んでもらえるのは、まず「近くて、通えそうだ」と思ってもらえたあとです。
ポイント3:スマホで予約ボタンが見つかる配置にする
整体院のホームページは、スマホで見られることが前提です。パソコンでは問題なく見えていても、スマホで見ると予約ボタンが一番下までスクロールしないと出てこない、ということがよくあります。
次の3点を確認してみてください。
・スマホで文字が小さすぎず、拡大しなくても読めるか
・予約ボタンや電話ボタンが、画面の下などにいつも表示されているか
・料金や施術メニューのページから、そのまま予約に進めるか
特におすすめなのが、画面の下に「電話する」「LINEで予約」「Web予約」といったボタンを常に表示しておく方法です。どのページを読んでいても、予約したいと思った瞬間にすぐ押せるようになります。
一番確実な確認方法は、ご自身のスマホで、トップページから予約完了までを実際に試してみることです。途中で迷う場所があれば、初めての方も同じところで迷っています。
ポイント4:おしゃれさより分かりやすさを優先する
ホームページを作るとき、「おしゃれなデザインにしたい」というご希望をよく伺います。もちろん、院の雰囲気が伝わるデザインは大切です。ただ、デザインを優先するあまり、文字が薄い色で読みにくくなったり、大事な情報が画像の中に埋もれたりしては逆効果です。
写真は、院内や施術の様子、スタッフの表情など、「行ったときの様子が想像できる」ものを選びましょう。素材サイトのきれいな写真よりも、実際の院内の写真のほうが、初めての方の安心感につながります。
ポイント5:「地域名+整体」で見つけてもらう工夫をする
ここからは、検索で見つけてもらうための工夫です。整体院の場合、遠方から来院される方よりも、近所や通勤・通学の途中で通える方が中心になるため、地域での検索を意識することが大切です。
地域名+整体で探す人に分かりやすいページにする
「〇〇市 整体」「〇〇駅 整体」のように、地域名と組み合わせて検索する方は多くいます。院の所在地や最寄り駅、来院される方の多いエリアを、アクセス情報や院の紹介の中で自然に記載しておきましょう。
ただし、検索を意識するあまり、同じ地域名を不自然に何度も繰り返す必要はありません。読む人にとって自然な文章であることが前提です。
「症状名+整体」の検索に対応するには
「腰痛 整体 〇〇市」のように、お悩みと組み合わせて検索する方もいます。こうした検索に対応するには、お悩みごとにページや項目を設けて説明するのが有効です。
ただし、ここで「腰痛が治る」と効果を断定する書き方は避けましょう。どのようなお悩みのご相談を受けているか、どのような流れで施術を行っているかを具体的に説明する形にします。この点は、次のポイント6で詳しくご説明します。
Googleマップとホームページの情報をそろえる
地域で整体院を探す方の多くは、検索結果に表示されるGoogleマップの一覧から院を選びます。Googleマップに表示される院の情報は、Googleビジネスプロフィールで管理しています。
Googleビジネスプロフィールとホームページで、院名・住所・電話番号・営業時間がそろっているかを確認しましょう。どちらかが古いままだと、お客様が混乱する原因になります。Googleビジネスプロフィールにホームページのリンクを設定し、口コミにも丁寧に返信しておくと、見比べられたときの安心材料になります。
なお、Googleマップでの表示順は、検索した場所からの距離や知名度など、さまざまな要素で決まります。情報をそろえるだけで順位が決まるわけではありませんが、基本として整えておきたい部分です。
ポイント6:広告表現に注意する
整体院のホームページで特に気をつけたいのが、施術の効果に関する表現です。当方は、薬機法など医療・健康分野の表現ルールに配慮した文章作成にも携わってきましたが、このジャンルでは「書きたいこと」と「書いてよいこと」が一致しないことがよくあります。
「治る」「改善率〇%」などの表現は慎重に
整体院・整骨院・鍼灸院などは、提供するサービスや保有する資格によって、関係する法律やルールが異なります。いずれの場合も、「〇〇が治る」「1回で改善」のように効果を断定する表現や、根拠のない「地域No.1」「どこよりも効果が高い」といった表現は避けたほうが安全です。
効果を強く打ち出したい気持ちは分かりますが、断定的な表現は、かえって読む人に「本当だろうか」と疑問を持たれることもあります。
施術内容を分かりやすく伝える言い換え例
では、どう書けばよいのでしょうか。基本は、「効果」ではなく「実際に何をしているか」を具体的に説明することです。
