私は現在、会社員として働きながら「路地裏のグラフィティ」という屋号で、グラフィティ調のロゴやイラストを制作しています。
2025年6月には個人事業を開業し、現在では180件以上の販売実績を積み重ねることができました。
ただ、最初からデザインを仕事にしようと思っていたわけではありません。
今回は、そんな私がココナラを通じて、好きなことを仕事にするまでのお話を書いてみたいと思います。
【路地裏のグラフィティの公式ロゴ】
■ すべては趣味から始まった
私がグラフィティに惹かれたきっかけは、幼い頃に始めたアグレッシブインラインスケートでした。
スケートパークでグラフィティやステッカーに触れ、自然とストリートカルチャーに興味を持つようになりました。
2023年には、かつて滑っていたスケートパークのイベントで、ロゴやステッカーを制作しました。
自分のデザインがTシャツになり、選手たちに着てもらえた経験が、デザインを仕事にしたいと思うきっかけになりました。
その後、趣味でグラフィティ調の文字やイラストをSNSに投稿していると、少しずつ依頼をいただくようになりました。
やがてスポーツ選手や企業からも声をかけていただきましたが、当時はデザインを仕事にしていなかったため、お断りしていました。
今思えば、少しもったいないことをしていたのかもしれません。
【イベント当日スケートパークにて】
■ 好きなことが仕事になるかもしれない
そうした経験を重ねるうちに、少しずつ考え方が変わっていきました。
せっかく求めてくださる方がいるのなら、もっときちんとした形で作品を提供できないだろうか。
そう考えて、デジタルでの制作にも取り組むようになりました。
制作環境を整え、技術を磨き、少しずつ作品の品質も上がっていきました。
そして、ある時ふと思ったんです。
「これって、仕事としてできるんじゃないかな?」
それまで考えたこともなかった選択肢でした。
そこで、さまざまなプラットフォームに登録してみました。
ところが、これが思うようにいきません。
作品を描くことはできても、自分のサービスをどう説明すればいいのか、どうすれば必要としている人に見つけてもらえるのか。
まったく別の難しさがありました。
いくつかのサービスを試してみても、なかなか収益にはつながりませんでした。
好きなことを仕事にするというのは、思っていた以上に難しいものだと感じました。
【自主制作で描き続けた手描きのグラフィティ】
■ 初めて収益化できたのがココナラだった
そんな中、初めて自分のデザインを販売できたプラットフォームが、ココナラでした。
最初は3,000円ほどのサービスから始めたと思います。
初めて販売実績がついた時、それまでとは明らかに違う変化がありました。
サービスの閲覧数が増えたんです。
もちろん、そこから順調に売れ続けたわけではありません。
しばらく伸び悩む時期もありました。
それでも、一件の販売実績が次の可能性につながることを知りました。
そこで、知人から制作の相談をいただいた際にも、ココナラを通じてご依頼いただくなど、少しずつ実績を積み重ねていきました。
ご購入いただいた方から評価や口コミをいただけるようになり、それを見た新しい方から、またご相談をいただく。
そんな循環が少しずつ生まれていきました。
それまで自分の作品をどうやって販売すればいいのか分からなかった私にとって、これは大きな変化でした。
【初めて納品したデジタル製作のロゴ】
■ 会社員のまま、個人事業主になった
私は今も会社員として働いています。
デザインの専門学校を卒業したわけでも、デザイン会社に勤めていたわけでもありません。
本業とは別に、好きなことを続けてきただけです。
それでも、少しずつ販売実績が増え、売上も伸びていきました。
やがて確定申告が必要になるほどの収入になり、それならば正式に事業として取り組もうと考えました。
そして2025年6月、「路地裏のグラフィティ」として個人事業を開業しました。
最初から独立や起業を目指していたわけではありません。
趣味として描いていたものが、誰かに求められるようになり、少しずつ仕事になっていった。
その過程で、自分の立場も変わっていきました。
今では180件以上の販売実績を重ね、ありがたいことに高い評価をいただきながら活動を続けています。
会社員として働きながらでも、自分の好きなことを事業にできる。
かつての自分には、想像もできなかったことです。
■ 自分の好きなものから、誰かのためのデザインへ
そして、仕事として制作を続けるうちに、もうひとつ大きな変化がありました。
それは、デザインに対する考え方です。
趣味で描いていた頃は、自分がかっこいいと思うものを自由に描いていました。
でも、仕事としてご依頼をいただくようになると、それだけではいけません。
依頼者の方が何を求めているのか。
そのデザインを何に使い、どんな活動をしていきたいのか。
そして、これからどんな未来を目指しているのか。
そうしたことを理解しなければ、本当に必要とされるデザインは描けないと思うようになりました。
だからこそ、制作前のヒアリングを大切にしています。
すると、依頼者の方々がそれぞれの活動に込めている想いや、これから叶えたい夢を聞く機会が増えていきました。
新しく事業を始める方。
自分のブランドを立ち上げる方。
仲間と新しい活動に挑戦する方。
皆さん、それぞれの目標に向かって、本当に一生懸命なんです。
そんなお話を伺っていると、いつの間にか自分自身も、その挑戦を応援したいと思うようになっていました。
かつてスケートの大会で、自分のデザインを身につけてくれた選手たちを見た時の喜び。
あの時に感じたものと、どこか似ているのかもしれません。
自分が夢中になってきたことが、誰かの活動を支えるものになる。
今では、その喜びをさまざまな依頼者の方々との出会いを通じて感じられるようになりました。
夢中になれるものがある。
それを形にしたい。
もっと先へ進みたい。
そんな気持ちに、自然と共感するようになったんです。
今では、依頼者の方々の想いや目標をデザインに込め、その活動を少しでも後押しできることが、制作を続ける大きなモチベーションになっています。
【実際に納品したロゴがグッズ化された様子】
■ 好きなことの、その先へ
振り返ってみると、不思議なものです。
最初は、ただ自分が好きなものを描いていただけでした。
それが誰かに求められるようになり、仕事になり、個人事業になりました。
そして今では、自分の好きなことを通じて、誰かの夢や挑戦を応援できるようになりました。
もちろん、まだまだ小さな事業です。
これからも勉強しなければならないことはたくさんありますし、思うようにいかないこともあると思います。
それでも、会社員として働きながら、こうして好きなことを仕事にできている。
それは私にとって、とても大きなことです。
最初から明確な目標があったわけではありません。
好きなことを続けていたら、少しずつ自分のステージが変わっていった。
そして、その可能性を広げてくれたのがココナラでした。
かつて夢中になったストリートカルチャーが、今では誰かの夢を応援する仕事になっています。
これからも、自分が好きだと思えるものを大切にしながら、誰かの挑戦を後押しできるような作品を描き続けていきたいと思います。
【30年前の自分とスケートパークに描かれたグラフィティ】