・「腰痛を治します」→「腰まわりのお悩みについて、ご相談を受け付けています」
・「1回で姿勢改善」→「姿勢に関するお悩みを伺い、施術内容をご案内します」
・「どこよりも技術が高い」→「実際に行っている施術の内容や流れをご紹介します」
たとえば、「初回はカウンセリングで普段の姿勢やお仕事の内容を伺い、そのうえで施術内容をご提案します」のように流れを丁寧に書くほうが、初めての方の安心感にもつながります。
資格やルールの確認も大切
保有している資格は、正式な名称で正確に記載しましょう。広告できる内容は業態ごとに決まりがあり、見直しが行われることもあります。最新のルールは、厚生労働省の情報や所属している団体などでご確認ください。
※ここで紹介した言い換えは文章の方向性を示す例です。すべてのケースで問題がないことを保証するものではありません。
ポイント7:作ったあとも更新を続ける
ホームページは、公開したら終わりではありません。情報が古いままのサイトは、「この院は今も営業しているのだろうか」という不安を与えてしまいます。
難しいことをする必要はありません。まずは次の3つを続けてみてください。
1つ目は、営業時間や料金、休みの日などの情報を最新に保つことです。年末年始やお盆の休みのお知らせを出すだけでも、サイトが動いていることが伝わります。
2つ目は、よく聞かれる質問を「よくある質問」に追加していくことです。電話で同じ質問を何度も受けている場合は、ホームページに載せておくことで、お客様の不安も問い合わせの手間も減らせます。
3つ目は、アクセス数だけでなく、予約ボタンがどれだけ押されているか、ホームページ経由の予約や問い合わせが何件あるかも見ることです。数字を見ることで、どこを直せばよいかが分かるようになります。
自院のホームページを3分で点検するチェックリスト
最後に、ご自身のホームページを点検するためのチェックリストです。スマホで自院のホームページを開き、初めて来院する方になったつもりで、次の7項目を確認してみてください。
□ 院名と所在地がすぐ分かる
□ 施術メニューと料金が分かる
□ 初めての方向けの案内がある
□ 担当する人の情報が分かる
□ 予約方法がすぐ見つかる
□ 文字やボタンがスマホで見やすい
□ 営業時間などの情報が最新になっている
チェックが入らなかった項目は、その情報が載っていないか、載っていても見つけにくい場所にある可能性があります。ご家族やスタッフの方に、何も説明せずにスマホでサイトを見てもらい、予約までたどり着けるかを試してもらうのもおすすめです。
自作と制作の依頼、どちらがよい?
今は、ホームページ作成サービスを使えば、専門知識がなくても自分でサイトを作ることができます。時間を確保でき、文章や写真、設定を自分で管理したい方にとっては、良い選択肢です。
一方で、ここまでご紹介したような、来院前に知りたい情報の整理、伝わる順番での構成、スマホの予約導線、表現ルールに配慮した文章、Googleマップとの情報の整合までを、施術の合間に自分で整えるのは簡単ではありません。こうした部分までまとめて任せたい場合は、制作を依頼したほうが早く公開できることもあります。
制作費と、ご自身が使える時間を比べて、無理のない方法を選んでください。
まとめ
整体院のホームページで集客するためには、次の3つの段階を意識することが大切です。
・まず、地域の方に検索やGoogleマップで「見つけてもらう」
・次に、料金・施術内容・担当者など、来院前に知りたい情報を伝えて「選んでもらう」
・最後に、スマホで迷わず「予約してもらう」
そのうえで、効果を断定する表現は避け、施術の内容や流れを具体的に説明することで、初めての方にも安心して来院してもらえるホームページになります。
整体院・治療院のホームページをご検討中の方へ
当方では、整体院・治療院専門のホームページ制作サービスをご用意しています。
この記事でご紹介した、来院前に知りたい情報の整理、スマホで押しやすい予約導線、Googleマップとあわせて見られることを考えた院情報の整理、医療・健康分野の表現ルールに配慮した文章作成までを、まとめてお任せいただけます。文章はヒアリングシートの内容をもとに当方で作成しますので、原稿を用意していただく必要はありません。
5ページまで・文章作成込みで60,000円です。開業準備中の方も、今のサイトを見直したい方も、お気軽にご相談ください。詳しくはココナラのサービスページをご覧のうえ、メッセージからお問い合わせください。
※本記事は一般的な解説です。広告表現や法律上の扱いについては、所属団体や専門家にご確認ください。